映画マクロスF観てきた。新曲も戦闘シーンも盛りだくさんでした。
以下全力でネタバレなので伏せます。
とりあえず気づいたのが、シリーズへのオマージュというかリスペクトというか…自分でやってるんだから何て言うんだろう、セルフカバー? シリーズ作品を彷彿とさせる描写があちこちで目に付きました。
愛おぼ:中盤の戦闘が「ボドルザー級戦艦」の残骸に巣くったバジュラの群れを相手に。モニター上でミサイルの軌跡を追ったりとか、ミシェルとクランが青赤の機体を背中合わせに乱撃したりとか、内部突入の描写とか。
7:ランカライブのバックバンドがなんとかボンバーと銘打っててメンバーもコスプレ状態。
プラス:終盤のアルトvsブレラ戦が何となくガルドvsゴースト戦を思い出した。遠目で軌跡を追うところとか。
上記プラスは勘違いかもしれないけど、なんとかボンバーはあからさまだったしミシェル&クランも明らかに意識してた感じだったので懐かしい要素を意識的に取り込んでるのは間違いなさそう。
あと最終盤で援軍が来たときに「イヤッホぉ〜、カワイコちゃん行くぜ〜!」とか言いつつ飛び込むバルキリーがフォッカーかと思ったけど、某所ではイサムだという指摘があったり。ゼロのネタもあったのかもしれませんが観てないので解りません。
他にもシェリルとランカのライブで演出の違い(カッコイイ&セクシー系vsカワイイ&マジカル系)が面白かったり、アルトが似合いすぎるメイド服を披露したりと色々見所豊富でした。
ストーリーはTV版をベースとしつつもいろいろ違っていて、グレースがインプラントに操られつつも本心ではシェリルを気遣っているという描写が印象的。TV版だといちおうのラスボス扱いだったのに、今回は操られている手先ということで操ってる側が出てきてラスボスになって撃破されてました…けど操る側がアレだけとも限らないしなあ。劇場版ということでか人が撃たれるなどのやや凄惨な描写も少々。まあ見られないほどではないですけど。
そして最も気になる三角関係の行方ですが、とりあえずの決着が付くものの告白した(と思われる)アルトが行方不明に。バジュラ側と和解に成功するものの、地球側大量援軍の砲撃を回避する緊急フォールトに巻き込まれて一緒に消えてしまいました。さらにシェリルは喉に巣くったバジュラ菌に冒されて昏睡状態に。TV版だと最終盤で菌が宿主と認めて腸に移動して助かった!みたいなことになってましたがこちらはそうもいかず。エンディングの中では一人残されたランカがバジュラ菌の抗体を移植してるか何かのおかげでシェリルは生きながらえている…というような感じに見えました。
エンディング映像の最後で昏睡状態のはずのシェリルが何事かつぶやいている(無音)…ように見えたんだけど、映像はそこで終わり。エンドロール後に何かあるかと思ったけど何も無し。うーむむむむむ、ものすごく続編を期待させるような作りですねえ…
この、特に恋愛関係の決着がついたように見せかけて混沌としてるので反応が芳しくないようにも思えます。私的にはライブシーンも豊富で戦闘シーンもたっぷりで映画鑑賞的には満足度高いのですが、ストーリー的にすっきりしないのは確かですねえ。あと、劇場の設備が悪かったのか私の耳が悪いのか、どうも音がキンキンすることがしばしばだったのが気になりました。ライブのMCとか戦闘の警報音とか、ややノイジーな音がひどく耳障りだった感じなのは残念。
ともかく、早いとこBDでも出してじっくり見せて欲しいところです。シリーズネタがどれだけ入ってるのかも検証してるところあるかなー。