あちこちで話題になってた気もする「進撃の巨人」を読んでみた。現在2巻まで出ています。
人間を食う巨人に脅かされる人類という話で、闘ったり食われたりします。ていうかもう食われまくり。巨人も大群でやってくるので人類側は基本どうやって引くかという展開になってしまいます。あとモブキャラが多すぎて、次々に食われていく周囲の人たちが悲惨なんだけど思い入れを入れる暇が足りない気すらする。もっともっと個別のキャラを深く描いていれば悲壮感もより増すのかもしれんけど、それどころじゃない印象。
しばしばデッサンが狂ってるような、いささかラフな絵柄なんだけど、しかしそれを補って余りある勢いが充ち満ちていてとんでもないことになっております。悲惨で凄惨で、そしてやたら熱い。2巻で希望のかけらのようなものが見いだされるんだけど巻末予告ではそれすら踏みにじられるような… もうすぐ3巻が出るんでしたっけ、先が気になる話だ。
あとこれは小説ですが「スワロウテイル人工少女販売処」も読んでみた。珍しく表紙買い。なんとなーく書店で眺めているときに、白地に少女をぽつんと描いた表紙が目に入った。黒地に青や緑がかった長い髪を引いて…と思ったら蝶のような羽根がついていた。今風のラノベっぽいタッチで、最初はミクかと思ったのは内緒。でよく見たらミクじゃなかったんだけど、妙に気になって仕方なかったので買って読んでみました。
タイトルのように人間と人造人間の共生の話で、人工臓器がどんどん発展していったら人間まるごと作れるようになったという世界。そんな中で妙な病気の蔓延により男女が別々に管理された自治区の中で、異性として浸透しているその人造人間(作中では人工妖精:フィギュアと呼ばれる)らがいろいろ活躍したり事件起こしたりします。
裏表紙に「苛烈」という言葉があったのでどんな凄惨な話なのかと思ったら、確かに流血のシーンは結構出てくるしその描写もやたら細かかったりしますが、表紙の絵柄を裏切らないラノベ的な(?)軽いやりとりのほうが目立ってる気がする。しかし人を生みだそうとする人間の業の深さとか、いろいろ感じ入るところもあったりで表紙買いはなかなかうまくいったようです。続編も作ろうと思えば出来そうな気がしますがどうなんでしょうねコレ。まだデビューしたての若い作家さんみたいですけど。
…しかしここのところ、妙にこの凄惨な話ばかり選んでいるような気も… 某Webコミックなどうっかり読んだらえらいことに。そのうち夢にでも見るんじゃないかってぐらい強烈だった。
私的には「けいおん!」のようなゆるゆる系のほうが好きなんですが。