「精霊達の楽園と理想の異世界生活」のコミック版7話が公開されました。前回で大量に確保した魚介類を味わうのと、レインの戦闘を試すのと、命の精霊が簡単には呼べない理由とか。あと原作者曰く「すごく効きそうな回復魔法」も。相変わらずベルはカワイイ。
この調子で続けていってほしいところなのだけど、漫画家さんや出版社の告知ツイートへの「いいね」が1桁という事実にいささか戦慄を覚える。微力ながら応援しております… ツイートのタグを見るに、略称は「精霊生活」でいいのかな。
ところで余談ですが、今までずっと「精霊たち」かと思ってたのですが「精霊達」なのですね。今頃ようやく気づいた。タグもずっとそれだったのでまとめて修正いたしました。
「なろう」作でもわりと老舗ではないかと思う「マギクラフト・マイスター」のコミック版が今年になってから単行本も出てたみたいで、2巻まで読んでみた。web連載のほうだと単行本2巻の続きから2話分が掲載されているようです。
正直、作画担当氏の絵は必ずしも美麗ではないかもしれません。しかし時折別漫画のネタとかなんか面白いポイントを時折不意に投げ込んでくる感じで、油断ならない印象があります。さらにweb連載最新版の頃になってくると描画が安定してくるとともに小ネタがこなれてきた感じで、キャラクターの見せ方・使い方も巧みになってきているような。特にこの作品で象徴的なキャラである礼子が面白い。村人たちの前に登場した当初は冷淡なロボそのものといった感じでしたが、「お父さま」や村人たちとのふれあいの中で徐々に人間性を取得していく感じがします。ついでにギャグスキルも磨いていっている様子。ボケツッコミのテンポが良くなってるようだし、蓬莱島で5色ゴーレムを作ったときには何故かアイドルグループを見るような感じになってるし。コミカルな見せ方がこなれてきて今後も楽しみな感じ。原作小説のほうは話が長くなりすぎて番外編をずっとやってるような感すらありますが…
同じく「なろう」発のコミック「精霊達の楽園と理想の異世界生活」も、正直作画が万全とは言い難いというか不安定なところがあるのは否定できない。しかし大好きな原作で、ベルらはものすごく可愛く元気に描いてくれてるのでこの調子で続けていってもらいたい。…のだけど、Amazonのレビューではどうにも低評価が先行してるみたいで… 作品自体へのツッコミもいろいろあるみたいだけど、コミックもなんとか続いて欲しいなあ。出たら買いますから。とにかく精霊たちが出揃うぐらいまでは頑張って頂きたい…けど出版してみても売れ行き不振のため2巻3巻でオワリなんてのもしばしば聞く話で…小説1巻ではまだイフ&フレアが出るところまで行き着いてないので、コミックだと何巻になるんだろう。果てしなく遠い… ちなみにイフ&フレアが出てくるのが原作で通算181話(副題表記で百七十九話)、小説1巻が44(四十二)話までなので、え、普通に計算したら5巻相当!? コミックだと桁が違ってそう…
「精霊達の楽園と理想の異世界生活」、コミック1巻の続きとなる6話がwebで公開。ついにこちらでもレインが登場、そして海産物収集にて後々に尾を引くこととなる「イエッサー」も導入。シルフィの冷たい目線が素敵。作中では「表情がほとんど変化しないクールビューティ」とされているシルフィだけど、コミック版だと結構表情豊かだしギャグ顔もわりと頻繁に出してくれるので楽しい。これからコミック版でも徐々にメンバーが増えて賑やかになっていくと絵面も楽しくなってきますね。
この手の作品で小説・コミック・アニメとか展開されると、やっぱり表現媒体としてはコミックが最強なんじゃないかと思う。もちろんアニメは最大にコストがかかるし映像やボイスが入ることでの迫力は最強なんだけど、どうしても尺の都合や表現上の都合とかで細かい設定が伝えきれなかったりエピソードを整頓しまくったりとかがありがちだし。心情表現とか設定説明とかは文章がもっとも強いところでしょうし、それにビジュアルを付けたコミックが内容を伝える媒体としては最強なのではなかろうか。キャラクター外観や風景といったビジュアルを読者の空想に任せるという面では小説が強いし挿絵やコミックなどでビジュアルを与えるとそれがイメージの固定化を招いてしまうのがむしろ弊害ということもあるかもしれないけど。