「鍛冶屋ではじめる異世界スローライフ」6巻。今回はアンネが登場して加わるまでの話。帝国の第7皇女なんだけど、巨人族の母を持つので2mぐらいの長身。表紙にも大きく描かれてるけど遠近法だけじゃなく実際デカい人なのです。その表紙でも持ってるけど依頼する武器も両手剣(170cmぐらい)となかなかに物騒。試しに振り回す姿は「綺麗だけど実戦経験は無さそう」と評される。まあ皇女様ですものね。当人の人柄としてはわりと「ぽやん」系で、特に朝は弱いみたいでボーッとしてるのを後ろからリケが髪を整えているとかいう描写が後に出てくる。とはいえ皇族らしい鋭い目線を見せることもある。今回出たビジュアルでピンク髪というのが判明(作中に髪色の描写は無かった気がする)して、これもなかなか意外だったけど「ぽやん」系という人柄には合ってるかも。広がった長い髪はふわふわというかバサついてるという描写もあったりする。今後もその長身とパワーを活かした活躍を見せてくれます。
ところで今巻を買って、前の巻を途中までしか読んでないのに気づいた。それでまず前巻の続きから読んだのだけど、新キャラでヘレンの後輩のフローレとかドラゴン戦とかなんかweb版に無かった新要素盛りだくさんだった。今巻をアンネでまとめるために前巻を膨らませたのかな。今巻はあとがきにもあるけどweb版から物量十分だったので新要素は控えめだけど、それでもフローレがちょこっと出てきたりもする。今作、鍛冶仕事とか自宅拡張といった比較的地味な描写が続くことも結構あるので、気分によっては退屈に感じることもあるのね。しかし最近はそういった作を求めるような気分になっていたのかweb版ストックも一気に読んだりもしていたので丁度良かったかも。
2022/05/14
鍛冶屋スローライフ 6巻
2021/12/13
戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。5巻
「戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。」5巻が出てました。タイトル通りに、宇宙SFMMOなゲームをサービス終了までやってたら戦国時代に紛れ込んじゃったという作で、信長を見に行ってみようぜ!と尾張を訪れたらその信長に気に入られて召し抱えられて、そのオーバーテクノロジーや知識で織田家をサポートしていったらやがて徐々に歴史に影響を与えていくという話。主人公は宇宙要塞にプレイをサポートする女性アンドロイド120体ぐらいを所持していて、その彼女たちも同時に人間となってともに戦国を生きていく。主人公も含めて人間離れした肉体能力を保持していて、優男だ女だと舐めてかかってくる連中を軽く叩きのめすあたりは痛快。いつの間にか生殖能力さえ備わっていて、そのうち子供もどんどん増えていくのだけど、そうした生活を経て徐々に生体人生の実感みたいなものをアンドロイドたちが得て行く描写も独特。特に最初に作られた「エル」はアンドロイドたちの中でも「正妻」として一目置かれているのも面白い(ゲーム序盤ではエルと2人だけで中古宇宙船で活動してたなあなんて話もちらっと出てくる)。子供を産むのもまずエルが最初として懐妊調整してたらしい。今巻の最後のほうではそのアンドロイドたちとの絆を感じさせるエピソードもあったり。そういえばゲーム内で新しいキャラを作るときは皆で温かく迎えたもんだなんて話もあって、ちょっとほっこりする。
武装に関しても宇宙要塞でどんどん生産して提供できるので戦でも負け知らずで、虫型ドローンとかで情報収集も万全みたい。その気になれば一気に日本全体を武力制圧も可能だろうけどそこまではやらない。無敵最強を維持しているけどどこかで足をすくわれることないのかな、武装が盗難されたりとか間者に狙撃されたりとかないんだろうかとか心配にならなくもないが、拠点においても情報収集は万全だろうから無双を続けられるのかも。今回は関東遠征の話でしたが、web版のほうでは今川や武田にも大きな動きがあったりしてどんどん歴史を改編しちゃってます。
