chaba log2

2019/03/12

アウタラグナ

ゲーム実況による攻略と逆襲の異世界神戦記(アウタラグナ)、web版を読み終えました。とりあえず書籍版も買ってみた。長いタイトルで略称をどうしたらいいかよく解らないけど作者も「アウタラグナ」と呼んでるみたい。
タイトルにあるように、ゲーム実況がベースです。バンパイアとエルフが大陸を二分する争いをしていて人間は隅っこに追いやられて滅亡寸前といった世界を舞台とするゲームで、どこかの勢力に入ってアクションバトルする形式。主人公は各勢力で何度もプレイしているような猛者で、最近デラックス版が出たというそれを実況でやってみようと思い立つのが発端。当初は実況の軽いノリとゲーム内世界の深刻な重い雰囲気とのギャップが激しいのだけど、徐々に主人公もゲームの世界がゲームでない実在の異世界だということを薄々と感じていく。それは次第にこちら側の現実世界にも影響を及ぼしてきて…といった展開。
とにかく「向こう側」の世界が、虐げられても熱く生き抜こうとする人間たちの生き様が熱い。なにしろ弱小勢力なのでものすごい勢いで人が死にます。バンパイアは普通にヒトを食らうし、エルフはヒトの子供を家畜の餌ぐらいにしか思ってない。個体の戦闘能力の差は絶望的なところに、実況者のアバターとして選ばれて神の使徒となった少女が反攻の狼煙を上げる。必ずしも痛快な展開ばかりではない。親しい人がどんどん死んでいってしまうし。それでもその命を燃やし尽くそうとする熱い生き様・死に様は胸を打つものがあります。各種族が得意属性をそれぞれ持つのだけど、人類が「火」を掲げているのも熱さに拍車をかけてます。
なかなかにテンションの上がる作でした。コミカライズとかアニメとか、ビジュアル化も見てみたい気はするけど残虐描写がちょっとキツいものがあるかもしれない。

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