「なろう」作でもわりと老舗ではないかと思う「マギクラフト・マイスター」のコミック版が今年になってから単行本も出てたみたいで、2巻まで読んでみた。web連載のほうだと単行本2巻の続きから2話分が掲載されているようです。
正直、作画担当氏の絵は必ずしも美麗ではないかもしれません。しかし時折別漫画のネタとかなんか面白いポイントを時折不意に投げ込んでくる感じで、油断ならない印象があります。さらにweb連載最新版の頃になってくると描画が安定してくるとともに小ネタがこなれてきた感じで、キャラクターの見せ方・使い方も巧みになってきているような。特にこの作品で象徴的なキャラである礼子が面白い。村人たちの前に登場した当初は冷淡なロボそのものといった感じでしたが、「お父さま」や村人たちとのふれあいの中で徐々に人間性を取得していく感じがします。ついでにギャグスキルも磨いていっている様子。ボケツッコミのテンポが良くなってるようだし、蓬莱島で5色ゴーレムを作ったときには何故かアイドルグループを見るような感じになってるし。コミカルな見せ方がこなれてきて今後も楽しみな感じ。原作小説のほうは話が長くなりすぎて番外編をずっとやってるような感すらありますが…
同じく「なろう」発のコミック「精霊達の楽園と理想の異世界生活」も、正直作画が万全とは言い難いというか不安定なところがあるのは否定できない。しかし大好きな原作で、ベルらはものすごく可愛く元気に描いてくれてるのでこの調子で続けていってもらいたい。…のだけど、Amazonのレビューではどうにも低評価が先行してるみたいで… 作品自体へのツッコミもいろいろあるみたいだけど、コミックもなんとか続いて欲しいなあ。出たら買いますから。とにかく精霊たちが出揃うぐらいまでは頑張って頂きたい…けど出版してみても売れ行き不振のため2巻3巻でオワリなんてのもしばしば聞く話で…小説1巻ではまだイフ&フレアが出るところまで行き着いてないので、コミックだと何巻になるんだろう。果てしなく遠い… ちなみにイフ&フレアが出てくるのが原作で通算181話(副題表記で百七十九話)、小説1巻が44(四十二)話までなので、え、普通に計算したら5巻相当!? コミックだと桁が違ってそう…
2018/10/12
マギクラフト・マイスター
2018/09/28
精霊達の楽園と理想の異世界生活:コミック6話
「精霊達の楽園と理想の異世界生活」、コミック1巻の続きとなる6話がwebで公開。ついにこちらでもレインが登場、そして海産物収集にて後々に尾を引くこととなる「イエッサー」も導入。シルフィの冷たい目線が素敵。作中では「表情がほとんど変化しないクールビューティ」とされているシルフィだけど、コミック版だと結構表情豊かだしギャグ顔もわりと頻繁に出してくれるので楽しい。これからコミック版でも徐々にメンバーが増えて賑やかになっていくと絵面も楽しくなってきますね。
この手の作品で小説・コミック・アニメとか展開されると、やっぱり表現媒体としてはコミックが最強なんじゃないかと思う。もちろんアニメは最大にコストがかかるし映像やボイスが入ることでの迫力は最強なんだけど、どうしても尺の都合や表現上の都合とかで細かい設定が伝えきれなかったりエピソードを整頓しまくったりとかがありがちだし。心情表現とか設定説明とかは文章がもっとも強いところでしょうし、それにビジュアルを付けたコミックが内容を伝える媒体としては最強なのではなかろうか。キャラクター外観や風景といったビジュアルを読者の空想に任せるという面では小説が強いし挿絵やコミックなどでビジュアルを与えるとそれがイメージの固定化を招いてしまうのがむしろ弊害ということもあるかもしれないけど。あと最近気になるのが、地形とかの説明がどうにも文章だと把握しづらいのですね。地図とかで図示されれば一発なんだけども。「なろう」作品でも地図を入れてくれる作はたまにあるので助かります。ついでにいうと最弱というか違和感が拭えないのがドラマCDとかの音声のみのメディア。アニメ化の前にドラマCD化なんてのはしばしば見かけますが、音声だけだと説明セリフとかがやたら入るのがどうにも違和感があって辛い。