アニメで大ブレイクし、アニメと同時に連載終了したけど大学編・高校編として復活していた「けいおん!」ですが、それぞれの単行本を出して終了となりました。復活は蛇足なんじゃないのという評も散見しますけど、まあ読んだらそれはそれで面白かったです。ていうかそもそも原作の段階ではわりと薄味で正直それほど強烈な引きを感じなかったのだけど、アニメになってキャラクターが強烈に印象づけられることで原作も魅力が増した感じがしてました。それを引き継いでの復活作だからまあ普通の漫画じゃないのは確かなのだけど、それでもそもそもの立ち位置に戻ったってことじゃないのかなとも思う。新しいキャラもそれぞれに魅力的だし。個人的には本来のキャストであるところの大学編よりも高校編のほうが好印象でした。これはそもそもの舞台を引き継いでいるから、けいおん!といえば制服で部活でしょーみたいなイメージがそのまま感じられるのが強いのかもしれない。表紙デザインも踏襲してる感じだし。
ファンとしてはアニメがまた作られるのも期待したいけど、キレイに終わっているところに蛇足感が付いてしまうのじゃないかという不安もあったりで複雑です。とりあえずロックスミスにDLC追加ってのを期待してるんだけどどうなったんだアレ。
2012/11/04
けいおん!終わった
2012/09/15
AW:マギサガーデン
AWのスピンオフコミック「マギサ・ガーデン アクセル・ワールド/デュラル」読んでみた。AW原作の川原氏が原作でなくて「原案」としてクレジットされていて、キャラ原案や監修をやってる程度で大きくは関わらず、他は別の人(たち?)がやってる様子。「作画 笹倉綾人」となっているけどシナリオとかはどうなってるんでしょうね。アバターデザインにはまた別の人が関わってるっぽいし。
話としてはブラックロータスに憧れる女の子が主人公で、女子校を舞台にドタバタの大騒ぎが展開。ギャグ…とまでは行かないけど基本コメディータッチで、しかしバトルは熱い感じ。しかもこの主人公がハイパー脳荕な人で、リアル格闘スキルが非常に高い。そして本編AWのほうがハルユキらが陰湿な敵や過酷な試練に翻弄されまくりなのに対して、前述のように基本コメディータッチだから非常にカラッと明るいです。考える前に肉体で語れ!みたいに活動的で喧嘩っ早い主人公がハルユキとは非常に対照的。今後じめっとしてきそうな要素も散見されますが。
そして1巻はポイント全損の危機でアッシュローラーとの対戦、というところで続く。ブラックロータスについては先輩らも知ってはいるけど詳しくは解らん、と言っているがそのうち出会うんでしょうかね。エリアも近いというから、シルバークロウら配下のアバターと会うこともあったりするんだろうか。まあその露払いというか、とりあえず前座的にアッシュを出すのはいいのかも。何かと使い勝手イイなあアッシュさん。
2012/07/10
漫画「虫と歌」「ハイスコアガール」
漫画「虫と歌」読んだ。出会いはこれまたamazonのオススメです。ファンタジー短編集…になるのかな。どれも現代日本とおぼしき舞台なのだけど、そこに人ならざる存在が混じることで生まれる様々なドラマ。脱力笑いがあるかと思えば胸に迫る展開もあったりで、非常に印象的です。キャラは線の少ないラフな感じでありつつも繊細で、それぞれ魅力的。
どれもいいけど、私的には最もギャグテイストが強い気もする「日下兄妹」が好きです。ヒナちゃんかわいい。
あと「ハイスコアガール」も読んでみた。1991年を舞台としたゲーマー小学生の日常生活に突然同級生の優等生お嬢様が乱入してきて…といった感じ。いろいろドタバタと騒いで進行するんだけども最後でちょっとぐっと来る卑怯な展開。
