「月が導く異世界道中」漫画9巻。ソフィア戦の決着から、ロッツガルド入試のあたりまで。相変わらず殺伐系と脱力系の混合ぶりが小気味良い。しかしweb版のほうもずっと続いているのだけど、着地点が見えないままに話がどんどん散漫になっていってるような印象も無きにしも非ず。アニメ版も始まったようですけどどこまで行くんですかねコレ。勇者が出てくるあたりから話がややこしくなってくる感もあるけど、出さないわけにもいかない…のかな。
この漫画、巻末おまけ4コマとか1話ごとに小さく1コマおまけで描いてるのとかがやたら好き。アニメ版も「漫画版に準拠してる」なんて聞きますが、それで正解かもしれない。
「ポンポさん」2巻読んだ。1巻で大成功を収めたジーン監督に、ポンポさんが持ってきた次の仕事は超大作の続編。自分とあまりに異なる映画人たちとの仕事に全力で取り組むジーンだが…といった展開。1巻では無敵万能の大天才感のあったポンポさんに人間味が出てたのが印象的。続きも読もう。
あと最近「なろう」で「四度目は嫌な死属性魔術師」を読んでいるのだけど、長い。まだ掲載分の1/3も読んでないのかな。さらに1話が他作より長いので、読み応えありすぎて困るレベル。いや面白いので良いんですけど。団体転生チートものなんだけど、神様の都合に振り回されまくってとんでもなく不遇な環境におかれる主人公が復讐していく話、になるのかな。徐々に力をつけていって、気がついたら神殺しに手が届きそうな感じにすらなっている。手が届きそうというか弱小な神は既に殺してたりするレベル。あとアンデッドとかグールとかゴブリンといった「ゆかいな仲間たち」がどんどん増えていくのも楽しい。なかなかに殺伐としたところはキツいものもあるけど、仲間たちとのシーンはコミカルホラーの様相です。モンスターを配下に魔王みたいになっていくのは「オーバーロード」的だけどアインズ様と違うのは無差別侵略を(今のところは)やってないことですかね。主人公がその不遇な出自からやたら慎重で、復讐にも一歩ずつ進めている感だし。今後どうなるか解りませんけどじっくり楽しませていただきたい。
「異世界転移したら飼っていた犬が最強になりました」、まだ長いweb版を読み切ってはいないのだけど、漫画版が1話無料配布されてた(そして2話が110円で出てた)。タイトル通りに異世界転移したら愛犬が最強になってたという話で、マルチーズだっけの小型犬が一緒に転移したら大型のシルバーフェンリルとかいう魔物になってた。でかい犬(狼?)と言われてライオンぐらいかなと思ってたが、書籍版やコミックになってビジュアル化されるとライオンどころじゃないそのでかさが際立ってた。そういえば本文でも、犬と主人公がそれぞれ立った状態でも見上げる巨体とか言ってたな。このでかさなら人を数人載せても楽勝でしょうし。「狼と香辛料」のホロもこのぐらいでしたかね? 今作のレオという名の元マルチーズ、でかくて強いんだけど人なつっこくて子供大好きなのがカワイイ。マルチーズ時代にも散歩に出ると子供とよく遊んでいたらしいし。そんなわけで異世界冒険が始まるようなそうでないような、だいたいレオ無双でなんとかなる感じ。ハードな展開も多少あるけど基本ゆるめな作風ですかね。
「異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~」、とりあえずweb版と漫画2巻までを読んだ。病弱で若くして死んだ主人公がゲーム世界みたいなところに転生する話ですが、舞台はファンタジーSLGで「英雄」を駆って覇を競うもの。そのゲームにおいて最高難易度の邪悪勢力「マイノグーラ」で英雄「汚泥のアトゥ」を使うプレイスタイルで公式ランキングトップに君臨し続けていた(ずっと病床なのでゲームに入り浸りで極めてしまうというのは「リアデイル」と同じような感じですね)のが主人公。なのでゲームシステムは知り尽くしていてその戦略思考にも絶大な自信を持っていて、確かに順調にチートな覇道を歩み始める…のだけど…といった展開。普通の「なろう」系転生チートものと大きく異なるのは、チートなゲームシステム能力(物理法則を無視した生産が可能だったりとか)を持ちつつも、それを越えてくる相手にどんどん出くわしてしまうこと。なのでなかなかにスリリングというかハードな展開で、先が読めません。web版でも3章前半までで停まっていて、「プロットができたら書く」という宣言の後をずっと待ってる状態です。
