「クロックワーク・プラネット」読んだ。たまたま書店で見かけてほとんど表紙買い。事前情報全くなしの出会いというと「スワロウテイル」シリーズもそうだったけど、これもなかなかの当たりでした。なかなか直感も侮れない。
地球が「死んで」あらゆる活動を停止、それをとある大天才が歯車仕掛けで復活させてから1000年後という世界。そこらじゅうに歯車が回っているという世界はゲームの「EOE」を連想しますけど、EOEをちゃんとやってないので世界観の類似・相違点は指摘できない。歯車世界なので維持管理のために「時計技師」が活躍している。そんな世界で何でも聞き分けてしまう異常聴覚の持ち主を主人公として、これまた歯車仕掛けで1000年前の天才が創った(機能停止してたのを主人公がその聴覚により異常を探り当てて修理した)という美少女アンドロイドと超天才の美少女時計技師とそのボディーガードの4人がメインキャスト。
全体の流れとしてはシステムの異常により都市が陥った危機に立ち向かうといったところですが、そういったハードなストーリーなのにそこかしこで馬鹿騒ぎをやってるところがラノベらしいというか。主人公が病的なメカフェチでいろいろ大変。冒頭のシーンの馬鹿騒ぎっぷりには読むの辞めようかとも思いましたが。でも話自体はなかなか緊迫するところもあるのでまあ馬鹿騒ぎもなんとか耐えられました。この4月に刊行されたばかりのようですが、これからシリーズが続くなら主人公を巡ってアンドロイドと天才少女の鞘当てになるんですかねえ。今後の展開も期待したい。
…しかしコレ、刊行を重ねるといかにもアニメ化とかしやすそうな題材に思える。でもコレがアニメ化されると馬鹿騒ぎのバカっぷりが非常にウザいことになりそうだ…