ファンアイテムとしては欲しかったりもするのだけど、買って満足した覚えがあまりないので… あと展開としてゲームとなると、壮大な物語を語るにはいいかもしれないしサブエピソードを入れるのもやりやすいかもしれない。しかし楽しいプレイ体験を作ることがわりと難しいので、その意味では難易度高いかもしれない。作り方によってはコストも青天井ですし。この作品だったら「牧場物語」系の開拓ベースになるんでしょうか。開拓段階によって精霊が増えていってそのうち街にも行けてダンジョン入って、みたいな。でもシナリオに沿った開発しか許容できない気はするなあ。冒険者ギルドでの騒動とかはイベントとしてこなすしかなさそう? 通常戦闘も、精霊に任せれば普通に楽勝なので、本人を使うようにしないとあとで困る的な要素が無いといかんのだろうか。それやると単に面倒なだけかもしれない。うーん、ゲーム要素としては開拓と素材収集あたりがメインだから地味ぽいけど、考えてみれば普通のRPGもそうやって戦闘を繰り返してイベントこなしてストーリー進める構成なんですよね。
2018/09/27
小説版もKindle出てた
「精霊達の楽園と理想の異世界生活」、先行していたコミック版に続いて小説版も無事発売、それに合わせてKindleでも出ていました。無事購入。
内容としてはシルフィ&ベルに加えて、ディーネ&レイン、ノモス&トゥル、ドリー&タマモまでが登場。それでシルフィと契約するところまで。次巻はいよいよ人間の街へ乗り込んでいろいろ騒ぎを巻き起こしてしまう系ですね。加筆修正はよく解らないけど追加エピソード的なものは特に無かった気がする。コミック1巻の内容が小説1巻の1/4〜1/3といったあたりなので、同じところ(シルフィとの契約)まで追いつくには1年ちょっとかかりますかね。小説とコミックでは全体の流れはそのままだけど細かい描写はちょっと違ってたりしますが。小説だとディーネとレインを一緒に呼んできているけど、コミックだどディーネを先に呼んで後からレインを呼ぶ流れだったりとかその程度ですが。あとweb掲載分でいうと小説1巻分は44/332話(話数で言うと四十二話)まで、コミック1巻分は14/332話(話数で言うと十二話)までといったあたり。小説もコミック同様に半年ごとに刊行してくれたら嬉しいけどどうなんでしょう。Amazonに高評価を書いておくか。
そしてイラスト、表紙絵だけ見ていると先にコミックに慣れた身にはいささか違和感もあったのだけど、いくつかの挿絵を見てたらこっちもイイね!と思えてきました。ここまでの登場精霊は全員ビジュアルが出てますし。ノモスもドリーもなるほど感のあるデザインですが、「深窓の令嬢」感のあるというドリー、上半身は確かにそうなんだけど下半身、突然前を開いてパンツを晒している衣装というのはどうなんた。まあこの手の作風にありがちといえばそうなのかもしれないけども。そこだけがいささか残念。この調子だとイフやジーナのビジュアルもちょっと心配になってきた。フレアやキッカあたりは可愛く出てきそうだけども。マリーさんあたりは無駄にエロいぐらいでちょうどいいのかもしれない。
2018/09/21
Kindleで出てた
「精霊達の楽園と理想の異世界生活」、コミック版が小説版より先行出版されまして、今日発売なんだけど直前までKindle版が設定されてないので先に書籍買ってしまおうかとか思ってたら、今日になったらしっかりKindleも出てました。迷わず購入。これでいつでもベルに逢えるよウフフ。
中身的にはWeb掲載分の5話までで、Webより先に書籍で続きが出るなんてこともなかったです。レインが登場する直前で終わってやんの。159Pってえらく薄いんじゃないかとも思うけど、まあこのペースで続いてくれるなら次は5ヶ月後、2月末あたりを期待すればいいのかな。1巻がベル&シルフィだったので、2巻はレイン&ディーネになるんでしょうか。早くベル&レインが水路を爆走するところを絵で見たいですが、そこが出てくるのは何年後になるんだろう… ともかく出る限りは買うので続いていただきたい。ドリーやフレア、あとキッカのビジュアルも早く見たい…
出版にあたって加筆修正があるのかはよく解らない(まあ小説と違ってコストが大きいですよね)けど、巻末に原作者による短編小説が付いてました。シルフィ視点の舞台裏といった話をいくつか繋いでいる感じ。裕太に会う前(ベルに呼ばれるところ)とか、ディーネを誘いに行くところとか。