同じ作者で同様にノスタルジックなゲーマー少年の物語を見た気がするけど、こちらのほうがいちおうラブコメ?の体裁なので読みやすいというか思い入れしやすい印象です。レトロなホラー漫画が似合いそうなタッチなんだけど、なかなか侮れない。
2012/06/22
漫画「地球の放課後」
これまたamazonのおすすめで出会った漫画「地球の放課後」、5巻まで読んだ。
突然世界各地に現れた「ファントム」という謎の存在により人々が次々に失踪し、取り残された4人の少年少女が日々を生きる物語。4人のうち1人だけが男子であとは女子、女子の1人だけが小学生であとは高校生という構成。なのでハーレムものになるかと思いきや、わりとその男子が淡々としているというかあまりそっち方面の反応を示さず、むしろ女子のほうが意識しまくっているという描写がそこかしこに出てくるといった様相。
ファントムは黒くてもやもやした人間大のカエルみたいな存在(時折でかい奴もいる)で、それに接触した人間はなんかスライスされてコピーか転送されるみたいに取り込まれるようにして存在を消されます。その描写が独特で、箱状板状にスライスされて断面図まで晒しつつも流血とか内蔵どひゃーっとかは全くなくてそのまま異次元に取り込まれるような感じ。その対象となる人も恐怖はありつつも苦痛は感じてないような印象。しかし普通に怖い。で、その取り込まれた人たちというのがどうも食われた殺されたというのではなくどこかに生きてるんじゃないかと思わせるような展開になってます。さらにそのファントムが生き残った彼らの前でその思い人に擬態して見せたりとか、彼ら自身が突然タイムスリップして戻ってきたりとか、全く同じ夢を見たりとか、いろいろ不思議な現象も起こったり。
そういった状況にありつつ、なんだかんだで日常を楽しんでいる彼らの描写がわりとメインだったりもします。陥没した道路に海水が溜まったところで水着になって泳いでみたり(無駄に水着・入浴描写が多いのはお約束)とか、ソーラーパネルで冷蔵庫が生きていた肉屋から拝借して焼き肉食べまくったりとか、時折悲壮感も感じつつもそういう非日常な日常描写のほうが主体。で時折ファントムやタイムスリップと遭遇しては謎の考察をしたりとか。あとがきを見ると作者としてもこの日常描写を楽しんでいる様子。
徐々に謎の核心に迫ってる印象はあるんだけど、ほのぼのとした非日常描写がわりと楽しかったりもする。謎の解明も気になりますが、わりと投げっぱなしで終わってもいいんじゃないのかなとも思ったり。とりあえず先は気になるところです。
漫画「ばくおん!!」
「けいおん!」からネーミング感を拝借した作として先日読んだラノベ「のうりん」と共に挙げられる「ばくおん!!」読んだ。「のうりん」がゆるバカラブコメだったのでこちらもゆるふわバイク物語かと思いきや、全然ゆるくなかった。むしろ無駄に熱い。主人公は「けいおん!」の唯みたいにゆるふわな天然キャラ(髪型も似てる、ていうかむしろリスペクトか?)なんだけど、周囲が無駄にやかましく濃いキャラに囲まれているので、ゆるふわというより熱血ギャグ女子高生バイク物語…と言ったら言い過ぎかもしれん。まあ暑苦しいのは4コマじゃない普通の形式だというのもあるかもですが。
もともと原作者が萌え系で有名な人らしい(確かに女の子の描画は今風で手慣れてる印象)のだけど、バイクの描写にも熱や愛を感じます。走行描写も爽快感あるし。でバイクマニアみたいな萌え系美少女な連中がいろいろ暑苦しく語ったりするので、そういったギャップも魅力なのかも。そんな暑苦しさの中で、主人公はまさに唯のように本能のままにバイクを楽しんでる感じなのですがw
