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2012/09/03

初音ミク大感謝祭BD

カテゴリー: 初音ミク, 音楽 — chaba @ 16:28

正式名称は「初音ミク ミクの日大感謝祭 2DaysコンプリートBOX」でいいのかな。「初回受注生産限定版」ってのもついてるけどまあいいや。今年の3/8〜9の2日間に開催されたミクライブイベントの映像です。3/8が正式名称「初音ミク ライブパーティ2012 ミクパ」、3/9が「初音ミク コンサート 最後のミクの日感謝祭」でいいのか。でこの2日間を合わせて「大感謝祭」となるようです。

まず「ミクパ」のほうから観てまず思ったのが、ミクさんキレイ!と。まともにライブ映像を観たのはそれこそ2010年の「感謝祭」ぐらいなので、だいぶ進化してるんだなーという印象。しかしコレ、2012年版の「感謝祭」の映像ではまた印象が違っていて、どうもモデリングから違う様子? 両者ともセガのDIVAモデルをベースにしているのは間違い無いと思うのだけど、「ミクパ」モデルのほうが色が生々しいというか、肌色が特に目立っていました。「感謝祭」のほうはもっと色白な感じ。それ以外の髪色とかも「ミクパ」のほうが濃淡が際立っていた感じ。
モデル以外にも、「ミクパ」のほうがいろいろ演出が派手でした。まず舞台セット、2日間ともセット自体は共通なのだけど、上下2段に設置されたスクリーンの上下を「ミクパ」ではフルに使っていました。下段は従来通りの透明スクリーンに後方から投影しているやつだけど、上段はそれより少し横幅が狭いようですが、透明スクリーンじゃない、普通の(?)大画面モニターぽかったです。透明スクリーンのほうが背後のセットもチラ見えたりして独特の存在感があるのだけど、非透明のほうは格段に発色がいいし透明ではやりづらい演出もできていたようで、双方を巧みに使い分けていたのは非常に好印象というかいろいろ印象的なシーンも作れていました。さらにレーザー光線による演出も「ミクパ」独自。全体に非常に派手で多彩な演出、観ていて楽しめました。一方の「感謝祭」のほうは派手さでは劣るものの、こちらが歴史も長いだけあってか、(私でも知ってるような)お馴染みの曲が大半でそういう意味での安心感というか満足感はありました。
ところで「ミクパ」というと東京・札幌・シンガポールと場数を踏んできたようですが、その最初のステージって透明スクリーンじゃなく通常の大型モニターのみで舞台を構成し、何だか当日のトラブルなどもあったようで非常に評判が悪かった記憶があります。その悪評により私もBDとか買っていないので実際どんなもんだったのかは把握していません。その「ミクパ」も歴史を刻む中でお馴染みの曲があるようで、「初音ミクの激唱」などはもういろいろ極まっている感じでした。コメンタリーとか見ていると「札幌は本当にもうリベンジといった感じで…」とかで、スタッフとしても何とかしたい思いは強かったようです。
もともとセガがDIVAからの派生的に始めたライブイベントでしたけど、「ミクパ」はMAGES.(最初は5bpだったっけ)が主体になっているようで、実際映像など作っているのは共通するスタッフも多いようですが、そういう面でいろいろ違いが出ているようです。モデルとか演出とか。バンドは丸ごと違いますしね。このあたりはコメンタリーを見ていても、何となく温度差のようなものも感じられます。このコメンタリー、映画とかアニメとかではオーディオコメンタリーとして音声をかぶせる形式が普通だけど、今回は音楽ライブだから音楽を邪魔しないようにという配慮なのか、テキスト化して字幕コメンタリーになっていました。確かにこのほうが把握しやすいですね。ただまあ、語り口のニュアンスみたいなのは失われるところではありますが。

特典ディスクは製作ドキュメンタリーとかフロントアクトダイジェストとか。このフロントアクト、クレジットに「中の人」こと藤田咲サンとかが記載されているけど本編映像には入ってなかったから何だろうと思ってましたが、要するに前説とか前座だったようです。藤田サンら「中の人」たちが注意事項などを説明し、ダンサーらがパフォーマンスを見せていた様子。このフロントアクト、「ミクパ」では「骨の人」とも呼ばれる小倉唯サンが所属するStylipSが出ていたようで、これはちょっとファンには嬉しいところだったんじゃなかろか。最初にDIVAのイベントに呼ばれたりしてた頃は「アイドルの人がモーションやったのかー」とかだったけど、いまや人気声優だし。そういえば小倉サン以外にも2人のStylipSメンバーがモーションアクターとしてクレジットされていて、やはり現役アイドルのモーションはそれっぽさを出すのに強力なんだなと思うところ。
ドキュメンタリーでは、コメンタリーでも触れられていた当日のトラブルや直前で判明した不具合などもわりと詳細に映像に収められていました。それらをどうにか愛情や知恵や睡眠不足で乗り切っていく様はなかなかに壮絶。

これで「最後」と銘打ってはいるけど、もうライブやりませんという意図は全く感じられないというかむしろまだまだやるぜー的なイメージなので今後も期待したい。特に「感謝祭」についてはいろいろお約束がずっとついて回っている印象もあるので、そのへん一度リセットして脱却したいという意図もあるような気がします。私みたいな古い曲しか知らないファンには安心感もあるのだけど、「ミクパ」みたいに新しい曲・新しい演出もどんどん取り込んでいって欲しいですし。バンドメンバーの「ツアーやりたい!」というコメントにはスタッフ側から「スポンサー探してきて!」と。LAライブもトヨタという超強力なスポンサーがついたからこそ実現したのだろうし、なかなか簡単ではなさそうです。それでも進化を続けることでセガの本業であるゲーム分野にもフィードバックできることもあるでしょうし、今後も期待したい。

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