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2024/04/17

私の心はおじさんである 2巻

カテゴリー: 読書 — タグ: — chaba @ 20:06

私の心はおじさんである』2巻が出てたので読みました。ユーリを拾って預け、ボンボン貴族に振り回される護衛の旅。…ってぐらいで終わってた。あとレジーナも顔出しだけしてたか。えらく短いんじゃないか!? と思ったけど、容量?表示で3327、ページ数で276と出ていた。そこまで短いというわけでもないのかな。それにコミカライズも連載告知があったけどまだ始まってない模様。Kindleでも告知の帯が付いた版の表紙までしっかりあったのに。コミカライズも期待しているので早く読みたい。

2023/09/13

鍛冶屋 8巻

カテゴリー: 読書 — タグ: — chaba @ 12:16

鍛冶屋で始める異世界スローライフ』8巻読んだ。7月に出ていたけどようやく。とある依頼により森に発生したモンスターを討伐したり、森の精霊たちと交流したり、家を拡張したり。今回特に目についたのがカラーイラストで、前半のモンスター討伐をSRPGに見立てて対峙の様子を描写している。前衛にアンネ・エイゾウ・ヘレン・ディアナがいて、後衛に弓装備のサーミャとリディ。そしてリケが非戦闘員としてつまみ出されようとしているといった様相。ちょっとデフォルメした造形で、よく見ると眼の描き方とかがいかにも『FFT』を意識してるように見える。ついでにHPも書かれていて、巨人族のアンネが一番高い876で次がエイゾウの785、傭兵ヘレンは410と低めだけどスピードで手数勝負だしこの中で個人戦闘力は最強でしょうし。アンネがパワーもHPも最強だけど、やや鈍重ではあるしヘレンと真剣勝負になったらそのスピードについていけないだろうなといった印象。そして後衛の虎獣人サーミャがHP547で意外と高いけど、これは野生で生きてきた底力か。とかなんとかパラメーターから妄想を広げるのが楽しい楽しい。何しろ依頼主からも「森の最強戦力」と太鼓判を押されている連中ですものな。あとヒーラーでも加わればさらに最強になりそうだけど。ともかく今回はこのSRPG風イラストだけで元を取れた気がするぐらい楽しめました。続刊も楽しみです。

2023/07/05

私の心はおじさんである

カテゴリー: 読書 — タグ: — chaba @ 04:26

私の心はおじさんである』、とりあえずカクヨム掲載分は読んだ。心を閉ざし気味に生きてきた40代の独身サラリーマン男性が、寝て起きたら銀髪巨乳のダークエルフになってファンタジーな森にいたという転生だか転移だかという話。超強力な魔法が使えて肉体もやたら頑丈で怪力というチートなのだけど、なにしろ平和な日本で喧嘩もしたことない人生だったので「突然の暴力」に対処できない。典型的なのが移動中に野盗の襲撃を受けたときで、パーティメンバーはさっと対処に動くけど咄嗟に動けずにいたら額に何かコンとぶつかるモノがあって見たら矢だったとか。他にも首を切りつけられても何かぶつかった程度にしか感じなかったり、魔物に腕を噛みつかれても食いちぎられずむしろ魔法の発動起点にして頭を吹き飛ばしたりとか。そんな頑丈チートなので、まだ物理的な傷を負ったことが無いんじゃないのかな。おそらく動体視力もチートになってるので、ちゃんと剣術とか習得すればそっちでも大成しそうだけど、魔法は習って覚えようとするけど物理戦闘はあまり好まないというか普通に殴るだけで無双はしてたり。もともと気が小さいのもあって日本でも争い事は好まずにいろいろ回避してきた人生だったので、異世界でも穏やかに生きたいんだけどそうもいかずにいろいろ巻き込まれてしまう珍道中といった感じ。書籍版も出ていて、主人公のイラストがなかなか美麗で好感です。コミカライズも進行中でしたっけ。