ゲームが現実に、というのは「オーバーロード」がアニメにもなったけど、同様にファンタジー世界に紛れ込んだという「ファンタジー世界に宇宙要塞でやって来ました」もあったりするけど、こちらはいわゆるエタってる状態。戦国のほうが作者的にも面白かったのかな。ともかく「オーバーロード」ではゲームからリアルへの変化において配下キャラ(シャルティアとかアルベドとかの連中)の反応が明らかに変化したというのがあるけど、今作だとゲーム時代から高性能AI搭載で特に反応は変わってないような。ていうかゲーム外のリアルをゲーム時代から認識してた気がする。なので史実をベースにした戦国時代の現状認識とかも普通にやってるし、まあ高性能AIのサポートキャラを120人も侍らせることができるゲームってのはなかなか簡単には実現しないのかもね。
2021/11/27
アラフォー男の異世界通販生活
「アラフォー男の異世界通販生活」web版読んだ。完結済み。タイトル通りにアラフォー男が異世界に突然飛ばされて、得たチート能力は通販機能とお約束のアイテムボックス。通販が使えるというのは他作品でもあった気がするが、結構細かいのが独特かもしれない。日本での使用に準拠している感じ(というかおそらく日本で使うAmazon的なサイトを神的な存在がコピーした)で、銃器の購入は不可だったりする。なので戦いにはコンポジットボウとか機動隊が使うような透明シールドを活用したり。あと毒薬や爆薬を合成とか。自動車やバイクも購入できるけど燃料が高いのでサラダ油を加工してバイオディーゼル燃料を作るなんて流れはなかなか無い気がする。爆薬や毒薬の合成にも化学知識がいろいろ出てくるし。それもKindleみたいな通販システムにより電子書籍を購入して参照してる。購入費用にウォレットチャージが必要なのだけど、現地通貨をどんどん入れていったら現地の通貨が枯渇するということで物品チャージも対応している。鉱物を入れてみたり、王族や貴族の倉庫でホコリをかぶった家具類がアンティークな値が付いてたり。
最初はスローライフでひっそり目立たず暮らそうとしてたのだけど、知り合った商店主の娘が賞金首の盗賊に拉致されたのを聞いて、自重をやめて上記の武器やら自動車やらをフル活用するあたりから勢いが付いてくる感じ。しかし主人公自身は普通のサラリーマンなので戦闘能力があるわけではなく、重機で盗賊やゴブリンをなぎ払ったり、四駆車で狼の群れをひきつぶしたりとか。そのへんは仲間になる獣人たちや魔導師たちが活躍を見せてくれる。あと重機が出せるので森林開拓もお手の物だったり。
次第に立場が上がっていくとその活躍の舞台も広がっていくのだけど、転移先の王国は帝国と共和国に挟まれていて、それぞれの国との紛争とかあるのかなーと思ってたら全然そんなことなくて終わってしまった。国内の紛争もダイジェストで駆け抜けた描写になってるし。どちらかというと上記の盗賊討伐とか領内探索などといった比較的ローカルなところ?の描写がじっくり描かれている印象。なんか最後のほうも、一気に視点が広がるかと思ったらさくっと終わっているし。なんだか最終盤のほうでは時間の流れが一気に加速して、駆け足で早く切り上げようとしているようにすら思えるぐらい。もっと細かく描こうと思えばいろいろ挟めそうなんですけどね。共和国にも帝国とももめる要素はあったし、ベルの件もいまいち掘り下げられないままだし。アネモネの過去も掘り下げようがあったな。
とりあえず書籍版と漫画版の既刊のものは買いました。漫画は少し読んだけど、ちょっとだけエピソードをいじってるところはありますのね。書籍版でどうなってるかは未読だけど。それで書籍版、もっといろいろ改変というか追加とかされていくのかな。
2021/11/08
ラスボスグルメ 2巻
「ラスボスグルメ」こと「迷宮最深部から始まるグルメ探訪記」の2巻が出てたので買った。いつの間に!と思ったら9月下旬に出ていたけど、電子書籍は10月末だったみたい。
