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2023/04/14

おばちゃん(?)聖女、我が道を行く 書籍版

カテゴリー: 読書 — タグ: — chaba @ 06:04

おばちゃん(?)聖女、我が道を行く』、書籍版を読んだ。現代日本にて47歳で夫に看取られつつ病死した女性、異世界の神によりその世界の貴族令嬢として転生するはずだったのを同じ世界の別の国からの「聖女召喚」に魂を強奪されて無理矢理転移させられてしまったことから始まる物語。いきなりチートじゃなくて死にかけから始まり、なんとか逃げ出して徐々に自らのチートを把握していく過程が面白いです。
漫画版も2巻出ていて、漫画のほうを先に読んでから書籍版も読んだけど、きっちり同じところまでなんですね。書籍版のあとがきを読むにあまり続刊が出そうな感じでもないし、漫画版には原作者も漫画担当も、誰のあとがきも無い… コレってもうどちらにも続刊無いってことなんだろうか。結構好きなんだけどなあ。
特に独特なのはタイトルにも出ているように主人公が「おばちゃん」であることで、47歳の精神のままで転移しているので(神様のサービスで肉体は若返ってる)わりと落ち着いていること。そして上述もしてるけどいきなりチートで何でも解決というわけではなくて、緊迫の逃避行から始まって徐々にチートを使えるようになっていく過程ですね。しかしどんどんチートぶりが増強されていって、長い原作のうちにとんでもねえチートになり、やがて国家の存亡を揺るがすような存在に。いくつかスピンオフとして同じ世界の別主人公の物語も出ているのだけどその最終局面でちょっと顔出してはスパッと解決していったりもする。今作でも冒頭に緊迫の逃避行があったように、別作品でもそういった弱い主人公の窮地というのをよく描いている気がします。むしろそういうのを描きたいからスピンオフもやってるのかなと思うぐらい。とにかく漫画2巻は出たばかりなので続巻を期待したいところです。今は別作品の書籍化に向けた作業してるみたいだけど。こちらは現代社会と異世界を比較的自由に行き来できる話で、『おばちゃん聖女』ほどじゃないけどそれなりにチート持ちではある。こちらも作風は同様で好きです。

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