2023/04/14

おばちゃん(?)聖女、我が道を行く 書籍版

カテゴリー: 読書 — タグ: — chaba @ 06:04

おばちゃん(?)聖女、我が道を行く』、書籍版を読んだ。現代日本にて47歳で夫に看取られつつ病死した女性、異世界の神によりその世界の貴族令嬢として転生するはずだったのを同じ世界の別の国からの「聖女召喚」に魂を強奪されて無理矢理転移させられてしまったことから始まる物語。いきなりチートじゃなくて死にかけから始まり、なんとか逃げ出して徐々に自らのチートを把握していく過程が面白いです。
漫画版も2巻出ていて、漫画のほうを先に読んでから書籍版も読んだけど、きっちり同じところまでなんですね。書籍版のあとがきを読むにあまり続刊が出そうな感じでもないし、漫画版には原作者も漫画担当も、誰のあとがきも無い… コレってもうどちらにも続刊無いってことなんだろうか。結構好きなんだけどなあ。
特に独特なのはタイトルにも出ているように主人公が「おばちゃん」であることで、47歳の精神のままで転移しているので(神様のサービスで肉体は若返ってる)わりと落ち着いていること。そして上述もしてるけどいきなりチートで何でも解決というわけではなくて、緊迫の逃避行から始まって徐々にチートを使えるようになっていく過程ですね。しかしどんどんチートぶりが増強されていって、長い原作のうちにとんでもねえチートになり、やがて国家の存亡を揺るがすような存在に。いくつかスピンオフとして同じ世界の別主人公の物語も出ているのだけどその最終局面でちょっと顔出してはスパッと解決していったりもする。今作でも冒頭に緊迫の逃避行があったように、別作品でもそういった弱い主人公の窮地というのをよく描いている気がします。むしろそういうのを描きたいからスピンオフもやってるのかなと思うぐらい。とにかく漫画2巻は出たばかりなので続巻を期待したいところです。今は別作品の書籍化に向けた作業してるみたいだけど。こちらは現代社会と異世界を比較的自由に行き来できる話で、『おばちゃん聖女』ほどじゃないけどそれなりにチート持ちではある。こちらも作風は同様で好きです。

2023/02/25

山、買いました ~異世界暮らしも悪くない~

山、買いました ~異世界暮らしも悪くない~』、続編までとりあえず掲載分読了。他の人には認識できないトンネルを抜けた先の異世界、そこの山を購入して開拓して山暮らしをする話。スローライフ…というか結構忙しくしているのだけど、それだけでなくてあっちの世界でいろんなトラブルに巻き込まれて…といった感じ。まあでも開拓したり農業したりといった山暮らし描写がメインで、トラブル系は時折挟まれる感じです。こちら世界と自由に行き来は出来るので、たまに帰ってきてはホームセンターで爆買いしたりとか。主人公本人は戦闘能力はほぼ皆無なんだけど、周辺にどんどん強力な仲間が増えていくので生存の心配はほとんど無い感じで異世界ライフを楽しんでいます。トラブルの気配が漂ってくると、どんな風に蹴散らされてくれるんだろうかとかむしろ楽しみになっちゃうぐらい。あーでも序盤に出てくる現代社会のほうのトラブルはややウザいか。続編は継続中なのでまだまだ続きを読みたい。
スローライフ系だと『異世界のんびり農家』『鍛冶屋で始める異世界スローライフ』などありますが、スローライフ部分が続くとダレてくるというかもっとスリリングなシーンを早く読みたいなんて気分になりがちなのだけど、今作はどういうわけかスローライフ描写が続いても飽きずに楽しい感じ。何がどう違うのかはよく解らないんですが。
この作者さんは他にも多数書かれているようで、商業出版されてる作もあるみたい。でも今作は今のところ出てない模様。せっかく楽しめたのだから書籍化されてイラストとか漫画とかでビジュアルも見てみたいなあ。出たら全力で買いますよ。あとカクヨム掲載なんだけど、「なろう」にも併載だったかもしれない。ただ以前、カクヨムのほうだとページビューごとに僅かながらも筆者にお金が入るらしいと聞いて、好きな作なら支援にもなるのであればと併載してるならカクヨムのほうを読むようにしています。ページ内どこまで読んだかもカクヨムなら反映してくれたり、読了作は専用スペースに移動してくれたりといった機能が使いやすいというのもある。

