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2018/07/14

異世界に来たみたいだけど如何すれば良いのだろう

カテゴリー: 読書 — タグ: — chaba @ 04:52

「なろう」作の「異世界に来たみたいだけど如何すれば良いのだろう」、まあタイトルの通りに異世界チートものです。チートなのは間違いないけど、わりと地味に苦労していく感じ。「デスマ」や「クマ」のように圧倒的なチートパワーで手軽にガンガン殲滅していくという感じではない。パーティメンバーも徐々に増やしていって、徐々に手を広げていく。そして好人物に出会って仲間を増やしていくのだけど、しっかり悪意にも遭遇して苦しみながらもきっちり対処して成長していくところが独特。何しろ長い話なのでまだ全部は読み切れてません。ようやく現掲載分の半分を越えたぐらい。
いろいろ描写が細かいのも特徴だと思うけど、ジビエ的に野生動物の調理がやたらと詳しい。イノシシとか鹿とかカモとか、そういった獲物の処理から調理までいろいろ。さらに途中から合流する小狼の仕草なんかもやたらと細かい。いろんなことが細かく描写されていて、コレって調べれば解るものなんだろうか。作者が普通に経験してきたことなんじゃないかと思うぐらい。
主人公はメタボな35歳で自称「IT土方」なのだけど、美少女なヒロインと結ばれます。そしてパーティメンバーも男女が増えていくのだけど、決してハーレムにならずにそれぞれでくっついていくのが好感かもしれない。主人公より若いメンバーも多いので保護者目線というか他者の恋愛も応援して見守ってる感じだし。主人公が35歳で離婚歴有りという経歴なのもあるかもしれない。それなりの仕事経験もあるので政治的視点にも説得力あるかも。
書籍版も漫画版も出ているのだけど、書籍版イラストでは主人公がいかにもメタボなおっさんといった感じなのだけど漫画のほうではえらくスリムで若々しい感じになっているのがちょっと違和感ではある。漫画のほうは絵柄が全体に綺麗で上手いと思うのだけど。まあメタボといっても服着ていれば解らない程度というものもありますが。あとヒロインが美少女(これは小説イラストと漫画でさほど差異はない)なのはいいけど、猟師の娘として厳しい世界に生きている感じがあまりしないのは難点かもしれない。途中で石鹸とか導入して綺麗になったという展開があるのだけど、最初からサラサラロングヘアーのビジュアルなのはこれもちょっと違和感がありますね。絵を見るまではずっと短髪野生児のイメージだったので表紙絵を初めて見たときには誰コレ?と思ったぐらい。
書籍になってビジュアルが付いて漫画になってそしてアニメに、という展開はいろいろあるけど、各メディアそれぞれ特徴ある中で一番解りやすい感じがするのは漫画かなあと思う。漫画版の良作にいろいろ出会えているのもあるかもしれない。アニメは最もコストかかるし迫力の映像とか原作での印象的なシーンが動いて声もつくのは感動するけど、1クールとか劇場公開とかの枠に収めるためにいろいろスポイルされるのが残念だったりするし。モノによっては原作前提の「名場面集」みたいになったりもしますね。漫画ももちろん連載とか出版の都合はあるけど、アニメよりもそのあたりは自由が効くのじゃないかと思う。いろいろ説明を追加したりもやりやすいし。アニメ「オーバーロード3」でメイド部隊が社員食堂みたいなところで食事するシーンがあったけど、やたら大盛りで食べてるのはホムンクルスの燃費の悪さで原作ではアレをさらに2度3度とおかわりしてるとか、そういった細かい説明ができないのが残念です。「オーバーロード2」でも「六指」が単なる雑魚キャラ扱いだったけど原作ではいちおうどういう戦闘スタイルでどれだけ残虐かというのが示されてるんですよね。
田舎のスローライフだったりジビエだったり、と思ったら殺伐とした厳しい世界だったり悪意に巻き込まれたりといろいろ展開が激しいので楽しませてもらっています。アニメ化とかはどうだろう、わりと大きなくくりで区切ってたりはするので構成的には比較的扱いやすいほうかも?

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