ようやく10巻まで読み終えた。何でしょうね、どうにも「オーバーロード」のようにぐいぐい引っ張られる感じが無くて、ちょっと時間がかかってしまった。何が違うんだろうなあ…話は波乱万丈だし面白くないわけではないのだけど。とりあえず思ったのは、大団円からエピローグのあたりがやたらあっさりと流された感じを受けたことでしょうか。全体的に波乱万丈で、試練イベントてんこ盛りなのにあっさり感を受けるのは何故。あと全10巻になってはいるけど、1冊ごとの分量が「オーバーロード」よりはだいぶ控えめな気はする。まあ分厚い「オーバーロード」を比較対象にするのもアレですけど、他にこういった(読んだことのある)長編モノが思い当たらないので。Kindleなので本になったときの厚みは解らないけど、画面下に出る2000/6500とかの現在位置表示はだいぶ小さい感じ。
そしてあとがきの中でアニメ化やゲーム化についても言及されていて、どうもゲームについてはバンナムの「SAO」シリーズと同じPが担当しているらしい。体験版を触ってどうにも感触がよろしくないことになんとなく納得がいってしまうことがかえって悲しい。PVとか見てるとものすごく面白そうなんだけど実際に触ってみると「…?」なところまで共通とか。特に違和感というか難点に感じたのは、アクションシーンで盾防御できるのだけどコマンドに対してちょっと間があってから防御が発動するところ。先読みとかを要求されてるのかもしれないけど、無理だソレ。SAOゲームの中でもレスポンス悪くてどうにもやりづらいことがあったので、共通の難点と感じてしまいました。そのあたりはプレイヤースキルで対処すべきものとして設計されているのかもしれないけど、私には無理ぽい。それとキャラクターのCGモデルがもう少しどうにかならなかったかとも思うけど、これはまあコストかけられなかったってことですかね。
とりあえず原作を読み終えたので撮りためたアニメも観てみますかね。ついでにパロディコミックの「どろっぷあうと」も買ってみたけど、原作絵師自身が描いているので違和感皆無なのが面白い。デフォルメされたキャラが可愛い。ていうかこの人もともとこういうタッチが本職なんですかね。原作挿絵のほうは基本シリアスで、ごくまれにギャグぽい表情で描かれることもあったけど。これもまあ原作を把握した読者でこそ面白いというハードルの高さが難点ですねえ…絵は綺麗で可愛いし面白いんだけど、各キャラを把握してないと面白みが解らないのが惜しい。原作2〜3巻あたりの舞台がベースみたいだけど、終盤にかけての設定を盛り込んでいるところもあるし。
2018/07/04
グランクレスト戦記
2018/06/13
グランクレスト戦記3・4
調子こいて3・4巻まで読んでしまった。同盟と連合の内部情勢をあちこちで示しつつ、戦局が一気に変動して勢力図がいろいろ塗り替わることに。個性的な面々が次々に出てきては、無双してみたり無血開城してみたり魂ごと燃やし尽くして散ったり部下たちの犠牲で生き延びたり闇落ちしたり裏切ったり嫁探ししたりとかいろいろ。なんかもういろいろ圧倒されます。そしてまた次なる試練へ。
スマホゲームも出ていたので試してみたのだけど、コレもとりあえず原作に沿った始まり方をするのね。PS4版と同様にアニメキャラのビジュアルを基本的に使うようです。ボイスも時折ちらほら使われたり。でも史実と異なる展開もありというから、SLG的な展開で原作と違う選択も可能になってるんでしょうかね。スマホ版のバトルは画面上をタッチするバーチャルパッドのアクションRPGな感じ。
しかしこれだけゲームでも攻勢かけていてアニメが振るわないのは残念ですね… 原作を読んでいても、面白さを感じるのに時間がかかってしまうのは否めないかもしれない。どうも人物関係や国・勢力関係をなかなか把握できなくて話が掴みづらい感じがずっとしています。ハルーシア侯アレクシス・ドゥーセとかアルトゥーク伯ヴィラール・コンスタンスとか言われてもぱっとは覚えられないし場合によってハルーシア侯と呼ばれたりアレクシス殿と呼ばれたりもあって非常にややこしい。ヒロインすらシルーカなのかシールカなのかいまいち自信がない。当初は連合と同盟がどっちがどっちなのかわからないし各国の位置関係もよく解らなくて(今でもよく解らない)、こういうとっつきの悪さが難点なのかなあ。私の読解力・記憶力が劣っているのは否定しませんが。
2018/06/12
グランクレスト戦記
原作小説は2巻まで読んだ。3巻に入ると冒頭に世界地図があり、これまでも部分的には出ていたけどより引いた広い範囲が出ていた。欧州だわコレ。もちろんそのままではなくて地形がいじられてはいるけど、おおまかに欧州をベースにした世界で東西対決の構図。「同盟」が東側で「連合」が西側といった感じ? これまでどうにも両勢力の区別や位置関係がよく解らなかったのだけど、こうして見ると少しは理解ができた気もする。理解が進むに従って面白くなってきている気もする。
「なろう」系ファンタジーに馴染みすぎてしまっていると主人公らはやることなすこと成功し続けるのが当たり前みたいに思ってしまうけど、こちらは全くそんなことなくていろいろ大変です。まだまだ非力なので大きな勢力に翻弄されたり死にかけたりとか。それでもなんとかしぶとく生き抜いていく感じ。この先もどんな苦難が待ち構えているのかと思うとハラハラして先を読むのが怖くなってきたりもします。同様の感覚は「本好きの下剋上」でも感じたな。アレは貴族社会に翻弄される庶民の立場の怖さで、何をどうやっても身分の違いで有無を言わさず抹殺消去されかねない立場というのがどうにも怖かった。それが「下剋上」によりどんどん立場が上がっていって(貴族間の上下関係や王族との対峙とか)終いには神と対峙するまでに至って終盤までずっといろいろ怖かったです。基本はコメディタッチなのだけど。
で「グランクレスト」なのですが、まもなく発売のPS4版ゲームはどうなんでしょうね。ゲームに手を出すのは原作最後まで読んでからのほうがいいのかな… アニメ版もどうにも振るわない感じなのでゲームもそのうち値落ちするかなとか思ったりもする。早期購入なら「ロードス島戦記」のキャラが使えるコードが貰える、とは言うけども。