2022/08/31

鍛冶スロ漫画3巻 & 最強宇宙船8巻

鍛冶スロ」漫画3巻。貴族のお家騒動に巻き込まれる話。本筋はなかなかに重い話だけど、鍛冶屋スローライフ描写のほうがわりと軽い調子なので全体としてはさほど重い感じにはなってない。そして番外編として収録されている、サーミャ&リケが水浴びをするエピソードがweb連載でも見たんだけど大好き。さらに描き下ろしとして貴族家の過去話が載っているけど、コレって漫画担当氏の発案らしい。あとがきによると騒動の張本人となった貴族次男がひどくお気に入りになってしまったらしく、そこからの発案で原作者にも許諾取ったんだとか。そうなると上述の水浴びの話とかも漫画担当氏発案によるモノなんですかね。だとしたらかなり良い感じにキャラエピソードをふくらませている感じで非常に好感。
この作品、タイトルにもスローライフを掲げているようにわりと日常描写が多い。鍛冶仕事したり家を拡張したり。なので原作でそういう描写が続いていると退屈に感じてしまうこともあったりする。けど漫画だとそうでもないのはやっぱり絵柄が綺麗で美女美少女キャラがどんどん出てくるからか。特にサーミャとかコミカルな表情をよく見せてくれるし。これから女性陣がさらにどんどん増えていくんだけど、ビジュアルで言うと漫画版でも既に出ている傭兵ヘレンのビジュアルがちょっと意外ではあった。傭兵で喋りもガサツ気味なのでビジュアルもそういうイメージを想像していたらわりとスッキリしているというかそんな感じ。あと小説ではイラストが出ているアンネ、巨人族の血を引くので2mを越える長身で性格はぽやぽや(でも時折鋭い気配も放つ)というキャラも漫画でどう描かれるのか気になる。そして動物陣(こちらも全員雌だったりする)も漫画での登場が楽しみです。「精霊生活」や「リアデイル」もそうなんだけど、気に入った作の漫画版が好きなタッチで描かれると本当に嬉しい。

最強宇宙船」8巻。クリス実家サイドからの依頼で惑星開拓の護衛に加わるあたり。テラフォーミングが完了して移民団が入植するのでそれを軍とともに傭兵団の一員として護衛する。それもまあ例によってトラブル続きで次々に巻き起こる騒動に対応して…といったいつもの流れ。今回は珍しくセレナ中佐の出番が多かった。今作における貴族はインプラントとかナノマシンとかで肉体強化をバッキバキにやっていて、常人をはるかに凌駕するパワーとスピードを持つのはもちろん、脳の処理能力も向上しているのでセレナなどは会話しながら普通に部隊指揮などもこなす。そして今作貴族を象徴するものとして帯剣があり、その強化された肉体により射撃も剣で防いだり打ち返したりするんだそうな。なので貴族を殺さず制圧するとなったら同等の戦闘能力を持った個人戦闘員による肉弾戦が必要ということで、主人公の出番となっていたり。そういう場にセレナとともに突入するというのが今回のクライマックスになってます。なにかと厄介な仕事を持ち込んでくるセレナなので作中では疫病神みたいな扱いもされてるけど、軍の中ではお役所仕事でいろいろストレスも多い模様。その流れで絡み酒してきて醜態をさらすというパターンも多発してるけど、今回はキリッとした軍人任務に終始してましたな。指揮官と最前線の斬り込み隊長を兼務するという実は凄い人なんである。わりとカッコ良かった。最後にちょっとアレでしたけど。
おおむねweb版と同様の流れだったと思うけど、いろいろ片付いてからクリスと開拓地見学するあたりが追加エピソードですかね?
そしてKindleだとよくあるんだけど、「異世界ウォーキング」の冒頭ちょびっとがお試し版としておまけコンテンツで掲載されていた。こちらはカクヨムなのね。

2022/05/29

「ご主人様とゆく異世界サバイバル!」完結

カテゴリー: 読書 — タグ: , — chaba @ 10:57

ご主人様とゆく異世界サバイバル!」が完結してた。3月更新からしばらく間を置いていて、これはこの作者氏では出版向けの執筆作業があるとかでたびたびあることなので気にしてなかったけど、今気づいたら5月に3回更新してそれで完結となってた。不意打ちを食らった気分。5月更新に入った段階でその前からだいぶ年月が経過したことになっていて、すっかりまとめモードに。まあ考えてみたら周辺がいろいろ騒がしくても結局のところ主人公がその異能でぶっ飛ばせば全部片付くしそうやって進行してきたので、その繰り返しが作者側にも飽きがきちゃってたのかな。省略された長い月日を振り返ってアレもコレも面倒だったなあとか述懐してるけど、そういうぶっ飛ばしの詳細を見たかったなあというのが正直なところ。書籍出版は続くだろうからそのへんをもう少し語ってくれたりするのかな。いやどうだろうなあ…
とりあえず並行連載していた「最強宇宙船」のほうは続いているようで安心。とはいえ油断はできないが。これまで執筆休載とかはしばしばあったけど基本的に毎週更新してた作者氏なのだけど、新作とか書いてくれるのなら嬉しいけど。このままハイ終わり!とかなったら寂しい。

