『ルリドラゴン』読んだ。前々から名前は聞いてたけどちょっと前のセールで買っておいたのを今頃になってようやく。ある朝起きたら突然ツノが生えていた女子高生ルリ、何だコレと戸惑いつつも登校。周囲に珍しがられるもなんとなくそのまま授業も受けていた。そしたらクシャミした拍子に火炎を吐いてしまい… といった感じで始まる、ゆるい学園ファンタジーといったところなんだろうか。出生の秘密とか身体の変化適応とかいろいろ出てくるんだけど、基本的に女子高生の日常生活といった感じでゆるいところが良い。長期休載中で再開も熱望されてるらしいし私もそうなのだけど、これから日常描写を続けていくのもなかなかネタ的に大変だったりしないかなと心配してしまう。かといって出生の秘密を求めて大冒険とかの方向に行ってしまうのもなんか違う気がするし。とはいえ父親がドラゴンで、母親がその元へ日帰りで行ってきたりするのでさほど秘境に居るわけでもなさそう?
日常生活にドラゴンが混じってくる話というと、以前も言及した『帰宅途中で嫁と娘ができたんだけど、ドラゴンだった。』も好きなんだけど、こちらは書籍化したけどセールスが振るわなかったのか2巻止まりだったことに作者氏がショックを受けたらしくてこちらも休載中というか断筆に近いのかなあ。web版ではいろいろ今後が気になる要素を盛ってきてるところで中断しちゃってるし。こちらは学園生活というより育児が主体で、主人公の男子高校生が妻?とともにドラゴンの赤子を守るためにバトルしたり奮闘したりする話。その赤子らが小学生になってる未来のエピソードもちらっと挟まれたりもする。とにかくその家族団らんとか育児描写が可愛らしくてずっとそこだけ読んでいたいぐらいなんだけど、気になるのは主人公の馬鹿さというか思考能力不足の描写のためなのか会話が遅々として進まないことがしばしば出てくること。噛み合わない会話を延々と見せられるのはもどかしくてしんどい。そこをもう少しシェイプアップしてくれたらもっとずっと読みやすくなるのにと思う…のだけど中断作なので… とにかくこちらも再開を祈るしか無い。
2023/08/11
ルリドラゴン
2023/04/25
ウスズミの果て
『ウスズミの果て』読んだ。謎の凶暴な異生物とそれが媒介する奇病により人類が壊滅状態になった世界。その世界を一人(謎生物のペットがついてるけど)で探索し、遺体の回収と生存者の捜索を行う主人公。静かに死に絶えた都市のあちこちを回る物語。敵対生物の死体に出くわしたり生き残りに出くわしたり。いろんな存在と出会う主人公が何故平気で徘徊できるのかという理由もいちおう説明される。その中で、既に病死している主人にずっと仕えているアンドロイドも出てきた。奇病にかかると死亡しても腐敗しないので、アンドロイドは死後数十年経過しているらしい主の死を理解していないのか理解しようとしないのか。この、主人が死んでも仕え続ける機械生命というのはしばしば見かけるモチーフではある。『PSO』の…何だっけ名前忘れたけどポニーテールのレイキャシールのアレとか、『DQ』のどれかにもあったな。『DQ』の場合は死を理解していない感じで、その主は既に骨になってるのに「キョウモ タベテナイ…」とか言ってスープを下げるという切ない描写があった。
ともかく静かな都市を淡々と回って時折騒がしくなって、殺伐としてるけどどこか穏やかな空気さえあるような、独特の雰囲気。二瓶氏の作風と似てるという話もあるけど、あちらほどは殺伐としてないかなあ…
2022/11/27
リアデイル 漫画5巻
5巻出てました。アニメでも出ていた、ペンギン騒動のあたり。いつもふざけた描写されがちなキャラたちが真剣に取り組む姿がやたらカッコイイ。マイマイやカータツはもちろんスカルゴまで。そして相変わらずというか作画は美麗安定なんですよね。アニメの前には謎水車とかでネタにされたこともあったけど、基本コミカルだけどバトルシーンもきっちり描いてくれる漫画担当氏はかなり信頼できると思っています。2巻3巻で終わる「なろう」書籍も多い中、漫画5巻まで来たし書籍はweb版からどんどん加筆追加されて先に行ってるので、今後ともこの調子で続いていただきたく。
2022/11/26
ぼざろ 5巻
5巻出てました。STARRYに後輩バイトが入ったりアルバムレコーディングしたりと順調に話が進んでいる感。しかし本の1/3ぐらいが非4コマな書き下ろしで虹夏と姉との過去話になってた。虹夏がドラムやってる理由も出てきたりしてなるほど感もあるのだけど、コレってやはり原作溜まるのを待ってたらアニメ放映中に出版できないから書き下ろしを追加したのかな。本編中に姉星歌のやってたバンドでドラマーだった女性が出てくるので、そこに関連付けて膨らませた感じだろうかとか思ったり。
しかしアニメに慣れ親しんでると、漫画読んでてもアニメ版の声で喋ってる様子がイメージできたりぼっち妄想暴走のシーンはこのへんはアニメで大いに広げられそうだなとか考えたり、いろいろ楽しみがありますわね。
2022/11/09
精霊生活 漫画48話
【あらすじ】
『精霊達の楽園と理想の異世界生活』第48話:いよいよ迷宮探索に向かう裕太達!……その前に、宿ではトルクさんから熱烈な出迎えが…!?
