「2001夜物語」、古い漫画みたいなのですが、アップルシードやベクシルを3DCG映画にした曽利監督により同様に映像化されたと聞いて興味を持ち、探してみたら小さな文庫本スタイルで売ってたので1巻を買ってみました。
初出は1984~5ということで、25年ほど前ですか。発行が2009/9になってるし、今回の映像化に伴って再文庫化したんですかね。
中身は宇宙を舞台にしたSFです。20Pほどの短編がいくつかと、120Pの中編がひとつ。宇宙の神秘に迫ろうとする人々の物語が中心です。宇宙を舞台にしてるけど人間ドラマ主体なので、古さは感じません。ていうか十代の頃に読んだSFってこんな感じだったよなーと懐かしいワクワクを思い起こさせる印象です。キャラが比較的リアルタッチで描かれているのも古ぼけない理由のひとつかも。
しかしあれから25年経って21世紀に突入しても、まだスペースシャトルに乗って宇宙ステーションに滞在するぐらいしか宇宙へは進出してないのですよね。経済的困窮により宇宙開発を見直す向きも多々だったりするし、なかなか現実はSFのようにはいかないようです。
このシリーズは4冊出ているらしく、今回映像化されたエピソード2つは1巻に収録されてませんでした。ちょっとシリーズそろえて読んでみたい。