あと最近気になるのが、地形とかの説明がどうにも文章だと把握しづらいのですね。地図とかで図示されれば一発なんだけども。「なろう」作品でも地図を入れてくれる作はたまにあるので助かります。ついでにいうと最弱というか違和感が拭えないのがドラマCDとかの音声のみのメディア。アニメ化の前にドラマCD化なんてのはしばしば見かけますが、音声だけだと説明セリフとかがやたら入るのがどうにも違和感があって辛い。ファンアイテムとしては欲しかったりもするのだけど、買って満足した覚えがあまりないので… あと展開としてゲームとなると、壮大な物語を語るにはいいかもしれないしサブエピソードを入れるのもやりやすいかもしれない。しかし楽しいプレイ体験を作ることがわりと難しいので、その意味では難易度高いかもしれない。作り方によってはコストも青天井ですし。この作品だったら「牧場物語」系の開拓ベースになるんでしょうか。開拓段階によって精霊が増えていってそのうち街にも行けてダンジョン入って、みたいな。でもシナリオに沿った開発しか許容できない気はするなあ。冒険者ギルドでの騒動とかはイベントとしてこなすしかなさそう? 通常戦闘も、精霊に任せれば普通に楽勝なので、本人を使うようにしないとあとで困る的な要素が無いといかんのだろうか。それやると単に面倒なだけかもしれない。うーん、ゲーム要素としては開拓と素材収集あたりがメインだから地味ぽいけど、考えてみれば普通のRPGもそうやって戦闘を繰り返してイベントこなしてストーリー進める構成なんですよね。
「精霊達の楽園と理想の異世界生活」、コミック版が小説版より先行出版されまして、今日発売なんだけど直前までKindle版が設定されてないので先に書籍買ってしまおうかとか思ってたら、今日になったらしっかりKindleも出てました。迷わず購入。これでいつでもベルに逢えるよウフフ。
中身的にはWeb掲載分の5話までで、Webより先に書籍で続きが出るなんてこともなかったです。レインが登場する直前で終わってやんの。159Pってえらく薄いんじゃないかとも思うけど、まあこのペースで続いてくれるなら次は5ヶ月後、2月末あたりを期待すればいいのかな。1巻がベル&シルフィだったので、2巻はレイン&ディーネになるんでしょうか。早くベル&レインが水路を爆走するところを絵で見たいですが、そこが出てくるのは何年後になるんだろう… ともかく出る限りは買うので続いていただきたい。ドリーやフレア、あとキッカのビジュアルも早く見たい…
出版にあたって加筆修正があるのかはよく解らない(まあ小説と違ってコストが大きいですよね)けど、巻末に原作者による短編小説が付いてました。シルフィ視点の舞台裏といった話をいくつか繋いでいる感じ。裕太に会う前(ベルに呼ばれるところ)とか、ディーネを誘いに行くところとか。
ところでリアル書店では店舗別特典もあったみたいで、描き下ろし漫画1ページとかイラストとか。…初めてこの手のが欲しいと思った。全部欲しい… 遅れて発売の小説版のほうも店舗別特典があるみたいですが、こちらも同日にKindle公開なのかな。だといいな。
賛否両論あるオタクラブコメを読んでみた。
2組の社会人オタクカップルが登場し、主人公カップルとそれを見守る立場の先輩カップル、あと主人公カップルの彼氏側の弟を加えた5人がほぼ全ての登場人物。この弟以外の4人がオタクで会話もそれっぽく、彼ら以外ほとんど台詞無いんじゃないのと思うレベル。
全員が美形なのはまあいいとして、問題とされているのは主人公カップルの来歴なのかなあ。彼らは小中学校の同級生だったけど社会人になって職場で偶然再会したところから物語が始まる。彼女のほうは子供の頃から美形で社交的だったようで恋愛遍歴を多数経てきているけど全部オタクがばれる(BL作家でコミケ出るレベルの腐女子)ことで破局してきたんだとか。しかし彼氏のほうはどうやら彼女に対して初恋だったけどそれを叶えられず、再会したところでオタバレして破局しまくることを嘆く彼女に対して「俺にすればいいじゃん?」と持ちかけることで恋愛が始まった、らしい。らしいってのは直接的な描写に乏しいのですよね。まあ仲良くしてるし「彼氏」宣言もしてるので恋愛関係の自覚もあるんだろうけど。で、この彼氏の弟というのも天然美形のなんか癒やし系?みたいなやつなのに彼女おらず。要するに彼氏サイドが「都合のいい男」揃いなのが問題視されてるのかもしれない。彼氏が無口で無愛想なキャラ(しかも一途?)ってのもそれに拍車をかけてるような。おそらくは女性作家なんでしょうけど、まあでも逆に考えてみれば男性向けラブコメでも「都合のいい女」がぞろぞろ出てきますしねえ…