最新2話無料公開中❗️🙌
コミックス最新第7巻、絶賛発売中✨🎉https://t.co/PjTANG5oyF#精霊生活 pic.twitter.com/a2C99fyTGe— comicブースト編集部 (@comic_boost) November 8, 2022
『精霊生活』48話。ベルたちを引き連れてついに迷宮に突入…って先月の47話を見逃してた。最近前月分まで公開されてるから助かった。その47話では今後長い付き合いになる商人マリーさん登場。さほど事前イメージと外れてないビジュアルだった。8月が無かっただけで順調に毎月公開してるから、来春ごろには漫画も次巻が出ますかね。そこまでには弟子たちも出てくるかなあ。…書籍版が停まったままなんだけど、あっちは売れてないんだろうか…まあ漫画版も書籍版も2~3巻で終わってしまう作が結構ある(先日も、某「なろう」作の漫画版を見かけて買ってみたら3巻で終わってた…作画は美麗だし話も悪く無かったと思うのだけど)し、なんとか続いてほしいところ。
2022/10/22
ぼっち原作 & 球詠12巻
『ぼっち・ざ・ろっく!』原作漫画を4巻まで一気に読んだ。ていうかだいぶ前に1巻は買ってあったんだけどまだまともに読んで無かったので、今回アニメ化を機にあらためて読んでみたら原作も面白かったので一気買いしました。『けいおん!』と似た感じなのかなと思ったけど、考えてみるとあっちのほうは学外で演奏したことあったっけ? 劇場版でのロンドンは除外として。そもそもがバンド関係無い学園生活のほうが主体だった気が。それを思うと『ぼっち』は最初から学外バンドでライブハウス主体だし、主人公のぼっち指向とはかけ離れた外向きな活動ですわね。それにガラケーとスマホという時代の違いも何気に大きいかもしれない。HTTの時代にもスマホとかあれば配信を使わないわけにいかないだろうし。ともかく原作も面白いです。どこまでアニメでやるのかは不明だけど、ライブとかがどう表現されるのか楽しみ。
『球詠』12巻が出てた。忘れた頃に出てくるのでその前に何やってたのかすっかり忘れている。そして今巻も試合途中で、これから反撃だ!といったかなりいいところで終わってしまっているので次巻が出てもまた何だったっけ状態になりそう。これのアニメも、決して作画上質安定ではなかったけどなんか好きだったんですよねえ。漫画でもそうなんだけど、独特のほんわかした雰囲気というか。試合自体はシリアスというか真剣勝負なんだけど。アニメも、低価格BOXとか出たら欲しいんだけどなあ。
2022/08/31
鍛冶スロ漫画3巻 & 最強宇宙船8巻
「鍛冶スロ」漫画3巻。貴族のお家騒動に巻き込まれる話。本筋はなかなかに重い話だけど、鍛冶屋スローライフ描写のほうがわりと軽い調子なので全体としてはさほど重い感じにはなってない。そして番外編として収録されている、サーミャ&リケが水浴びをするエピソードがweb連載でも見たんだけど大好き。さらに描き下ろしとして貴族家の過去話が載っているけど、コレって漫画担当氏の発案らしい。あとがきによると騒動の張本人となった貴族次男がひどくお気に入りになってしまったらしく、そこからの発案で原作者にも許諾取ったんだとか。そうなると上述の水浴びの話とかも漫画担当氏発案によるモノなんですかね。だとしたらかなり良い感じにキャラエピソードをふくらませている感じで非常に好感。
