あけましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。
さて紅白、なんだかんだで毎年ずっと観てますが、今回は「ザッツ紅白」とか言うだけあってかメドレーとか昔の歌とかそういう総まとめ的?な印象を受ける構成が多かったような。昔のアイドルやグループが多数復活してたりとか。
とりあえずラブライブは私が「けいおん!」みたいに熱中してたらさぞかし感動したんだろうなあとは思った。あの当時にHTTが出演したらそりゃー界隈では大騒ぎでしたでしょうけど、まだ世間が暖まってなかったというか。今回も「アニメ紅白」としてゲゲゲやアトムにバカボンガンダムエヴァセーラームーンといったメジャーどころを並べるコーナーがあって、その後にラブライブでしたものな。まあアニメ紅白自体はいろいろ寒々しい感じもあったのだけど、これだけ世間に認知されるようになってきたと思うべき…なのかなあ。うちの親みたいに「ゲスの極み乙女」という名称に疑念を呈して不思議がるというかむしろ不審がるような、ずっと紅白に演歌ばかりを期待していた世代にはどんどんポカーンとしてしまう空間が増えるばかりで申し訳ないのだけど。
あと小林幸子、これだけNHKでラスボスラスボス言われるのもなんだかねえと思った。ていうかニコニコ再現をどうするんだろうと思ってたらまず背中に展開した放射状スクリーンに出てたのでほほーと思ってたら背面大スクリーンに展開、しまいにはTV画面上まで浸食されるというなんかある意味ウィルスを再現してるかのような拡散ぶりだった。どうせなら和楽器バンドを演奏に連れてくればよかったのにとか思ってしまったけど、まあ連中には連中の活動があったのかも。そしてラスボスに負けない演出で「中ボス」とまで呼ばれたらしい水森かおりもなかなか。両ボスは広大なバックスクリーンに3DCGを大展開することで飛びまくってましたな。これ会場にいたらなかなかの浮遊感だったんじゃなかろか。
CGといえばPerfume、以前観たことあるようなリアルタイム3D合成というかなんて言うんだアレ、カメラアングルを変えるときにCGで繋いでぐっと動きまくる、ステージが異空間になってカメラがぐるぐる回っているような演出。紅白の舞台でやっちゃったのは結構凄いことなんじゃないかと思うんですけどおそらくCGに関心の無い人にはすごさも何も伝わらなさそう。ていうか会場じゃ見えない、放送限定の演出でしたわね。前項の浮遊とは対極的。
いろいろ面白かったり薄ら寒かったりといろいろなんですが、謎というか不満を覚えたのがトリの2人。去年に引き続いての松田聖子と今年35周年という近藤マッチ。いや、両者とも一世を風靡した大スターで、まさに司会の黒柳徹子とともに「ザ・ベストテン」ではよく観ていた人たちなんですけど、なんというか現代に通じる迫力を感じない。松田聖子は昔はもっと声が綺麗だったと思う(そういう意味では今は娘のほうが…)のだけど、さすがに寄る年波には勝てない印象は否めない。そしてマッチ氏、ここに出てくる意味が全く解らない。歌が上手いわけでもないしダンスとかパフォーマンスが凄いわけでもない、よく考えてみたらあの時代ってなんで人気だったんだろうと首をかしげるレベル。まあ女性アイドルにしても歌唱力不足な人は今も昔も絶えませんが。いや、懐かしかったけど、懐かしかったけど…
懐かしいといえば今井美樹・レベッカあたりは老けつつもそれなりに歌えていた印象。そういえば古い曲は今風アレンジにせずにオリジナルをそのまま出していたっぽい?