ラブコメ部分はともかく(?)、あちこちに挟まれるネットスラングとかオタクネタがわりと楽しいです。それに主人公カップルの彼女がスレンダーで貧乳なのもよくネタにされていて、彼氏の背後から迫って「あててんのよ」と決闘を挑むような表情で言えば「あたってねえよ」と返されたりとか。この彼女の変顔も見所のひとつか。
最近の「なろう」系でイチオシの「本好きの下克上」書籍版1・2巻が出ていたのでkindleで購入。1巻は以前購入していて加筆部分がなかなかキツいと言及しておりましたが、まだ全部読んでなかったので2巻まで読みました。本編にも加筆されているけど、巻末短編として主人公以外の視点でのエピソードが追加されてたりもしますね。そしてなんと言ってもイラストが素晴らしい。なんとなく漫画っぽいタッチに思える柔らかめの印象なのだけど、主人公マインのちっこくて愛らしい感じが凄くイイです。主人公が私の天使と言ってはばからない姉トゥーリもイラストでの出番は少ないけど可愛いし。今まで見てきた「なろう」系書籍の中では群を抜いてレベル高い感じ。そして第1部が2冊でも終わらなくて3巻まで行くのかな。webでは4部の途中なんだけど、「下克上」でどこまでのし上がっていくのか。最終的にどこに着地するのか、今後も楽しみです。
同じく「なろう」系書籍として「デスマーチから始まる異世界狂想曲」のコミック版が出ていたのでこれもkindleで購入。最初の街でリザポチタマと出会い、ダンジョンに閉じ込められるところまでですね。コミカライズ担当の「あやめぐむ」氏ってアルトネリコのコミカライズもやってなかったっけ。ファンタジー系原作有りコミカライズを得意としてるのかな。風景やファンタジー系モンスターなどは緻密に書き込まれて世界描写はイイと思うのだけど、正直キャラ造形があまり好みで無かったりもする… まあ書籍版のイラストもなかなかアクが強い感じなのであのタッチでコミカライズされても困ったかもしれませんが。しかし両者ともポチタマの造形はなかなか良いんじゃないでしょうか。まあ作中の萌え・癒やし担当なのでそのへんは作画方面も心得てるってところですかね。漫画だとその手のキャラがより活きてくると思う(主人公らがいろいろやってる場面の後ろでなんかおかしな動きしてたりとか)ので活躍に期待。書籍版でも表紙とかに小さく存在を主張してたりするしw
また「なろう」系の話なんですが、「吸血姫は薔薇色の夢をみる」です。MMORPG内の自キャラに転生しちゃった系で、配下に膨大なモンスターを抱えているあたりは「オーバーロード」と似ているかもしれない。でもオーバーロードはかなり苛烈というか、自分のダンジョンに侵入してきた冒険者を惨殺したりしてるけど、こちらの姫はさほどでもなく。とはいえ人類国と戦を構えてみたり邪魔する奴は容赦なく切り捨てるのだけども。この話は「なろう」上で150話ほどで一応の完結となっているのだけど、そこから同じ世界で100年以上経過した作というのが「リビディウム公国のブタクサ姫」。こちらは130話を越えてまだまだ連載中。で、前作のキャラがあちこちに顔を出しているのが面白いところ。しかし実のところブタクサ姫のほうを先に読んでいた(別作品からのリンクとかだったかな)のだけど、そういった前作キャラというのがいまいちつかみきれなくて微妙に内輪ネタをやられているような違和感があったりもした。吸血姫のほうを読んでまた読み直してみたら、各キャラの存在感がいろいろ感じられるので面白いのだけど、そうでないとちょっと魅力が割り引かれてしまうかもしれない。まあこれら以外にもこの作者氏は同じ世界の別の短編も出してたりするし、こういう手法も壮大な感じはしますね。
