chaba log2

2021/11/08

ラスボスグルメ 2巻

カテゴリー: 読書 — タグ: , — chaba @ 14:50

「ラスボスグルメ」こと「迷宮最深部から始まるグルメ探訪記」の2巻が出てたので買った。いつの間に!と思ったら9月下旬に出ていたけど、電子書籍は10月末だったみたい。
今回の話は魔族の侵攻。しかし例によって主人公コンビによってあっさり打ち破られて引き下がり、あとは宴会に。なにしろ主人公とその相方の強さが地上最強レベルなので、作中バトルは無双どころか全く苦労なく蹴散らしてしまうレベル。この後で起こるスタンピードでは苦労というか手間はかかってるけど。そして今回も、バトルより料理や酒の描写がじっくり描かれているのが独特。「グルメ探訪記」という表題に偽りなし。孤高の暴虐者だったラスボスこと相方のウィズが、主人公と行動をともにすることにより皆で飲み食いする楽しさを知っていくというのも話の主軸のひとつになってますものな。「五千年生きてきて今が一番楽しい」とか言う。そういう描写がとにかく楽しい。読んでいてニヤニヤすることがしばしば。今後の続巻も期待したいんだけど、なんとなく進行を急いでいるような気がしないでもない。追加エピソードどころかむしろ細部を省略してる。5章構成だったけど3章までを2巻に収めてるし、あとスタンピードで3巻を出したらweb掲載分は終わってしまうんだろか。webではその後に続けて外伝として、主人公らが来る前の転移料理人の話が掲載されてるけど、3巻の次にはそっちに行くのかな。本音を言うと外伝もいいけど本編の続きももっと読みたい。主人公コンビがとにかく好きで読んでいて楽しいのだ。上述のようにそこかしこでニヤニヤしてしまうぐらい。webでのラストも、今後の関係性を感じさせる余韻になってるし。そのへんはまあ詳細に語る野暮はしないよってことなのかな。あとコミカライズも合いそうだけどやらないんですかね。アニメは…3巻で1クールなら作りやすそうな気もするが、なんだか凡百で印象の薄い作になりそう。

2021/04/09

ラスボスグルメ 1巻

カテゴリー: 読書 — タグ: — chaba @ 17:41

「ラスボスグルメ」こと「迷宮最深部から始まるグルメ探訪記」、1巻が出てたので買いました。出版に伴って「なろう」からアルファポリスに移籍したので「なろう」掲載版は削除、アルファポリス版は出版分などは有料公開になってたりします。ついでにAmazonでの発売が遅かったりKindleはそこからさらに遅かったりするのでどうにもアルファポリスには好印象がありません。それでも出版が相次いでいるのは、作家側への収益が大きいとか編集サポートが強かったりとかあるのかな。まあなんだかんだ言いつつ好きな作なので買いましたけども。やっぱり加筆分とかイラストとか気になりますし。特に気になっていたヒロイン・ウィズのビジュアルですが、やっぱり私の悪いクセが出たようでイメージがだいぶ違ってた。本文中に金髪と明記されてるのにその激しい気性からして赤髪で波打った感じを勝手にイメージしていたけど、イラストではわりとストレートな金髪ロングで黙ってれば清楚に見えそうな感じでした。それでもまあいくつかのイラストを見せて貰ううちに脳内イメージ再構築できてそうですけども。
そんな本作、基本的にはweb版と変わりありません。異世界転移してみたらダンジョン最奥部に封じられているドラゴンの面前で、暴虐の限りを尽くして封印されてしまってから1000年経過ですっかり「早く殺して」状態になってしまったドラゴンを倒すために、そのドラゴンに鍛えて貰って人外パワーを持つに至ってしまう主人公。それでなんとか倒してみたら褒美に何か願いを叶えるとシステムから言われ、「また外を見てみたかった」と最後に言っていたドラゴンの願いを叶えようと眷属化して復活、人の姿に化けたら絶世の美女だったその彼女を連れてダンジョンから無事脱出。もともとグルメ記者などやっていた主人公なので食への知識こだわりが人並み以上で、1年ほどダンジョンで修行していてその食生活が貧相すぎたので外界の食事に反応しまくり、ここから始まるグルメ探訪。と言った流れでタイトルを体現するに至ります。なにしろ世界を滅ぼしかけたドラゴンとそれを倒しうる主人公のペアなので、普通に無双しまくりです。なので戦闘シーンがあっても、少なくともweb版では最後まで全く不安感なくクリアしてました。恒例行事のようにゴロツキに絡まれたりしても瞬殺。小物・小物界の大物・この世界では大物といろんな連中に絡まれたり絡んだりしますが全部あっさり退けているのが痛快というか笑える。それで何やってるかというとグルメ探訪だったりする。暴虐のドラゴンがグルメの悦楽を知り、また大人数で飲み食う楽しみを知ることで己の有り様を見つめ直すという流れはなかなかに素敵。出会う人々を次々に飲み友達認定していくのがおかしいけど。それで主人公とは男女ペアで、いつも一緒に行動してるし宿屋も同室に泊まるので周囲からは夫婦・恋人と見られがちだけど正体を知っている身には全くその気にならんと断言。しかしweb版の最後では、そういう意味でのちょっと接近を感じさせたところで終わっていたりします。なので書籍版になって2人の関係がそのへんどうなるのかは気になるところでもある。あといちおうweb版は完結してるけど、同じ世界の違う舞台の話とかも連載中だったりするし話はいろいろ広げられそうなので、そっち方面もちょっと期待してみたりもする。あとはそうですね、コミカライズとかもわりとやりやすい素材じゃないかなーと思う。美女ウィズが出てるだけでビジュアルは華やかだし。美女がガツガツ飲み食いして、汚し放題の口元を主人公が「しょーがねーなー」と拭いてやるその様子(すまし顔で任せているウィズの表情が浮かぶ)を、正体を知る者がガクブル状態で見ているという構図もちょっと好き。だいぶ終盤の光景だけど。
話の進展的には上述の「小物界の大物」すら登場していないので、かなりゆっくり進行なんですかね? もともとさほど長い話ではないから、どんどん広げて頂くことを期待しています。

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