今回の話は魔族の侵攻。しかし例によって主人公コンビによってあっさり打ち破られて引き下がり、あとは宴会に。なにしろ主人公とその相方の強さが地上最強レベルなので、作中バトルは無双どころか全く苦労なく蹴散らしてしまうレベル。この後で起こるスタンピードでは苦労というか手間はかかってるけど。そして今回も、バトルより料理や酒の描写がじっくり描かれているのが独特。「グルメ探訪記」という表題に偽りなし。孤高の暴虐者だったラスボスこと相方のウィズが、主人公と行動をともにすることにより皆で飲み食いする楽しさを知っていくというのも話の主軸のひとつになってますものな。「五千年生きてきて今が一番楽しい」とか言う。そういう描写がとにかく楽しい。読んでいてニヤニヤすることがしばしば。今後の続巻も期待したいんだけど、なんとなく進行を急いでいるような気がしないでもない。追加エピソードどころかむしろ細部を省略してる。5章構成だったけど3章までを2巻に収めてるし、あとスタンピードで3巻を出したらweb掲載分は終わってしまうんだろか。webではその後に続けて外伝として、主人公らが来る前の転移料理人の話が掲載されてるけど、3巻の次にはそっちに行くのかな。本音を言うと外伝もいいけど本編の続きももっと読みたい。主人公コンビがとにかく好きで読んでいて楽しいのだ。上述のようにそこかしこでニヤニヤしてしまうぐらい。webでのラストも、今後の関係性を感じさせる余韻になってるし。そのへんはまあ詳細に語る野暮はしないよってことなのかな。あとコミカライズも合いそうだけどやらないんですかね。アニメは…3巻で1クールなら作りやすそうな気もするが、なんだか凡百で印象の薄い作になりそう。
2021/10/27
月が導く異世界道中 17巻
「月が導く異世界道中」17巻読んだ。環が従者になって、ツィーゲが革命独立に向けて盛り上がり、トアが宿願達成のためにダンジョンアタック。基本的な流れはweb版から変わってないとは思うけど追加エピソードてんこ盛りな気がする。トアのくだりもこんなに詳細に書かれてなかったような。そういえばトアはアニメにも顔を出してるんでしたね。そのほかのパーティーメンバーはハザル以外をいまいち認識してなかったけど、ラニーナとルイザ、ようやく少し認識できた気がする。今回みっちりバトルしてたので。この2人、アニメではまだほとんどまともな台詞も無かったんじゃなかったっけ。
そしてアニメが続くとすれば次こそみっちり勇者関係も描写されるでしょうからなかなかキツいかもしれない。帝国の勇者、智樹がなかなかのクズですので。まあ漫画版になって、いくらか人間味を感じさせるような描写もちらほら見えてはいるが。それに付き従う王女様の悪辣ぶりが逆に強調されてる感じなのが対象的。漫画版のほうも今後とも楽しみにしております。
2021/10/12
異世界のんびり農家 11巻
「異世界のんびり農家」11巻。子供たちの(一部)巣立ちがメインでしょうか。なんだかんだで主人公の異世界生活も10年ぐらいになっていて、妻も子供もどんどん増えている。その子供たちの上から3人が、外の世界も知るべきということで遠く離れた(といっても転移魔法で行き来する)学園生活に旅立つ。ちなみに一番上のウルザは洞窟探索してたら出てきた女の子で、実は太古の勇者が呪われて封印されていたのを浄化開放しちゃった姿だったりする。なので自分の名前以外の記憶は無いのだけど、めっちゃ強い。その強さゆえに村の子供らのリーダーになってて、養子とした主人公も手を焼いてる存在。今回は旅立つところまでだったけど次巻ではその活躍が見られるらしい? このウルザ、とにかく暴れん坊というイメージだったので脳内では赤髪短髪の活発感だったのだけど、イラストとか漫画(最近登場した)とか見てると普通?に金髪ロングの美少女なんである。黙ってれば楚々とした令嬢に見えそうな。今後とも活躍を期待するところだけど、もしアニメになったらなかなか映像に映える存在なんじゃなかろか。