吸血姫のほうは書籍になっており、とりあえず1巻を買ってみた。基本そのままだけど、微妙にショートエピソードを追加してる感じですかね。イラストも悪くないと思います。そういえばブタクサ姫のほうも書籍化されるそうで。しかしコレがKindleでも出てたら買いやすいのに… 「なろう」系の出版は文庫本以外ではそれより大きめのサイズで1200円ぐらいで、というのが各社共通フォーマットみたいになってるけど、Kindleに出てるかどうかは各社まちまちなんですよねえ。
あとこれは「なろう」系じゃないけど、なんか話題になってた気がする「ダンジョン飯」も読んでみた。タイトル通り、ファンタジー世界でダンジョン探索する冒険者パーティがダンジョン内の動植物を料理して食いつつ進んでいく話。冒頭でメンバー兄妹の妹のほうがドラゴンに食われ、食われつつ兄他のメンバーをダンジョン外に転送して逃がしたというところから始まる。この妹をなんとか救出しようというのがメインテーマになるんだけど、なんというか命が軽い。ダンジョンでの死亡と蘇生は当たり前になっていて、兄のほうも某所で「こいつにやられて初めて死んだんだよなー」とか言ってたり。死体を回収して持ち帰り、蘇生して礼金を貰うという商売も成立してたり。途中で死体を見つけても、妹救出を優先して後続者に任せたり。そもそもその妹、ドラゴンの胃で消化されるのが1ヶ月ぐらいだからそれまでにとか言ってる時点でなんかこの、死生観がぐらぐらさせられる。いろいろドタバタしつついろいろ食ったりしつつの道中で描写も軽いんだけどなんというかこう、すんなり面白いと言って良いのか微妙に迷う感じ。
この「ダンジョン飯」はKindleで買ったのだけど、同じ出版社らしき「ハクメイとミコチ」の3巻も出てた。けどコレは紙の書籍で欲しいなあと思ったので書店で買った。今回は冒頭5話ぐらいが余所の抗争?に巻き込まれる話になっててちょっと雰囲気違うような、そうでもないような。いつもながらみっちりと描き込まれた絵が圧巻です。
どこぞやの電撃系雑誌に連載していたらしい「SAO・ガールズオプス」が単行本になっていたので買ってみた。まだkindleにはなってなかったので物理書籍で。
「MORE DEBAN」以来さんざんファンにネタにされていたリズとシリカだけど、そこにリーファも加えた3人にして「DEBANが増える!」と公式自らネタにするというひどいんだか厚遇なんだかよく解らん扱いで告知されていたのには笑った。ていうか実際買ってみたらさらにいろいろDEBANをネタにしてるし(本編じゃなくて内容紹介とかで)。よほど気に入られているらしいw まあもともとキャラに魅力が大きいし、作中では大人数をそれぞれ生かし切れないからスピンアウトもファンには嬉しいところです。
中身的には、もっとゆるーい4コマとかかと思ってたら意外にしっかりとしたストーリーものになってました。キリトやアスナを誘えない状況で3人がとあるクエストに挑む展開で、そこで謎の人物に出会ったりしながらいろいろと。基本軽い感じではあるけど、シリカがわりと中心的なのかな。
あと本編以外で驚いたのが、巻末の広告欄。ファントムバレットはいいとして、キャリバーやマザーズロザリオも電撃系のどこぞやの雑誌でそれぞれコミック連載中らしい。一気にやりすぎて飽きられないかと心配になるけど、これだけやるってことはアニメ2期ではやはりキャリバー・マザーズロザリオと流れるんですかね。どうも2クールやるらしいし。ファントムバレット終えたところでOP・EDにユウキが出るような新曲に変わるのかな。このへんも楽しみです。
まだまだ去年の話。アニメ版「青き鋼のアルペジオ ARS NOVA」、なんだかんだで今期アニメでここまでのところ唯一、最後まで観ました。他もいろいろ撮ってるけど観るのか不明。でアルペジオは、12話でまとめるためにいろんなものを切り捨てて再構築してた感じですが、まあなかなかそれなりにまとまってた印象。最後で魔改造しちゃうのはお約束か。あと終盤でのマヤの扱いはちょっと怖い感じもしたり、400/402の特有な存在感はアニメ独自のものでした。
まあアニメで観たかった要素がいろいろあったのも否定できない。各メンタルモデルが自分の分身として生み出して各種作業などやらせるためのミニキャラとか、イオナのギャグ表情とか。ヤマト・ムサシあたりは出してしまうと話が際限なく広がってしまうので、ラスボスがコンゴウ止まりだったのは現実的な判断か。