この作品、タイトルにもスローライフを掲げているようにわりと日常描写が多い。鍛冶仕事したり家を拡張したり。なので原作でそういう描写が続いていると退屈に感じてしまうこともあったりする。けど漫画だとそうでもないのはやっぱり絵柄が綺麗で美女美少女キャラがどんどん出てくるからか。特にサーミャとかコミカルな表情をよく見せてくれるし。これから女性陣がさらにどんどん増えていくんだけど、ビジュアルで言うと漫画版でも既に出ている傭兵ヘレンのビジュアルがちょっと意外ではあった。傭兵で喋りもガサツ気味なのでビジュアルもそういうイメージを想像していたらわりとスッキリしているというかそんな感じ。あと小説ではイラストが出ているアンネ、巨人族の血を引くので2mを越える長身で性格はぽやぽや(でも時折鋭い気配も放つ)というキャラも漫画でどう描かれるのか気になる。そして動物陣(こちらも全員雌だったりする)も漫画での登場が楽しみです。「精霊生活」や「リアデイル」もそうなんだけど、気に入った作の漫画版が好きなタッチで描かれると本当に嬉しい。
「最強宇宙船」8巻。クリス実家サイドからの依頼で惑星開拓の護衛に加わるあたり。テラフォーミングが完了して移民団が入植するのでそれを軍とともに傭兵団の一員として護衛する。それもまあ例によってトラブル続きで次々に巻き起こる騒動に対応して…といったいつもの流れ。今回は珍しくセレナ中佐の出番が多かった。今作における貴族はインプラントとかナノマシンとかで肉体強化をバッキバキにやっていて、常人をはるかに凌駕するパワーとスピードを持つのはもちろん、脳の処理能力も向上しているのでセレナなどは会話しながら普通に部隊指揮などもこなす。そして今作貴族を象徴するものとして帯剣があり、その強化された肉体により射撃も剣で防いだり打ち返したりするんだそうな。なので貴族を殺さず制圧するとなったら同等の戦闘能力を持った個人戦闘員による肉弾戦が必要ということで、主人公の出番となっていたり。そういう場にセレナとともに突入するというのが今回のクライマックスになってます。なにかと厄介な仕事を持ち込んでくるセレナなので作中では疫病神みたいな扱いもされてるけど、軍の中ではお役所仕事でいろいろストレスも多い模様。その流れで絡み酒してきて醜態をさらすというパターンも多発してるけど、今回はキリッとした軍人任務に終始してましたな。指揮官と最前線の斬り込み隊長を兼務するという実は凄い人なんである。わりとカッコ良かった。最後にちょっとアレでしたけど。
おおむねweb版と同様の流れだったと思うけど、いろいろ片付いてからクリスと開拓地見学するあたりが追加エピソードですかね?