そして漫画版も強烈な魅力を放っています。なかなか精緻で美麗な作画がなされていて、邪悪勢力ベースだからホラーじみた描写もしばしば出てくるけど違和感無い。そして時折挟まれる脱力コミカル描写もものすごく良いです。特にだいたい主人公の側に侍っているアトゥがカワイイ。しかしだんだん話が進んでくるとその戦闘力から最前線で活躍するアトゥは普通に怖い。「幼女戦記」漫画版の「ミ・ツ・ケ・タ」とかでもなかなかに激しく狂気的な描写があったけど、アレを思い出すような。アレよりもホラー寄りで怖さを感じるような、そんな迫力を持っています。これからさらに物語は殺伐としてくるので、ますます怖いことになりそうで楽しみでもあり恐ろしくもあり。
「精霊生活」漫画34話。シルフィとの契約を経て、いよいよ人間の街へ。と思ったら今回はそのへんの説明とかで終わってしまった。ほとんどシルフィ先生の解説だった。そして次回は宴会になりそうなので街行きはまだ先か。しかし行ったら行ったで、今作随一と言ってもよさそうなちょっとだけ厳しい展開が待ち構えている(と言っても例によってチートで蹴飛ばしてしまう)のだけど、そのへんゆるさの際立つ漫画版ではどう表現されるんでしょうね。街に行くと弟子たちとの出会いもあるし、イフ&フレアの登場もようやく近づいてきてますかね? 追加されるであろうキャラたちが漫画ではどのような造形なのか楽しみです。
「最強宇宙船」こと「目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい」の漫画3巻が出てました。ショーコ先生の診察を受けて、またセレナ少佐に絡まれるあたりまで。安定感はあるけどちょっと動きには乏しい感じのところでしょうか。まだメイも出てないしな。先日出た書籍版では宇宙ドワーフ姉妹も加わってどんどん賑やかになってますが、このへんのメンバーが出てくると絵的にも映えるし漫画での登場も楽しみではある。
「シンデレラグレイ」3巻。中央に進出したオグリキャップ、ここでも熱いバトルを繰り広げる。しかし本人(ウマ)のマイペースぶりは相変わらずで、怖そうな人や凄そうな人からプレッシャーかけられても平然としてたり。かと思うと不意にニヤッとしたり悔しそうな表情を見せたりもするのですよね。熱いのは変わらないのだけど、地方の泥臭さが抜けた感じがするところがなるほど舞台が変わったのだなと感じる。それにしても登場シーンとかレースシーンとか、いちいち熱くて魂が震える。かと思ったら急に脱力ギャグを挟まれたりする。そして思わず参照してしまった史実といろいろ違ってるところも散見されるのだけど、対抗馬名が異なっているのは全部の馬名を使用許諾得られているわけでもないみたいだから仕方ないか。いちいちオリジナルの名前を付けるのも大変そうだけど。しかし史実を見るにここからの活躍もドラマチックで、これをどう表現してくれるのか楽しみです。そしてやっぱりアニメにするにはSeason3というより外伝的にでもしないと作風というかノリがだいぶ違ってしまうよなあと。
「精霊生活」33話。裕太らが留守の間にタマモが頑張ってくれたおかげで畑の野菜が大成長、皆に褒められまくって大興奮のタマモが可愛い。隙あらば裕太の顔に貼り付くベルも可愛い。そして早く契約して欲しいディーネは条件変更を申し出る…