映像的には艦船描写は凄まじかったけど、やっぱり人物描写には最後まで違和感あったなあ。メンタルモデルでない人間は全体に違和感あったけど、特に顕著だったのが蒔絵。子供っぽい柔らかさに乏しい印象というか。あごや首のラインがいつも気になってしまってた。出番の多い艦長からして気になっていて、表情が硬いせいか台詞までなんだか棒読みに聞こえてしまう。メンタルモデルは人間で無いという前提があるせいか、硬質に見えてもさほど違和感無かった。むしろかなり親和性高いように思えたり。かといって人間とメンタルモデルでモデリングというか描画の質感を変えたりすると画面全体でのまとまりが難しかったりするのかもしれない。今回はメンタルモデル側に振った出力だった、と解釈しておこうか。しかしもう少し何とかならないかと期待もしたいところ。…期待するなら投資の意味でBD買えってか。とりあえず原作は全部買ってますし今後も追うつもりですが…
もともとは「艦これ」とのコラボをやるアニメが始まると言うことで名前を知り、原作が漫画だということを認識する。アニメはいちおう撮りためているのだけどまだ全く観ていなくて、そんな中で原作のほうをちょっと読んでみたら面白くて一気に8巻まで読み通してしまった。kindleで。正確にはipad miniのkindleアプリで。やっぱりpaperwhiteで漫画はつらいので。
アニメも録画のうちから3話まで観てみた。だいたい原作を踏襲しているけど、端折ったり独自に付け加えたりしているところが散見。3話まででキリシマ&ハルナに対峙しようと向かうところまででした。
このキリシマ&ハルナもそうなんだけど、「艦これ」で聞いた旧海軍からの艦艇が女性の外見で登場するところが最大の特徴ですね。で、それぞれに外見や性格の具現化が異なるところも興味深い。「艦これ」の霧島は眼鏡装備の委員長みたいなお堅いイメージだけど、「アルペジオ」のキリシマは非常に好戦的なイケイケのお姉さんである。共闘するハルナが寡黙なイメージなのと対照的。一方の「艦これ」の榛名のほうは健気な美少女といったイメージで、これまた大きく異なっています。キリシマの性格については、「艦これ」のファンの語り口からも史実の霧島が米艦隊相手に大立ち回りを演じたということがよく言われて実は武闘派なんてことも聞くので、むしろ「アルペジオ」のほうが解りやすく史実を反映しているのかもしれない。他に姉妹艦であるコンゴウも、金剛とはだいぶキャラ付けが違ってますわね。アニメではよく紅茶をたしなむ描写が出てくる当たりに英国出身というところは反映されているようですが。
漫画のほうは、全体に緻密な描写が非常に緊迫感を高めていて好感です。艦艇もみっちり描かれているし、艦艇見取り図や海図といったモニタ描写も細かい。そういうみっちり感がアニメの方にはいまひとつ感じられないのが残念かなとも思う。まあこのへんは予算の都合もあるでしょうけど。アニメと言えば、各艦船がCGで描かれるのはいまどき普通ではありますがどうもキャラもほとんどがCGで描かれているような印象。エンディングクレジットを見ていると原画・動画スタッフがCGスタッフに比べて非常に少ない。そして何より、本編中でキャラの表情が無機質に感じられることが多い。この無機質さというのは本作のメンタルモデルを表現するには非常に合致しているけども、人間までも同質に見えてしまっているのがちと残念感を禁じ得ない。まだ生身の人間を違和感なく週刊ペースで出力するには至ってないんですかね。これが劇場版レベルでみっちり作り込めるぐらいになればまた変わってくるのかな。でもアップルシード系とか見ててもまだまだって感じもするし。ゲームのデモ映像とかも、瞬間的にはおおっと思うことがあってもやはりどうしても「引いて」しまったり冷めてしまうような瞬間が訪れてしまうものだし。PS4やXboxOneの世代になってもそのへんはまだまだなんでしょうか。
まあでも見慣れてくれば違和感も薄れるのかもしれません。話自体は面白いし。これからどんどん増えてくるであろうメンタルモデルがどう表現されるのかも楽しみ。