http://www.youtube.com/watch?v=ejROvUC-gWU
なんだか凄い動画が上がってました。自作のロボットがコーヒーを淹れる、その各動作を動画に撮って編集しているものです。フィルターをつけて豆を挽いてお湯を注いでカップについで…という流れをそれぞれ。
女の子の顔がついているので動作がかわいらしく見えてしまうところがポイント。表情自体は動かないのだけど、顔を向けることで感情表現になっています。お湯を注ぐカップを差し出してそちらに顔を向けることで、「お湯が切れたよ足してくれ」という意思表示に見えるし。このあたりはモーションデザインの上手さですね。
http://clockwork.shikisokuzekuu.net/
作者氏のサイトにはいろいろ裏話も出ていて非常に興味深いです。とにかくトライ&エラーの積み重ねで、動画の最後に失敗した場面がちらっと出るのだけど実際にはああいう失敗が膨大にあるそうです。各部の動作でも実は手を機材に固定してたりとか、見えない細工は多数入っているらしい。でも挽き終えた豆を取り出して持ち上げるシーンとか、固定でなくしっかり掴んでいるところもあったり。あと特に気に入ったのは上述したけどお湯を注ぐシーン、お湯が切れて追加を促す仕草ですね。なんか動作というより仕草といいたくなるぐらい。
こういう、先端技術に萌えとかキャラクター性とかをくっつけると日本最強な気もするw こうやって親しみを持たせることで、大勢の人が注目しますし。そうやって注目した人の中には自分でもやってみようと思う人も出るだろうし、実際やってみた人の中には元の開発者に並ぶような、あるいは超えるようなクオリティを創出する人も出るかもしれないし。同じような流れとしては初音ミクもそうですね。萌えキャラを加えることでボーカロイド文化が一気にUGCの代表例にまでなってしまいましたし。
これは市販のロボキットをカスタマイズしたもののようですが、ここまで作り込めるのはそれなりの技術や根気が必要なんでしょうね。よく言われることですがロボットそれも二足歩行に特にこだわるのが日本人らしいです。そこに萌え顔をつけて感情表現まで入れるのは本当に独壇場なのかも。なかなか手軽には踏み込めない分野かもしれないけど、作者氏の今後の活躍やフォロワーにも期待したいところ。