書店でたまたま目に入った山本弘氏の新刊、ていうか単行本の文庫化みたいだけど、あらすじを眺めたら面白そうなので購入。面白かったです。
巨大質量を持つ天体が地球とニアミスする軌道で接近していることが判明、衝突せずとも甚大な被害を受けることになるのでそれを回避するために地球をその公転軌道からちょっとずらす、というのがタイトルにもある計画でそれの話です。ちょっと未来、2080年頃からの話。
長くなったので以下閉じ。
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書店でたまたま目に入った山本弘氏の新刊、ていうか単行本の文庫化みたいだけど、あらすじを眺めたら面白そうなので購入。面白かったです。
巨大質量を持つ天体が地球とニアミスする軌道で接近していることが判明、衝突せずとも甚大な被害を受けることになるのでそれを回避するために地球をその公転軌道からちょっとずらす、というのがタイトルにもある計画でそれの話です。ちょっと未来、2080年頃からの話。
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「アイの物語」「闇が落ちる前に、もう一度」に続いて長編を読んでみた。
この世界が神の創造物でありUFOとかポルターガイストとか超能力とかの超常現象は全て神によるものだという話なんだけど、あくまでSF的な、便宜上「神」と呼んではいるけど従来の神を超越した存在なので別に宗教の話ではありません。いや聖書の話も出てくるし、ある種の宗教的な絡みも出てくるんだけど…
各方面の超常現象のエピソードが膨大に出てくるのだけど、作者はその方面の研究で有名な人らしい。そして実際にあったエピソードを豊富に取り上げつつ創作エピソードも織り交ぜているらしく、そのへんの手腕はさすがといったところか。
で結局神の意図とは何か、何のために超常現象を起こしているのかといった究明に進んでいくわけですが…
若干ネタバレになりそうなので以下伏せ。
山本弘「アイの物語」を読んだ。いちおうSF短編集なのだけど、未来世界でアンドロイド女性が人間男性に読み聞かせる一連の話という構成になっています。アンドロイドらメカ社会に対立する存在として囚われた男性が話を聞かされるうちに世界の真実に近づいていき…といった感じ。
面白いのは、作中で語られる短編が「これも事実と違う創作だけどね」的に語られること。しかもリアルでの初出が微妙に前後していて、作者が最初からこの構成にまとめる意図があったわけでもないのかもと思わせること。そしてその内容が仮想空間とかAIとかロボバトルといった、現代のゲームでよく扱われる素材(技術的にもテーマ的にも)だったりして、なおさら興味を惹かれます。ていうかオンラインゲームとか仮想空間とかやってる人は絶対読むべき…というか、かなり感じるところがあるんじゃないかという話。
以下若干ネタバレ含む感じ。核心には触れない予定。
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