2022/05/27

帰宅途中で嫁と娘ができたんだけど、ドラゴンだった。

帰宅途中で嫁と娘ができたんだけど、ドラゴンだった。」、タイトル通りの導入となる作。40年ぐらい前の「世界衝突」により、現代社会にファンタジーが融合してしまった世界。なので獣人とかモンスターとかドラゴンとかが普通にいる。融合当初は事故も悲劇も混乱もあったけど、とりあえず世間は落ち着きつつあるそうな。そんな中で主人公がドラゴン卵泥棒の追跡に加担したことから始まる話。作品世界ではドラゴンには女性しかおらずしかも人間形態(角・羽根・尻尾あり)を標準としていてドラゴン形態は力の消費が大きいとかで必要時しかやらない。なので産まれるのも当然娘のみ。だからといって同じ個体のクローンにはならないところはまあ我々の知る遺伝子とは異なる要素があるのでしょう。
で、今作の最大の魅力というのは間違いなくその娘達、双子の赤子の描写がものすごく愛らしく描かれていることでしょう。いきなり夜泣きに苦しめられたりとか噛み癖にやられたりといった苦労話も挟まれるけど、双子で非言語コミュニケーションをとる様子とか頼りなくふよふよ飛ぶ様子とかパパママに甘える様子とか、とにかく可愛い。主人公が膝に乗せているとあちこち掴んでよじ登ってきて、肩に乗ったところで母親であるヒロインが哺乳瓶持って入ってきたのを見てそれを目指して「だぁ!」と元気よく飛び立ったりとか。赤子でもドラゴンだけあって掴まれたり蹴られたりするとめっちゃ痛いらしい。肌の柔らかさやキャッキャ喜ぶ様子を堪能する入浴シーンも好き。主人公もトラブルに巻き込まれてるときに、さっさと片付けて俺は帰って双子と風呂に入るんだ!と内心言ってるぐらい。漫画でそのいろんな場面のビジュアルをもっともっと見たかったのだけど、漫画版も書籍版も、それぞれ2巻で刊行終了となっている模様。この刊行終了により作者氏のモチベーション低下が激しいようで、2017~2019年までに190話ぐらい公開していたのが翌2020年に1話、昨年2021年に5話、そして今年は3月の1話のみの更新。先が気になる展開になっているので更新が待たれるところではあるけど、更新の意図を信じてこればかりは待つしかない。
育児要素だけでなく徐々にスケールの広がっていくファンタジー要素もなかなか面白く、それなりに殺伐としてるところもある。そして個人的に感じる難点を挙げるとすれば、「めんどくさい」「回りくどい」と感じる点が散見されることだろうか。ウザ絡みをしてくる人物が出てきて、ぶつかり合ううちに理解が進んで無二の仲間になるなんて展開はまあよくある話なんですが、ウザ絡みがウザすぎる印象が拭えない。コレはまあ個人の耐性もあるだろうし私がそれについて低めなのも否定しませんが。あと主人公がやたらとバカと言われるバカ設定で、世界への理解も乏しいからと周囲からの言葉を借りて設定説明がしばしば入るのは良いのだけど、その辺もいささかウザい。世界実態とか竜の生態とかに詳しい「鼠の賢者」が出てくるのだけど、そいつがまた主人公をいちいちバカにしつつ世界を語るのである。ナレーション的に世界設定を語るような形式だと面白くないのかもしれないけど。どうにもいろんな面で回りくどい印象があり、話がなかなか進まないのがもどかしいことがしばしば。育児要素にたどり着く前にウザ要素で忌避されることも少なくないのではなかろうか。…実際、正直言うと私自身もだいぶ前に冒頭をいくらか読んでいたのだけどすぐに離れていたという過去があります。今回漫画広告でも見たんだろうか、改めて読み直して見たら育児要素の魅力にハマった感じ。ある程度読み進むとウザ要素もそれなりに慣れてくる?感じにはなりましたが。しかしあらためて書籍版を購入して読んでみると、ウザ要素が気になって気になって… とりあえず現状はweb版の更新を待つのみです。