ところでリアル書店では店舗別特典もあったみたいで、描き下ろし漫画1ページとかイラストとか。…初めてこの手のが欲しいと思った。全部欲しい… 遅れて発売の小説版のほうも店舗別特典があるみたいですが、こちらも同日にKindle公開なのかな。だといいな。
2018/07/14
異世界に来たみたいだけど如何すれば良いのだろう
「なろう」作の「異世界に来たみたいだけど如何すれば良いのだろう」、まあタイトルの通りに異世界チートものです。チートなのは間違いないけど、わりと地味に苦労していく感じ。「デスマ」や「クマ」のように圧倒的なチートパワーで手軽にガンガン殲滅していくという感じではない。パーティメンバーも徐々に増やしていって、徐々に手を広げていく。そして好人物に出会って仲間を増やしていくのだけど、しっかり悪意にも遭遇して苦しみながらもきっちり対処して成長していくところが独特。何しろ長い話なのでまだ全部は読み切れてません。ようやく現掲載分の半分を越えたぐらい。
いろいろ描写が細かいのも特徴だと思うけど、ジビエ的に野生動物の調理がやたらと詳しい。イノシシとか鹿とかカモとか、そういった獲物の処理から調理までいろいろ。さらに途中から合流する小狼の仕草なんかもやたらと細かい。いろんなことが細かく描写されていて、コレって調べれば解るものなんだろうか。作者が普通に経験してきたことなんじゃないかと思うぐらい。
主人公はメタボな35歳で自称「IT土方」なのだけど、美少女なヒロインと結ばれます。そしてパーティメンバーも男女が増えていくのだけど、決してハーレムにならずにそれぞれでくっついていくのが好感かもしれない。主人公より若いメンバーも多いので保護者目線というか他者の恋愛も応援して見守ってる感じだし。主人公が35歳で離婚歴有りという経歴なのもあるかもしれない。それなりの仕事経験もあるので政治的視点にも説得力あるかも。
書籍版も漫画版も出ているのだけど、書籍版イラストでは主人公がいかにもメタボなおっさんといった感じなのだけど漫画のほうではえらくスリムで若々しい感じになっているのがちょっと違和感ではある。漫画のほうは絵柄が全体に綺麗で上手いと思うのだけど。まあメタボといっても服着ていれば解らない程度というものもありますが。あとヒロインが美少女(これは小説イラストと漫画でさほど差異はない)なのはいいけど、猟師の娘として厳しい世界に生きている感じがあまりしないのは難点かもしれない。途中で石鹸とか導入して綺麗になったという展開があるのだけど、最初からサラサラロングヘアーのビジュアルなのはこれもちょっと違和感がありますね。絵を見るまではずっと短髪野生児のイメージだったので表紙絵を初めて見たときには誰コレ?と思ったぐらい。
書籍になってビジュアルが付いて漫画になってそしてアニメに、という展開はいろいろあるけど、各メディアそれぞれ特徴ある中で一番解りやすい感じがするのは漫画かなあと思う。漫画版の良作にいろいろ出会えているのもあるかもしれない。アニメは最もコストかかるし迫力の映像とか原作での印象的なシーンが動いて声もつくのは感動するけど、1クールとか劇場公開とかの枠に収めるためにいろいろスポイルされるのが残念だったりするし。モノによっては原作前提の「名場面集」みたいになったりもしますね。漫画ももちろん連載とか出版の都合はあるけど、アニメよりもそのあたりは自由が効くのじゃないかと思う。いろいろ説明を追加したりもやりやすいし。アニメ「オーバーロード3」でメイド部隊が社員食堂みたいなところで食事するシーンがあったけど、やたら大盛りで食べてるのはホムンクルスの燃費の悪さで原作ではアレをさらに2度3度とおかわりしてるとか、そういった細かい説明ができないのが残念です。「オーバーロード2」でも「六指」が単なる雑魚キャラ扱いだったけど原作ではいちおうどういう戦闘スタイルでどれだけ残虐かというのが示されてるんですよね。
田舎のスローライフだったりジビエだったり、と思ったら殺伐とした厳しい世界だったり悪意に巻き込まれたりといろいろ展開が激しいので楽しませてもらっています。アニメ化とかはどうだろう、わりと大きなくくりで区切ってたりはするので構成的には比較的扱いやすいほうかも?