今回一緒に学園に向かうアルフレートは最初に妻になった吸血鬼ルーの長男。すなわち村長たる主人公の最初の実子なので、村長の後継者として周囲から期待されている模様。わりと真面目なキャラ(ちなみに3人目は2番目の妻の長女ティゼル、こちちらは知謀が暴走するタイプ)なので後継問題とかを自覚すると緊張してるけど、主人公は気にせず自分の道を行けば良いと語る。様々な経験を経て村長の職を選ぶなら応援するけど、その経験の一環として今回の学園生活も大事にして欲しいと。周囲はウルザと結婚して村長を継ぐことを期待してるみたいだけど、まあそれはそれで大変そうね。ところでその母のルー、吸血鬼なのだけど普通に食事してる。あるとき吸血衝動とかないのかなとか主人公が聞くと、「愛する夫の血を貰ってるから問題無い」。これってすなわち精液で代替できてるってことなんですかね? あと主人公、どうも不老不死になってるんじゃないかという気もするので、もしかしたら後継者も不要かもしれない…? むしろ子供のほうが先に寿命来そうな。まあ吸血鬼なら数百年生きるのは当たり前みたいだし、主人公の不老の血も引いていればその子も同じようなもんだったりするのかな。
2021/10/05
ご主人サバ 6巻
「ご主人サバ」6缶じゃなくて6巻。サバといえば缶ですね。主人公により異常に強化された装備で快進撃の反乱軍、ついに首都奪還して兵数300倍ぐらいの討伐軍を迎え撃つ。相変わらずグランデが最強ぐうたらマイペースドラゴンでカワイイ。隙あらばクッションに埋もれて寝てる。さらにスライム娘3人衆が局地的最強でカワイイというか怖い。あと今回さほど出番は多くないけどしっかり存在感のあるハーピイさんたちもカワイイ。数多くの妻を抱えることになる主人公、妻たちに隙あらば「食われる」描写が定番のオチだったりするけど、グランデなど体力底なし組と比べてハーピイは非力だけど数の暴力で圧してくるらしい。で子供が産まれるのも一番早いんじゃなかったっけ。女性しかいないハーピイは他種族から精だけ貰って子育ても自分らで集団でやるという習性がある(従って産まれる子供も娘だけ)ので、主人公が知らぬ間にハーピイちゃんたちが多数産まれてた気がする。ちび羽毛たちにわいわい囲まれてる様子は早くビジュアルで見てみたいものである。子供の存在を知った主人公がその建造能力で、育児施設を含んだハーピイの巣として高層マンションみたいなハーピイタワーとか作ってるし。階段が無いので他の種族は上がれないやつ。ついでに種族特性上強いオスが大好きなので、自分ら以外に妻がどんどん増えることも「ウチらの旦那さん凄い」状態でわりと歓迎してるらしい。あとグランデを強くリスペクトしているのでよく一緒に行動しているのも好き。主人公を多数の羽毛でわさわさ接待してたら中にドラゴンのウロコが紛れてたりとか。
グランデはグランドドラゴンなのでもともと土に埋もれて寝る(魔法で軟化させて土に潜る)習性があってその流れでクッションに埋もれて寝る(なにしろ最強生物だから簡単には傷つけられないのでヒマがあれば寝てる。ただし殺気などには非常に敏感に反応する)とか、ハーピイの種族習性とか、独特の描写が好き。ついでに同じ作者の「29歳独身」に出てくるアラクネの風習も独特だった。巨大な蜘蛛に人間の上半身が付いた形態を持つアラクネはもともとは太古の神により生体兵器として作られた種族で、ほとんど理性無しに殺戮を繰り返していたけど、あるきっかけで理性を得てからは人間と接触せぬよう森林奥地にひっそり隠れ里を構えていた。たまに森の中で冒険者とかが負傷しているのに遭遇すると集落に連れ帰って世話をし、回復したら集落にとどまるか記憶を消して人間の世界に戻るかを選択させていた。なので人間とアラクネの夫婦(男女構成はどっちもアリ)というのが里には普通にいて、主人公が訪問したときにはアラクネの女の子が小さな人間の弟をおぶって子守してたなんて描写もあった。なかなか面白いけどアラクネの身体で卵生なんだろうか胎生なんだろうかとか、人間の母体からアラクネが産まれてくるのはいろいろ大変じゃなかろかとか気になったりもした。こういう異種族の独特の風習とかって好きですねえ。ちょっと変化球の「異種族レビュアーズ」もそういう面で楽しめたし。