そして最も印象が強かったのが、司会陣。いろいろ不安定で危なっかしい感じが抜けなかった黒柳徹子と前回よりだいぶマシだけどまだまだ不安げな綾瀬はるかをフォローしつつ、初司会とは思えないどっしり構えた安定感が地味ながら圧巻だったイノッチ氏。「あさイチ」での有働アナとの軽い掛け合いをそのまま持ち込んだ雰囲気で、派手さは無いんだけど安定ぶりはすばらしかったんじゃなかろか。ゴールデンボンバーの相撲も面白かったですが最大の好印象はイノッチ氏にあげたい。
今年じゃなかった昨年末の紅白も40%を越える視聴率を出したそうで、なかなかの結果だったんじゃないでしょうか。ただまあ、普段NHKで歌番組観てるようなうちの親には面白味が少なかったようでもありますが。
特に印象が強かったのは中島みゆきとか中森明菜、あと神田沙也加とか。これでいくと私的には紅組勝利でも良かったんじゃ無いかと思うぐらい。中島みゆきは前回出場の「地上の星」と同じくNHK番組主題歌での出演だったけど、たまにマッサン見ることもあるけど主題歌の歌詞は今回ようやく把握した。特にサビ、「麦は泣き麦は立ち明日へ育ってゆく」というフレーズすら聴き取れてなかったし、全体が異国で生きるヒロインまさにエリーを応援するものだと知ってちょっと感動してしまった。これがエリー役の女優さん自身の境遇にも重なるし。
神田沙也加は昨年(だったっけ?)も親子共演で出ていたけど、今年は「アナ雪」の大ヒットをひっさげてのNY中継というなんかランクアップの印象。親子共演では聖子ママの付属品みたいな扱いだったものな。しかし堂々と歌い上げた今回、往年のトップアイドルだった母親を彷彿とさせるような若々しく力強いボーカルがちょっと凄かった。映画よりも本人映像で歌われるほうがよっぽど印象強いですね。既にミュージカル女優として活躍中というけど、これからもっと表だった活躍の場が増えるんじゃないだろうか。ちょっと対照的だったのが大トリを任された聖子ママのほうで、さすがに衰えを感じるというか、知ってる過去曲だけに声がいまいち伸びなくて残念感が否定できなかった。
そしてちょっと驚きだったのが中森明菜。これも同年代である松田聖子とは対照的で、独特の存在感は衰えてない感じ。新曲だったのがむしろ良かったのかも。しかしこの新曲、作曲に朝倉大介がクレジットされていたけどそれだけにというかデジタルビートがちょっとやかましく邪魔だった印象。むしろ生楽器をバックにする曲も聴きたかったなと。
まあなんだかんだ言いつつ楽しませてもらいました。しかしそろそろ、どんどんこなれてくる白組司会に対して毎回極限まで緊張してるような紅組司会の対比はどうにかならんものか。嵐以外に適役がなかなかいないのかねえ。
あけましておめでとうございました。
とりあえず紅白の感想。ゴールデンボンバーが何気に面白かった。PVは見たことあったけど、まともに演奏というかパフォーマンスを見たのは初めてかも。サビになったら楽器を放りだしてダンスに専念しててまず笑ったけど、そしたら白塗り面のダンサーが大量に出てきてさらに笑う。と思ったら客席も全員白面かぶっててさらに凄いことに。なんとも異様な光景だったけど、NHKもやるなあと妙な感心をするところだった。これだけやってくれてるNHKに対して下ネタ発現で困らせたりするのはいかんだろとも。そういう小物感もキャラの1つなのかもしれないけども。…まあ音楽自体にさほど魅力を感じないのが難点か。
あとAKBは相変わらず数の迫力で凄いことに。今回も200人ぐらいいたんじゃなかろか。今回はSKEも単独で出てたけど、こちらはもう本格的に誰が誰やら。しかしSKEの間奏でアクロバットを披露したのは誰だアレ。すぐにバックダンサーに引っ込んでしまったけど、ランキングでは上位になれなくて下位で頑張ってる人なのかな。あれだけ特技があればもっと目立ちそうなものだけど、それ以外の歌とかがあまり良くないのだろうか。なんかそのへんが心配になった。AKBのステージではひたすら柏木サンを探しては親に教えていた。
アクロバットと言えばももいろクローバーZ。他のアイドルグループとは一線を画す激しい体育会系パフォーマンスは健在。もと6人だったというのは知ってたけど、デビュー曲らしい歌詞の中で6人の名前を歌い上げたのは古くからのファンには感動だったらしい。最初は突然意味不明にバカなことをやるというイメージしかなかったけど、ひたすら全力で取り組むようなその姿勢とか体育会系のパフォーマンスとか、思わず応援したくなる。…でもこれもまた音楽的にはいまひとつピンと来ないか。ライブ映像は見てみたいけど歌を聴きたいとあまり思わないところが何とも。
正直びびったのが舘ひろし。裕次郎のカバーアルバムを出していたというのは前日のレコード大賞で初めて知ったのだけど、そのときもえらく格好イイなあと思ってたけど、紅白ではさらにパワーアップしてた感じ。バンドは違ったと思うけど。カバーの舘ひろしでもこれだけ格好いいのに、当時の本物はそりゃー凄いことになってたんだろうなと思うことしきり。母方の祖母が昔からファンで、数年前には母らが裕次郎記念館まで連れて行ってました。
個人的に印象が強かったのはこのへんでしょうか。近年は演歌重視から脱却してるせいか、なかなか面白い印象が強いです。2012年版も、途中飽きたときのために3DSを傍らに置いていたのだけど結局起動することはありませんでした。
今年もよろしくお願いします。