2018/06/23
ヒーロー文庫の電子書籍
「理想のヒモ生活」が1年ぶりに更新されたのでコレってKindleで出てないんだっけ、と見たら出てなかった。いつの間にか出版も巻数が進んでいて追いきれてない。
上記作を含む「なろう」作を多数出しているヒーロー文庫の対応を調べたら、この春から出てはいるのね。しかしまだ4作のみ。と思ったらBookwalkerでは2作追加されてた。そのうち「異世界チート魔術師」はアニメ化進行中というけどこちらはweb連載も淡々と継続している感じ。チートな戦闘力を持つけどそのわりに主人公らが苦労する作だとは思うけど、アニメ化が楽しみなような不安なような。単純な無双じゃないぶんだけむしろドラマは作りやすいかも知れない? 同じく電子化されている「ネクストライフ」はweb版と全く違ってるのよね。舞台は同じ世界だけど「別ルート」ということで主人公が降り立つ位置が異なり、しかもいきなり新キャラが出てきてやや混乱した。最初のほうは読んだけどその後もだいぶ続いているのね。もう13巻も出てるのか。
冒頭の「理想のヒモ生活」もそうなんだけど、ヒーロー文庫ではweb版とは別展開が推奨されてたりするんだろうか。「ナイツ&マジック」とかはわりとそのままな気がするので必ずしもそうでないと出版しないというわけでもなさそうだけど。某社や某社みたいにweb掲載を制限するわけでもないのも好感。違う展開が楽しめますよというアピールができたほうが出版社としては好ましいのかもしれないし、むしろ作者や読者が望んでいるのかもしれない。私的には基本そのままで追加エピソードあるぐらいが安心して読めるけども。
電子書籍といえば「オーバーロード」がいきなり電子化されたのは嬉しかったけど、あとがきとか読んでるとどうも作者が入院して電子書籍素晴らしい!となったのが発端みたい。まあ病室持ち込みには最適ですものね。特に「オーバーロード」は各巻が分厚いので助かってます。次はだいぶ先になりそうですけど待ち遠しい。
2018/03/31
月が導く異世界道中
コミック4巻が出ていたのと、いつの間にか小説版もKindleで出揃っていたので買ってみた。
まあぶっちゃけ「なろう」系の転生チートものです。ただし元々「なろう」で連載していたのだけど、出版に際してのゴタゴタでアルファポリスに移籍しています。さらにそのアルファポリスはなかなかKindleで出してくれなくてBookwalkerを使っていた経緯も。そんなこんながあってアルファポリスにはあまりいい印象がありません。今回Kindleに気づいて、久しぶりにBookwalkerを起動したら9巻まで持っていたので10〜13巻を買ってみました。そんな同作、連載はどうなってるんだろうと思ったらちょっと追加されていました。しかしまた昨年末の段階で止まっている模様。まあ数ヶ月の休載は珍しいことじゃないし、出版は続いているようだから続行の意図はあるのでしょうしのんびり待つしかないか。話はまだまだ終わりそうにもないのだけど、出版がだいぶ追いついてきているような。
コミックも4巻となりそのうち書籍版に追いつくなんてことは…まだまだだいぶ先ですよね? こちら、書籍版の挿絵よりも作画の質が高い印象で好感だったりもします。ていうか書籍版の挿絵がちょっと、表紙絵はそう悪くないのだけど、文中のモノクロイラストがラフというより雑なのがどうにも好きになれない。コミック版はそのあたりきちんとしている印象。これが「オーバーロード」や「幼女戦記」だと書籍版もコミック版もそれぞれハイレベルで非常に良いのだけど、そのあたりは出版社のパワーによるのでしょうか。でも「SAO」みたいに書籍イラストはハイクオリティなのに初期コミックが何アレというモノもあったけどなあ… あと「本好きの下克上」とか「能力は平均値」といった作はコミックのほうが若干質が落ちる気はするけど十分に許容範囲で、このくらいが普通じゃないかとは思う。