バイクというとメーカー等の派閥がよく言われるのだけどそれも反映していて、ホンダCB400SFに乗る主人公の名前は「羽音(はね)」、ホンダのエンブレムに描かれる翼をモチーフにしているらしい。一番最初に出てくるサブキャラ「恩紗(おんさ)」はヤマハのセローに乗り、ヤマハのロゴの音叉から来てるぽい。他にもスズキとカタナ400を偏愛する「鈴乃木 凜」とかはそのまんまやな。
とにかく萌え系でありつつも全体の熱さが楽しいというなんか意外性の漫画です。バイク乗り・元バイク乗りならなお楽しい。
2012/05/30
「ちいさいお姉さん」5
電撃4コマコミック「ちいさいお姉さん」5巻読んだ。まあいつもの調子なんですが、表紙にようやく紀子さん登場。なんかRPGっぽいなと思ったら、4コマ100号記念?でファンタジーRPG風の話になってたのが収録されてたのね。そのRPG話も単なる夢オチなんですが、主要キャラをそのまま持ち込んで展開してたり。
本編では山本さんの兄妹が登場して主役姉弟の父の若妻との絡みのあたりも出てきて、巻末書き下ろしおまけではその山本家のエピソードが描かれてました。このあたり本編では端折られてますが、何気に背景にそれぞれ重いモノを抱えてたりもするんですね。連載本編では飲んだくれてゲームしてばかりだけど。
しかし7話収録だから月2回刊で年間20話以上は出てるわけで、毎年3冊でもおかしくないペースのはずなんだけど…3と4でしたっけ、立て続けに出たこともあったな。まあ今後とも楽しみにしております。しかし紀子さんも出たことで、次の表紙は誰になるんだろう。もう次は歯科医関係ぐらいしか無いような…? 若妻とか山本兄妹とかになると関係薄い気もするが。あ、バイト先の塩崎さんもいるか。塩崎さんといえば女性陣に狙われてる話はどうなったんだっけ。
2012/04/11
「フランケン・ふらん」読んでしまった
一日いったいどれだけの本を読んでいるんだろうという某有名アルファブロガー氏がわりと好評していた「フランケン・ふらん」が気になっていたので1巻だけ買ってみた。
amazonの評価にも見て取れたホラーでギャグでスプラッタな漫画というイメージは確かにそうで、フランケンという名が示すように人体を切り裂いて改造しちゃうような描写がそこかしこに。で内蔵とかも出血大サービスな感じでどんひゃららと出てくるんだけど、なんか描いてる内容の割にはどぎつくない印象すらある。映画「第9地区」はわりとまじできつかった私でもなんとか見て楽しめるレベル。それでもかなりきっついのは間違いないですが。でも決して印象が必ずしも悪くないのは、作者が怖がらせよう気持ち悪がらせようというというよりやたらめったら楽しんでいる印象が強いせいでしょうか。書評にもあったけど人体や内臓へのリスペクトみたいなのを感じなくもないというか。
絵柄がきついようにストーリーもなかなかきっつい話だったりもします。まあ基本人体が切り裂かれる話ばっかりですしね… グロい展開で最後でイイ話っぽくまとめたなーと思ったらさらにどん底のホラーにたたき落としたりとかそんなのも。若干展開が解りづらい(私の読解力のせいもあるだろうってかそれが主因ですが)ところもあるけど、なかなか話的に意外性も多々あって面白いエピソードが多いです。基本1話完結で。いろんな人を切り裂いて問題解決したりしなかったりといった感じ。
一気に読み終えて、なんか頭に重いモノを残された感じ。夢に出てきそうなぐらいいろいろ強烈です。2巻以降も読んでみたいけどさらに夢見が悪くなりそうでちょっと迷う。
2012/02/09
棺担ぎのクロ 3
「棺担ぎのクロ」3巻、出ていたのでようやく買って読みました。
相変わらずのダークファンタジーで、絵柄は可愛いし日常描写は萌え系なのに、時折ダークというかホラーめいた話にもなる。鏡屋敷のエピソードとかもろにホラーですわね。可愛いキャラたちにもそれぞれダークな過去とか背負ったモノとかがあり…
