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2010/10/18

未夢 ダンスライブ

カテゴリー: 未分類 — chaba @ 06:44

産業技術総合研究所のボカロ搭載ロボ「未夢(みーむ)」が、昨日までのDC EXPOに出ていました。ライブも披露されたのだけど、バックダンサーを従えてダンスまでこなす姿に謎の感動。もちろんまだまだ機械っぽい動きだし、人間ほどの柔軟で機敏な動きはできないのですが、片足をちょいと上げてみたりアイドルライブによくあるようなバックとのシンクロもたびたび交えたりで、なかなかのエンターテイメントになっていました。何年か前に最初に披露されたときはミクのコスプレで、ボーカルとしてはミクを搭載して直立不動じゃなかったっけ。あ、専用の「CV04」を使ってたんだっけ? そのうちステージを動き回るようなパフォーマンスも可能になるのかな。
コメントの中で、介護ロボを目指すなら歌って踊るのは不要なのでは?という懸念が出ていたけど、同じイベントの中で別のロボをプレゼンしていたNECの人が、単にモニタの中でAIに問いかけるより、実体があるロボが応答して歌ったりするほうが老人や子供には格段のリアクションが得られるとか言ってました。NECというとPaPeRoでしたっけ、人間型でない掃除機みたいないかにもロボロボしたフォルムのロボなんだけど、ああいう形でも実体がそこにあることはそれだけで重要な意味を持つようです。で、介護とかやるならエンターテイメント性を持たせることで親しみを深めることも期待できるんじゃないのかな。対象者に合わせたレパートリーをどんどん増やすことも可能でしょうし。老人介護ならその世代が好む時代の歌とかを。
介護ロボというとまた「アイの物語」を思い出してしまいますが、そういう時代が徐々に近づいているのかもしれません。

あと同じイベントの中でボカロについてのシンポジウムみたいなのがあったけど、津田氏がtsudaりながら語った「ボカロにより表現者の裾野が広がったのが非常に重要」という言葉が印象的。楽器でも歌でも何でも、見て聞いているだけじゃなくて実際にやってみないと解らないことが多々あり、それをちょっとやってみようと思わせることができたのは重要なんじゃないかとか。実際にやってみることでその難しさも解るし、それが解ることでプロや上手い人の映像を見る目も変わって楽しみ方の幅も広がります。
同じようなことを「けいおん!」とか見てギター持つような人、およびそれを揶揄する人にも思うところで、きっかけが何であれ音楽表現を自分でやってみようと思わせることが重要なんじゃないかと。そんなミーハーがバンドなんかやってんじゃねーよとかいう論調もしばしば目にしますが、今現在音楽やってる人、プロとして活躍してる人だって、そのきっかけは多くが憧れのミュージシャンがいたからじゃないのかな。「けいおん!」見てギター持つのと、J-POPバンド見てギター持つのとどこが違うのかと。もっと言えば対象がビートルズでも同じなんじゃないだろうか。バンドアニメ見てギター始めた人の全部がすぐ頓挫するわけでもないし、現実のミュージシャン見て始めた人が全てモノになるわけでもない。…確率の相違はあるかもしれませんが。きっかけは「けいおん!」でも、そこから面白い表現者が出てくることは大いにあるわけで、生暖かく見守ってもらえたらなあと思うところなのです。

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