どことなく「デスマ」と似た印象がある本作だけど、コレもアニメ化されたら酷評されるようなモノになるのかな… 「デスマ」主人公はあまり悩まないけど、こちらの主人公はわりと悩みや迷いを抱えてるのですよね。よく解らない闇も抱えてる感じではあるが。上述の「平均値」もアニメ化進行中らしいけど、うまくいくことを願わずにはいられない。
2018/01/10
最近の「なろう」系
「オーバーロード」をKindleで読んでいるのは先述の通りですが、似たような作として「野生のラスボスが現れた!」も読んでいる。ラスボス的なアバターを用いて育てていたゲーム内に転生?してしまって成り代わって生きる、というところは共通。シリアスとコメディが混じってるのも共通ですが、「オーバーロード」よりコメディ色が強い感じ。イラストタッチもそうだけどだいぶ軽いですね。一時期読んでいたけどなんとなく途中放棄、最近読み直してみたらわりと好感だったので読み進めてKindleで書籍版も少し買ってみたりしている。
「オーバーロード」といえばアニメ2期開始でリザードマンの辺りということでファンが戦々恐々としていますが、同じく「なろう」発の「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」もアニメが開始に。こちらはまあ主人公がほとんど苦戦しないというあからさまなチート作なので、ポチタマが可愛ければいいやって程度の期待でw
ちと辛い感じがしているのが「最強呪族転生~チート魔術師のスローライフ~」。転生チートものではあるけど、主人公が魔法のみチートで虚弱体質で自己中、ついでに周囲の人間もわりと傲慢だったり強引だったりで結構ストレスフルなのが辛い。さんざん嫌がらせを食らっていて最後にスカーンと大逆転、なのはいいんだけど、そこに至るまでのストレスが積み重なりすぎて気分悪くなってくる。読み進めればもっとチートに進撃できるのかと思いきやなかなかそうもいかなくて停滞中。辛い。
あと以前「なろう」系作家の人が書き下ろし作を出したから序盤サンプル読んでね!という宣伝をしてたから読んでみたらいい感じのチート作だったのだけど、ソレを見失ってしまって肝心の書籍版に行き着けてない。作者名も作品名も失念。チート系を書いている「なろう」作家の人だったと思うのでそれらを漁ってるけどその宣伝記事も見つからない。あるいは「なろう」掲載作じゃない作品の宣伝は駄目と言われて撤去したのかもしれない。…まあつくづく私もチート系が好きなのね。
2016/02/28
フェアクロ完結
「なろう」に注目するきっかけの1つとなった、「フェアリーテイル・クロニクル」が完結していた。まあまだ後日談とかが続くようなのですが、本編としては終えた形に。以下ネタバレあります。
ラスボスを片付けて現代日本への帰還を果たして、これから後日談として現代日本と向こうとを行き来しつついろいろ今後への片付け?をやっていく模様。ラスト前にパーティ壊滅状態になって何人か死ぬという展開には驚いたけど、そこから復活したらまたいつもの調子で気の抜けた感じが戻ってたのはなんか安心した。今まで名前だけは出ていた春菜の叔母さんがこれから活躍する展開になるのかな。