「魔力チートな魔女になりました」の漫画版2話が公開されてた。テトの天真爛漫っぷりや魔女様LOVEっぷりが漫画になってさらにパワーアップしてる感じで楽しい。絵柄も軽快で好き。初現地人コンタクトで終わってるけど、これから人里に行ってアレコレやって開拓村に行って、ってのが書籍版1巻(web版1章)でしたかね。人気が高いらしく私も大好きな3巻まではだいぶ時間かかりそうですが、早く漫画でもセレネを見たいものです。まあ当面は元気なテトとクールな魔女の珍道中を見られるだけでも満足ですので、早いとこ単行本も出て欲しい。とはいえ月刊連載ぽいので少なくとも半年は先かなあと。あとweb版のほうが停まって久しいのですが、5巻は出るんですかね…? web版の5章は長めな印象があったからもしかして前後編とかなのかなと思ったりしたが、今web版を見てみたらだいたいどの章も30話前後なのね。とりあえず漫画を毎月待ちつつweb版や出版も楽しみにしておきます。
「ご主人サバ」こと「ご主人様とゆく異世界サバイバル!」の漫画2巻までがいつの間にか出てた。既に書籍版イラストで各キャラのビジュアルは出ているのだけど、やっぱり漫画になると生き生きっぷりが違いますね。シルフィの可愛さとかメルティの腹黒さとかアイラの単眼圧力とかいろいろ。単眼キャラは他の漫画でも出てくるけど、鼻はどうなってるのとか涙はどう流れるのとか、いろいろ表現が難しいところもありそう。あと「マインクラフト」などのようなクラフト・サバイバル系ゲームの能力を持って転移した主人公なのだけど、いわゆるWASD移動とかを脳内キーボードを意識することで自分の脚を動かさずに可能だったりして、その動きが周囲から気持ち悪がられるというのが何度も出てくる定番ネタになってたけど、漫画になってその気持ち悪さがあからさまに。アニメになったらもっと気持ち悪いなコレ。資源採集ということで岩山を簡単にざくざく削って見せるシーンも漫画だとその理不尽さが強烈。
絵も綺麗なので、今後も期待しております。特にグランデの登場が楽しみ。人間サイズになる前、「竜小屋」を作って表札に「ぐらんで」と書いてみたりとかのくだりをビジュアルで見たい。あとはハーピーさんたちが爆撃部隊として大活躍するあたりなど、チート能力で大反攻するところとか。大量の子ハーピーに囲まれるシーンもビジュアル的に強そうだな。次々に嫁を増やしていく作でもあり、既にシルフィとのベッドシーンもしっかり描かれているのでそっち方面も期待してよさげかもしれない。同じ作者の「29歳独身は異世界で自由に生きた…かった。」の漫画版ほどウェットな感じでもないが。
「リアデイルの大地にて」漫画3巻が出ていました。ていうかKindleで予約していたので自動購入、すぐさまDLして読んだ。息子スカルゴのスキルとか、人魚のミミリィとか、巨大うり坊の「ぴーちゃん」とか、漫画映えする見所満載で読んでて非常に楽しいです。スカルゴのスキルはもともと某古典漫画が元ネタだけにそりゃもうビジュアルにすると大層映えるんですが、描くのも大変だろうなと思うところ。ミミリィは書籍化されたときに追加されたキャラですが、さほど派手に活躍するわけでもないけどなにしろ美少女人魚なので存在感は抜群です。そのうち故郷を探しに行ったりするのかもしれないけどそのあたりは書籍版でもまだですね。ぴーちゃんは今後も出演機会ありますよね。わりと主人公にも作者にも気に入られている感がある。巨体で愛嬌をふりまきながら爆走する様子は文章でもおかしかったけど、ビジュアル化されるとさらにインパクト増して素敵。時折シリアスも挟みつつも全体にはゆるい作風でコメディ主体なので、脱力描写でSD化された表現も好きです。毎回言ってる気がするけど作風に非常にうまく合致した絵柄だと思うのでとても好感なのです。描画も丁寧だし。最初のほうで井戸描写にて物議を醸したことがあったけど漫画出版ではきちんと修正されてたし。コレも以前に言った気がするけど娘のマイマイに関して、小説版では明確に「貧乳」とされているのに(書籍版イラストでもそれに準拠してる)漫画ではそれなりのサイズに描写されているのが気にはなるけども。アニメ化されてもこの雰囲気さえ上手く出してくれればいいなあと思う。書籍版ではようやくオプスと合流したあたりまで出てますが、アニメではどこまでやるんですかね。とにかく急いでエピソード消化なんて流れにだけはして貰いたくない。