そしてKindleだとよくあるんだけど、「異世界ウォーキング」の冒頭ちょびっとがお試し版としておまけコンテンツで掲載されていた。こちらはカクヨムなのね。
2022/08/24
精霊生活 7巻
『精霊生活』漫画7巻。迷宮都市に到着、冒険者として精霊術士の不評に動揺しつつも登録したら先輩冒険者に絡まれて撃退してギルドマスターに目の敵にされてみたり、今後長い付き合いになる宿屋のマーサらと出会ったり、ベルたちを召喚して異世界都市を散策してみたり。宿屋の部屋でベルたちを召喚して、裕太がその賑やかなぬくもりに包まれてみたら寂しかったことを自覚するシーンがちょっと好き。
連載版の先月公開分まで掲載されていて、今月はコレの作業があったせいか掲載されてませんでしたね。6巻の最後が「俺達の冒険はこれからだ!」的な感じだったのでそのまま終わるんじゃないかと不安もあったけど無事続いて迷宮都市にたどり着きました。これからようやく冒険者らしいことをしてくれる…はずなんだけどどうなんでしょうね。まあでも2巻3巻で終わってしまう作が少なくない昨今で7巻まで出ているのはそれなりに支持されてるんじゃないですかね。6巻末のアレはその後を検討する状態だったのかもしれないけど。先行きに微妙な雰囲気があるのは、書籍版が2巻出たまま続きが出てないこともあるのですよね。キャラクターがカワイイのは間違いないのでアニメ化しても結構映えるんじゃないかとも思うけど、やるんだったらアンデッド修行編は1話程度で端折ってくれて構わないのでテンポ良くやってほしいなあと。しかしそうなると漫画版既刊程度では1クールもたないか? それこそイフ・フレアも加えて「楽園」達成まで行けば区切りは良さそうだけどそこまで行くのはやりすぎか。ていうか早くイフ・フレアのビジュアルが見たいんです。まだ迷宮にも入ってないけど。町で見かけた野良精霊もカワイイし、王宮勤めの精霊術士が契約してる精霊とか鍛冶屋の精霊とか、この漫画のカワイイビジュアルで早く見たいです。あ、そうだ弟子達もまだ出てないんだ。書籍版では確か弟子達はビジュアルも出てたような。精霊が見える前の弟子達の精霊関知描写も気になるところ。
2022/08/12
ヘンダーソン 漫画化
「TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す ~ヘンダーソン氏の福音を~」コミカライズ開始! いきなりヘンダーソンスケール1.0から入る。それも結構好きなエピソードなのでかなり嬉しい。絵柄も美麗で、マルギットが出まくりだしエリザも出ているしで言うことなしというか本当素晴らしいコミカライズだと思います!! 今後のハードな冒険や洒落に富んだ言葉遊びとか、どう描かれていくのか大いに期待! ところで書籍版は6巻が出てるけどなかなかそこまで行き着かない! 読むのが結構時間かかる! なにしろ説明書きというか台詞以外の部分が膨大で、漫画にもそのへんは結構反映されている印象。
冒頭の「1.0」に出てきた「娘」のエピソードは原作で他にも描かれていて、母親から狩りを指導される場面もあって非常に印象的だった。アレもビジュアル化されて欲しい。あと書籍2巻のラスト、「ねえあなた。みしらぬあなた」も早く見たいわあ。そこに至るまでの死闘も含めて。
そしてコミカライズが来ると次はアニメ化か!? とか思ってしまうけど、モノローグ過多な作だけに難しいですかねえ。見せ場自体は事欠かないと思うのだけど。バトルシーンの緊迫感は随一だと思うし、キャラが個性的(というかやたら濃い人物が多数)で魅力的だし。全部ビジュアルだけで説明したことにするのは原作未読置いてけぼりも極まったところですが。まあでも実際のところそういうアニメって結構ありますわね。原作を知る視聴者がニコニコで膨大なコメントを書き込んでいるのはしばしば見かけますし。「オバロ」とか。「転スラ」とかでも活発だったな。
2022/07/28
ご主人サバ 漫画4巻
「ご主人サバ」こと「ご主人様とゆく異世界サバイバル!」漫画4巻。異世界に迷い込んでご主人様こと亡国の姫シルフィに拾われた主人公、そのチートな能力を認められて祖国奪還に協力して一歩を踏み出す。例によって「マインクラフト」的なクラフト能力を発揮しまくり、ブロック構成で陣地を作ったり各種武器を製造したり。武器製造の中で、ハーピィ用の投下爆弾にもついに着手。今後コレが凶悪な効果を見せつけまくるんですよね。
コレも比較的アニメ化とかしやすいんじゃ無いかとも思うのだけど、リュート氏の一連の作品については全くそういう話が聞こえてきませんね。ただコレの漫画版についてはわりとエロが激しいので、そのへんはアニメ化においてカットしても良さげ。ていうか原作のほうではエロ展開は明言はされてるもののはっきりした描写はほとんど無いんですけどね。しかもだいたい主人公が女性陣に「食われる」展開だし。リュート氏の作ではどういうわけか漫画化においてやたらとエロを強調しがちな傾向がある気がする。そのほうが引きが良いんですかねやっぱり。