掲載誌が平成19〜20年、それに書き下ろしを加えてのようやくの刊行になったみたいです。そしてこの2/9日発売誌からついに連載も再開…って今日じゃねえか! まあどうせ鹿児島じゃ3日遅れですかね… あとがきによると「ようやく折り返し」らしいので5〜6巻を予定してるんだろうか。先が気になって仕方ないけど、長期休載してたのも解るような気もする…話重いし…
とりあえず気長に待つとします。
ついでにamazonからオススメされた「境界線上のリンボ」、わりと面白かった。というか「クロ」が想定通りに重かったのでわりと軽めに読めるこちらがいい感じの清涼剤になったのかもしれん。まあこちらも差別を受けて逃げ込んだ町での話だから根本から明るい軽いわけじゃないけども、主人公が居心地良さそうなので。
2012/01/18
「ブッシメン!」面白い
漫画「ブッシメン!」読んだ。物作りの熱さにギャグも交えつつ、面白い。そもそもの出会いというのがamazonのオススメだったりするのだけど、しかし注文者の傾向からピックアップされるであろうそれらはなかなか侮れない。
主人公は仏像の彫刻師である仏師。しかしひょんなことからフィギュア製作の道に踏み込むことになり…といった展開。ここで扱われるフィギュアというのが仏教をベースにしたアニメのキャラなので、仏像と繋がるところもあったりしてなかなか面白い。で1巻ではこのフィギュアの話が主で、版権側との無駄な衝突が描かれたりするのでそのへんの軋轢が今後も出てくるのかなーとか思ってたら2巻になってむしろ本職の仏像製作のほうがメインになってる印象。それはそれでオタク文化とかが絡んできてるのですが。
絵柄が結構緻密でキレイなのが印象的ですね。仏像とかフィギュアを緻密に書き込んでるのもそうだけど、キャラも端整なので特に女性陣が美形で魅力的w いちおうヒロイン候補と思われる女性が冒頭から2名いるんだけど、2巻になってライバル的立場にまた1人追加。扉絵には彼女らの仏像コスプレ画像を描いてたりするから面白い。
とりあえず2巻までですが、今後の展開も楽しみ。
2011/10/29
ちいさいお姉さん4
電撃コミック「ちいさいお姉さん」4巻が届きました。先月の3巻に続いての、なんと2ヶ月連続刊行。
3巻ではついに山本さん登場、さらに姉弟の父が出てきてその押しかけ女房騒ぎなども。4巻になって歯科医の3人も加わって、これで現在の連載に至る登場人物は出そろったことになるのかな。
4巻の見所はやはり山本さんのストーカーぶりがニヤニヤさせるところですが、個人的にはユカリさんと紀子さんの初対面が印象的w
あと巻末書き下ろし外伝として、押しかけ女房こと紗耶香さんと姉弟の父・仁をメインにした「おさないお嫁さん」が3・4巻に連続で掲載されています。そういえばこの2人については3巻の登場以来ほとんど出番無い気がするので、そのへんをフォローしていこうということなんでしょうか。外伝以外にも、各話の後におまけエピソード的に書き下ろしもあったり、表紙カバー下にもいろいろあったりでなかなか楽しめます。ていうか裏のカバー下、山本さんのコネとかビジネス力とかいろいろ使ったらそういうことも実現可能なんじゃないかと思ったり。
さて連載のほうでは灯と山本さんの恋愛状況がメインになってますが、今後もこの調子なんでしょうかね。
表紙は3巻も4巻も灯の背後にスーツの男性が立ってますが、3巻は灯が子供時代なので父ですね。で4巻は灯が熊のぬいぐるみ「チャーリー」を持っているので山本さんでしょう。次こそは紀子さんが表紙に来てほしいところですが、次っていつになるんだか…