あとそうそう、ドラマCDが出るらしい。10.5として6/24に…って、10巻で描ききれなかったオリジナルエピソード書き下ろしらしいけど10巻ってどのへんの話なのか、書籍版を追ってないからよく解らんけども。冗長になりがちなweb小説をさらに詳細化してる印象があって、どうもダラダラ感がぬぐえない感じもしてたけどどうなってるのかな。あと書籍版ってイラストがいまいち好きになれないのも難点。嫌いな絵柄じゃないんだけど、なんというかキャラの描き分けに乏しいというか。この手の書籍でいかにも同人界隈から拾ってきました的な絵柄が散見されるのは、ラノベとかで既に活躍してるようなイラストレーターを起用するのはギャラ的に違うんでしょうねえ。そんな中でもいいなと思うのはやっぱり「本好きの下克上」のイラスト。「マギクラフト・マイスター」は可も無く不可も無く、「デスマーチから始まる異世界探訪」はポチタマを可愛くビジュアル化してくれたことでギリギリってところかなあ。「オーバーロード」や「幼女戦記」あたりは緻密で迫力あるけど、あの系統は作風を選びますわね。それと「竜の子を拾いまして」「魔術師は平凡を好む」といった女性向け・女性作家の方面は男性陣が皆判を押したように細長くて目つき悪いのがちょっと好きになれない。このへんはまあ、男性向け作のヒロインが皆やたら肉感的だったりするのと同じなんだろうとは思うけど。でも知性よりガサツさを出してるキャラならもっと細身じゃ無い男も出して欲しいとは思う。とか言ってるとJRPGのキャラはホストみたいなのばっかりだ、という指摘と同じだなというのを前にもここに書いた気がする。だからって米国産シューターみたいにマッチョだらけになるのもちょっと困るけど。
とりあえずフェアクロ、今後も楽しみです。
2015/02/08
「なろう」系雑感
相変わらず暇さえあれば「なろう」系を読んでたりしますが、まあ所詮は素人の集まりなので玉石混淆なわけです。非常に魅力的な作がたくさんある一方でそうでない作も散見。特に内容よりまず文体に引っかかってしまう作に出会うと残念感が増してしまう。たとえば句読点を全く打つ気が無いような作とか。コレおそらくほとんど読み直ししてないんだろうなと思う。あふれる想いをぶつけまくった感じはして勢いめいたものも感じなくは無いのだけど、とにかく読みづらい。あと最近見た某作では「!」が多すぎてやたらと暑苦しいというか無駄に圧迫感さえあったりもする。「ふと見るとコソコソ!と逃げようとするのを見つけた!」みたいな、とにかく強調したいところに!を付けまくっていて、全然コソコソしてねえよ!とこちらも付けたくなるぐらい。こういった文体が目についてしまうと、物語の先は気になるのに文章自体からの違和感・不快感が先に立ってしまって読む気を無くしてしまうレベル。
そういう意味では夢中で100話200話も読み通してしまう作にもしばしば出会えるのは幸運だと思います。
愚痴だけじゃなんだから好感のほうも書いておこう。長期連載停止になってる作で続きが読みたいのが「月が導く異世界道中」。転生主人公無双系なんですが周りを固めるキャラ達が魅力的なのです。なんかリアルが大変とかプロット尽きたとか言ってた様な気がする。でも書籍5巻が出たようでそれに伴って該当部分をダイジェスト化することで久々に手が入ったようだし、活動自体は継続していくことを期待。
しかしこの作も出している出版社、他にも多数「なろう」系を出しているのだけど、kindleに出してくれないのである。どうも自社独自に電子書籍を出してるようだけど、それがフィーチャーフォンいわゆるガラケーに限られたサービスのようで、しかも今作に限ると2巻までしか出てないという中途半端ぶり。このへんなんとかならんものか。他の出版社でもkindleに出すけど書籍より1ヶ月遅れとかもあるし、そのぐらいなら待ちますから是非…