2022/05/14

鍛冶屋スローライフ 6巻

カテゴリー: 読書 — タグ: — chaba @ 08:56

鍛冶屋ではじめる異世界スローライフ」6巻。今回はアンネが登場して加わるまでの話。帝国の第7皇女なんだけど、巨人族の母を持つので2mぐらいの長身。表紙にも大きく描かれてるけど遠近法だけじゃなく実際デカい人なのです。その表紙でも持ってるけど依頼する武器も両手剣(170cmぐらい)となかなかに物騒。試しに振り回す姿は「綺麗だけど実戦経験は無さそう」と評される。まあ皇女様ですものね。当人の人柄としてはわりと「ぽやん」系で、特に朝は弱いみたいでボーッとしてるのを後ろからリケが髪を整えているとかいう描写が後に出てくる。とはいえ皇族らしい鋭い目線を見せることもある。今回出たビジュアルでピンク髪というのが判明(作中に髪色の描写は無かった気がする)して、これもなかなか意外だったけど「ぽやん」系という人柄には合ってるかも。広がった長い髪はふわふわというかバサついてるという描写もあったりする。今後もその長身とパワーを活かした活躍を見せてくれます。
ところで今巻を買って、前の巻を途中までしか読んでないのに気づいた。それでまず前巻の続きから読んだのだけど、新キャラでヘレンの後輩のフローレとかドラゴン戦とかなんかweb版に無かった新要素盛りだくさんだった。今巻をアンネでまとめるために前巻を膨らませたのかな。今巻はあとがきにもあるけどweb版から物量十分だったので新要素は控えめだけど、それでもフローレがちょこっと出てきたりもする。今作、鍛冶仕事とか自宅拡張といった比較的地味な描写が続くことも結構あるので、気分によっては退屈に感じることもあるのね。しかし最近はそういった作を求めるような気分になっていたのかweb版ストックも一気に読んだりもしていたので丁度良かったかも。

2021/12/13

戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。5巻

戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。」5巻が出てました。タイトル通りに、宇宙SFMMOなゲームをサービス終了までやってたら戦国時代に紛れ込んじゃったという作で、信長を見に行ってみようぜ!と尾張を訪れたらその信長に気に入られて召し抱えられて、そのオーバーテクノロジーや知識で織田家をサポートしていったらやがて徐々に歴史に影響を与えていくという話。主人公は宇宙要塞にプレイをサポートする女性アンドロイド120体ぐらいを所持していて、その彼女たちも同時に人間となってともに戦国を生きていく。主人公も含めて人間離れした肉体能力を保持していて、優男だ女だと舐めてかかってくる連中を軽く叩きのめすあたりは痛快。いつの間にか生殖能力さえ備わっていて、そのうち子供もどんどん増えていくのだけど、そうした生活を経て徐々に生体人生の実感みたいなものをアンドロイドたちが得て行く描写も独特。特に最初に作られた「エル」はアンドロイドたちの中でも「正妻」として一目置かれているのも面白い(ゲーム序盤ではエルと2人だけで中古宇宙船で活動してたなあなんて話もちらっと出てくる)。子供を産むのもまずエルが最初として懐妊調整してたらしい。今巻の最後のほうではそのアンドロイドたちとの絆を感じさせるエピソードもあったり。そういえばゲーム内で新しいキャラを作るときは皆で温かく迎えたもんだなんて話もあって、ちょっとほっこりする。
武装に関しても宇宙要塞でどんどん生産して提供できるので戦でも負け知らずで、虫型ドローンとかで情報収集も万全みたい。その気になれば一気に日本全体を武力制圧も可能だろうけどそこまではやらない。無敵最強を維持しているけどどこかで足をすくわれることないのかな、武装が盗難されたりとか間者に狙撃されたりとかないんだろうかとか心配にならなくもないが、拠点においても情報収集は万全だろうから無双を続けられるのかも。今回は関東遠征の話でしたが、web版のほうでは今川や武田にも大きな動きがあったりしてどんどん歴史を改編しちゃってます。
ゲームが現実に、というのは「オーバーロード」がアニメにもなったけど、同様にファンタジー世界に紛れ込んだという「ファンタジー世界に宇宙要塞でやって来ました」もあったりするけど、こちらはいわゆるエタってる状態。戦国のほうが作者的にも面白かったのかな。ともかく「オーバーロード」ではゲームからリアルへの変化において配下キャラ(シャルティアとかアルベドとかの連中)の反応が明らかに変化したというのがあるけど、今作だとゲーム時代から高性能AI搭載で特に反応は変わってないような。ていうかゲーム外のリアルをゲーム時代から認識してた気がする。なので史実をベースにした戦国時代の現状認識とかも普通にやってるし、まあ高性能AIのサポートキャラを120人も侍らせることができるゲームってのはなかなか簡単には実現しないのかもね。

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