NHK爆笑問題、オーラルヒストリーをやってる人が相手だった。伝記でも自伝でもない、対象者にひたすらインタビューしてその語り口のままに文章化するという手法で、主に政治家を相手にやってるらしい。語り口そのままなのでその人の人間性まで浮き彫りにし、また自伝などでは出したくないことまで出てきたりするんだとか。それでも大半は闇だ、という話もしてましたが。
本人の言葉そのままというのは非常に生々しいのだけど、これは最近iPhoneにより広がるUSTREAMにも通じるものを感じる。先日ソフトバンクの孫社長がいろいろ発表してるのを見たのだけど、さすが名だたる実業家だけあって力強いその言葉にはうっかり魅了されそうになります。ていうか聞いてて普通に面白い。本人自身が非常に楽しそうに今後の事業を語っているのが実に印象的。こっちまでワクワクさせられて、この人何か面白いことしてくれるんじゃないかと見入ってしまいます。これが後からwebメディアなどで記事化されたのを読んだりしてもここまで面白くは感じないでしょう。
そういう社長発表みたいな大々的なものに限らず、ローカルなセミナーとかちょっとした飲み会とか、そういったものでも映像で見られると非常に生々しいです。後から文章化されたものとは当然ですが受ける印象とか影響が段違いな気がする。録画されたものを再生でなく、生中継で見ているというのも大きそうですけど。
何が言いたいかというと最近このUSTの台頭がすげーなーと思っていたところで、オーラルヒストリーの生々しさに共通するものを感じだもので。しかし個人が手軽に生中継発信を可能になったのはいいけど、ますます身の回りを飛び交う情報の量は膨大になりますわね。興味ないTV番組見てるより面白いものもある…けど遭遇率が高いわけでもないし。