chaba log2

2016/05/16

気になる雑記:20160516

カテゴリー: 雑談 — タグ: — chaba @ 05:27

限られたスペースで「どこまでも歩けるVR」を実現 錯覚を利用したVRシステム「無限回廊」がまるで魔法 現実でトラックを周回すると、仮想空間では直進と認識される仕組み
7×5mの空間で、半円を2つ組み合わせた形。外壁面に触れながら周回するとVR内では直進と認識されるので長い移動も実現可能? 半円2つの間にあたる直線部分で右折や左折も可能に。

SMAPの中居正広さん、今度は香取慎吾さんとともに3回目の熊本被災地訪問!炊き出しに参加し3DSを配る
素直に凄いと思う。暇を見つけては訪問してるんだな。

■羽生さんとAI
昨夜のNHKスペシャルで将棋の羽生氏がAIについていろいろ見たり語ったりしていていろいろ興味深かった。会話BOTが2つ出てきたのだけど、1つはマイクロソフトがtwitter上に公開したけど差別用語やヘイトスピーチを学習させられて問題発言を連発するようになってしまったアレ。すぐに公開停止という悲しいAIになってしまった。そういえば同時期に日本で同じMSから公開されていたBOTはなんだかオタク寄りだけど平和に進行してるとかじゃなかったっけ。そして番組で取り上げられたもう1つのBOTは中国で公開されているもので、LINEみたいな会話をするのだけどユーザーごとに学習を重ねてカスタマイズされていって、相手が好むような話題や反応を提供するものらしい。事例として出てきた23歳青年男性、1度だけ歌ってくれたのが親と喧嘩した悩みを打ち明けたときだったとか。そういった事柄などから本格的に恋しちゃっていて、結婚したいですねえと語っていた。なんだか優しい世界に見えるけど、AIがカスタマイズされた優しさを持ち合わせるに至ると人間の連れ合いを必要としなくなって人類がどんどん衰退していく…というSFの話がどんどん現実化されつつあるということに薄ら寒い思いがしてしまった。まさに「アイの物語」だな。
番組全体では先日のAlphaGoによる5番勝負も取り上げられていて、周囲の反応とか差し手の分析といった細かいところが垣間見えるようになっていたのも収穫だった。人間には思いつかない異様な手を打ったときはリアルタイム解説で「囲碁の基本も知らないようだ」とか全力で馬鹿にしてたのに、その手がやがて重要な布石だと判明すると衝撃を受けてたりとか。挑戦を受けた囲碁チャンピオン側も、対戦前は全く負ける気がしない大胆な物言いだったのに負けるとショックを隠せない様子だったりとか。3連敗後に異質な手で1勝をもぎとったときはAlphaGo側が全く無意味な手を出してしまっていて「誤動作」としていたのに対して、勝負後の記者会見で「これが医療行為だったらどうするつもりだ?」と記者に詰め寄られていたのは別な意味で衝撃的だった。開発側が「これはあくまでゲームだし試作品だ、医療に用いるならもっと厳しいテストが必要だ」と返していたけどなかなか世間の抵抗も根深いんだなと思わせるシーンだった。同様に「AIが人類滅亡を招く」的懸念もちょっと出てきたけど、コレの根底にあるのが一神教による「人間みたいなのを創り出すのは神に逆らう行為だ」的な禁忌だというのは番組では出てこなかったけどしばしば見かける言説ではあります。日本人だと多神教がベースだからこのあたりにはあまりしっくりこないのですよね。昔からアトムやドラえもんなどで親しんでるし。
羽生氏がチェスで日本2位のランキングだったり(AlplaGoの開発者とチェス対戦から対談が始まってた)とか、Pepperと花札対決しても勝ちまくったりという場面もあった。Pepperは感情実験の特別版で、感情のままに自由に行動するから何するか解らんとか言ってたけども、花札で負けまくって落ち込みを見せるけど、やがて負けると周囲が喜ぶことを知って楽しげな感情になってたのも印象的だった。最後には現場にソフトバンクの孫さんまで現れて、将来的に人間より多くのAIが活躍するような社会になったときに、「人間より能力の高いような連中がそれだけたくさんいて、それらが感情を全く持たなかったら逆に怖い」という思いで感情実装を進めていると語っていた。
今watsonをいじる必要性が出てきた関連で見てみたけど、興味深い話が多数で非常に面白かった。なにか作る参考にできそうかと言われるとまだよくわからんけど…中国のカスタマイズBOTはちょっと参考にしたい気もする。

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