2021/10/02
理想のヒモ生活 14巻
「理想のヒモ生活」14巻。相変わらずヒモと言いつつ「いつの間にか国内でも随一の多忙」と言われるぐらいあちこち飛び回って働く旦那様。全然ヒモじゃない、めっちゃ国のため女王のために働いてる。営業マンとして鍛えた対応力で、魑魅魍魎な貴族社会にも対処してるし。めでたく側室も迎えたのだけど、正妻と寵愛を競い合う…よりもまず夫をなんとか居心地良くさせようと協力して腐心する。なにしろ旦那様は小心な日本人、側室を迎えるのだけでも抵抗が大きくてようやく迎え入れることになったのである。そんな環境なので、妻同士が夫について心配したり打算したりで話し合うシーンがなかなか味わい深い。ついでにこの側室、遠い他国の王女であり、その他国の地での騒動に今後いろいろ巻き込まれそうな感じでそれへの対策もいろいろ話し合われてた。そういえば身内だったり他国間だったりで会談が多かったな。「転スラ」じゃないけどほとんど会議してたような。それでも面白いです。コレどうなんだろう、アニメ化とかするには地味かな…戦闘とかが無いわけじゃないが、基本的に政治ドラマ…といえるのかどうか、内政ネタが多い気がするし。
2021/09/02
チート魔女 5巻
「魔力チートな魔女になりました」5巻が出ていた。web版だと従来刊行分より長めな印象だったし途中で大きく舞台が変わるので、前後編で出たりするのかなと思ってたけどそんなことなかった。ていうか今見直したら全然長めでもなかった。内容的には基本的にweb版そのままですが弟子に関する描写をやや膨らませてるかなといった印象。表紙にも出てますし。そして相変わらず穏やかで優しい話で安心。悪役も出てくるけどあっさり退場するし。
これに伴ってwebでは7章が連載されているのだけど、サブタイトルからしてまとめに入ってるんじゃないかというのがちょっと気になる。書籍版の構成が、だいたい冒頭で500年後の魔女たちの様子を示しておいて、こういう話もあったよといった流れで本編に入る感じになっている。本編中でもしばしば、後年にどうのこうのというエピソードも挟まれるし。なのでいくらでも後付け可能というか本編の時間軸が前後しても全然問題無いような構造ではあるのだけど。何が言いたいって要するにいつまでも続いて欲しいのです。漫画版もなかなか好感だし。こちらも早く単行本で欲しい。早く3章までたどり着いて欲しいけど先は長い。ていうかたどり着けるのかも解らない。
2021/08/24
なろう系
「マギクラフト・マイスター」漫画8巻。蓬莱島に仲間達を招待したり、謎めいたオートマタ・エレナ絡みの話とか。エレナの件は次巻に続いてたけど、冒頭の仲間招待のところで、「お客様が来たぞ! 歓待するぞ!」的にゴーレムたちがえらく張り切ってるのがなんだかおかしかった。まあ主人公しか人間がいない島で来訪者も皆無だったから、お客さんが来ると嬉しいのかもね。コミカルなタッチも手伝って、やたらとゴーレムたちが可愛い。今作も絵が付くことでだいぶ雰囲気が変わっている気がする。
「月が導く異世界道中」16巻。前巻から書籍版オリジナルな展開に入っていて、確執ある貴族からの依頼を受けてなんだか恐ろしげな汚染をされている地の調査へ。なんだかんだで主人公一行のチートにより解決したら既存の流れに戻ってた。召喚した「門」と対峙して、新たな従者を加えて…となったけどまだ新参の人に名付けをするところまで至らず。しかし「門」にせよ新参にせよ、webで読んだのが随分前だったので、あーこれは以前と同じような展開だなー…まだ書籍だと出てなかったんだっけ!? と妙な動揺をしてしまった。