chaba log2

2022/01/29

豪華客船・オバロ・マイノグ

カテゴリー: 漫画 — タグ: , , — chaba @ 20:10

めざせ豪華客船!!」漫画2巻。「精霊生活」と同じ作者によるそれより前に書かれていた作で、いったん完結してたけど書籍化に伴って完結撤回&改編再開という変則技をかましたという経緯がありましたね。しかしコレの書籍版、1巻だけ出てるんだけど続刊も無くKindle版も無いのよね。と思ってたら漫画は2巻まで出て順調に進行してる、のだろうか。webでは両作とも並行して連載継続中。
内容としては異世界に行って「船召喚」というチート技を得てそれを基に活躍する話。ただの船じゃなくて「不沈・不壊」とかで船に乗っていればあらゆる攻撃を跳ね返す(それでいて中からの攻撃は通すのでパワーレベリングやりたい放題)というまさにチートな船で、最初は手こぎの小型船だけどだんだんレベルアップしていって召喚船も大きくなっていって、豪華客船を目指そうといった流れ。まあ例によってというかハーレムな流れなんですが。個人的には「精霊生活」よりも印象が薄くて書籍版も入手できてないので期待も薄かったのだけど、漫画版が意外にしっかりしているというか作画がきっちり安定している印象。今後も期待したいんだけどどうなんだろう。書籍版もKindle欲しいのだけど。

「オーバーロード」漫画16巻。どのへんだったっけと思ったらナザリックに帝国のワーカーたちが大挙して探索に入る(そして虐殺される)あたりだった。私が読んでトラウマ級のショックを受けたシーン(の1つ)ではあるんですが、なんというか比較的マイルドな描写になってたような気がしないでもない。まあ漫画で文章版のそのままを全部あからさまにやられたらえらいことになりますけど。事細かにやるとそれこそ年齢制限ものですものな。アニメ版に準拠かなとも思うが、アニメでやったのもだいぶ前ですねそういえば。というかまあ、何度も繰り返し読んでいる(見ている)シーンなのでさすがに初見ほどの衝撃はないってことか。後味の悪さ(正直、オッサンたちが惨殺されていく様子より最後のほうの双子のアレや4人組の仲良し描写のほうが胸をえぐってくる)は変わらないけどな! 先にweb版で読んでいたけど書籍版にてイラストで4人組のビジュアルが示されいて、いかにもチンピラ風(というか雑魚敵風?)の風貌だったので妙な安心をした覚えがある。なにしろ惨劇に至るまでの連中の活動ぶりとか背景とかも小説ではわりと描かれていたので、これで主人公的というか善人風なビジュアルだったらさらに傷が深いところだったわとか勝手なことを思う。
今回は場面が場面だったせいか、ギャグ風の表現がほとんど出てなかった気がする。最近こういう、シリアスとギャグの波状攻撃にて温度差で風邪を引くような作が散見される気がする(「幼女戦記」「蜘蛛子」とか「鬼滅」もそうですね。以前からあったのかもだけど私が気づくのが最近)けど、同じダークファンタジーとして「マイノグーラ」も漫画3巻が出てました。こちらは本当に温度差が激しいというかダークファンタジー世界をコメディタッチで闊歩してると思ったら突然シリアスでダークな感じになったりするから油断できない。特に「狂気」を描写してるときは普通にゾッとする。コメディモードのときとか顔の崩し方も激しいのだけど。その落差も、緻密な描画を普段から徹底してるからこそでしょうけど。

2021/06/11

マイノグーラ

カテゴリー: 漫画, 読書 — タグ: — chaba @ 15:30

異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~」、とりあえずweb版と漫画2巻までを読んだ。病弱で若くして死んだ主人公がゲーム世界みたいなところに転生する話ですが、舞台はファンタジーSLGで「英雄」を駆って覇を競うもの。そのゲームにおいて最高難易度の邪悪勢力「マイノグーラ」で英雄「汚泥のアトゥ」を使うプレイスタイルで公式ランキングトップに君臨し続けていた(ずっと病床なのでゲームに入り浸りで極めてしまうというのは「リアデイル」と同じような感じですね)のが主人公。なのでゲームシステムは知り尽くしていてその戦略思考にも絶大な自信を持っていて、確かに順調にチートな覇道を歩み始める…のだけど…といった展開。普通の「なろう」系転生チートものと大きく異なるのは、チートなゲームシステム能力(物理法則を無視した生産が可能だったりとか)を持ちつつも、それを越えてくる相手にどんどん出くわしてしまうこと。なのでなかなかにスリリングというかハードな展開で、先が読めません。web版でも3章前半までで停まっていて、「プロットができたら書く」という宣言の後をずっと待ってる状態です。
そして漫画版も強烈な魅力を放っています。なかなか精緻で美麗な作画がなされていて、邪悪勢力ベースだからホラーじみた描写もしばしば出てくるけど違和感無い。そして時折挟まれる脱力コミカル描写もものすごく良いです。特にだいたい主人公の側に侍っているアトゥがカワイイ。しかしだんだん話が進んでくるとその戦闘力から最前線で活躍するアトゥは普通に怖い。「幼女戦記」漫画版の「ミ・ツ・ケ・タ」とかでもなかなかに激しく狂気的な描写があったけど、アレを思い出すような。アレよりもホラー寄りで怖さを感じるような、そんな迫力を持っています。これからさらに物語は殺伐としてくるので、ますます怖いことになりそうで楽しみでもあり恐ろしくもあり。

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