『鍛冶屋で始める異世界スローライフ』8巻読んだ。7月に出ていたけどようやく。とある依頼により森に発生したモンスターを討伐したり、森の精霊たちと交流したり、家を拡張したり。今回特に目についたのがカラーイラストで、前半のモンスター討伐をSRPGに見立てて対峙の様子を描写している。前衛にアンネ・エイゾウ・ヘレン・ディアナがいて、後衛に弓装備のサーミャとリディ。そしてリケが非戦闘員としてつまみ出されようとしているといった様相。ちょっとデフォルメした造形で、よく見ると眼の描き方とかがいかにも『FFT』を意識してるように見える。ついでにHPも書かれていて、巨人族のアンネが一番高い876で次がエイゾウの785、傭兵ヘレンは410と低めだけどスピードで手数勝負だしこの中で個人戦闘力は最強でしょうし。アンネがパワーもHPも最強だけど、やや鈍重ではあるしヘレンと真剣勝負になったらそのスピードについていけないだろうなといった印象。そして後衛の虎獣人サーミャがHP547で意外と高いけど、これは野生で生きてきた底力か。とかなんとかパラメーターから妄想を広げるのが楽しい楽しい。何しろ依頼主からも「森の最強戦力」と太鼓判を押されている連中ですものな。あとヒーラーでも加わればさらに最強になりそうだけど。ともかく今回はこのSRPG風イラストだけで元を取れた気がするぐらい楽しめました。続刊も楽しみです。
2023/09/13
鍛冶屋 8巻
2022/08/31
鍛冶スロ漫画3巻 & 最強宇宙船8巻
「鍛冶スロ」漫画3巻。貴族のお家騒動に巻き込まれる話。本筋はなかなかに重い話だけど、鍛冶屋スローライフ描写のほうがわりと軽い調子なので全体としてはさほど重い感じにはなってない。そして番外編として収録されている、サーミャ&リケが水浴びをするエピソードがweb連載でも見たんだけど大好き。さらに描き下ろしとして貴族家の過去話が載っているけど、コレって漫画担当氏の発案らしい。あとがきによると騒動の張本人となった貴族次男がひどくお気に入りになってしまったらしく、そこからの発案で原作者にも許諾取ったんだとか。そうなると上述の水浴びの話とかも漫画担当氏発案によるモノなんですかね。だとしたらかなり良い感じにキャラエピソードをふくらませている感じで非常に好感。
この作品、タイトルにもスローライフを掲げているようにわりと日常描写が多い。鍛冶仕事したり家を拡張したり。なので原作でそういう描写が続いていると退屈に感じてしまうこともあったりする。けど漫画だとそうでもないのはやっぱり絵柄が綺麗で美女美少女キャラがどんどん出てくるからか。特にサーミャとかコミカルな表情をよく見せてくれるし。これから女性陣がさらにどんどん増えていくんだけど、ビジュアルで言うと漫画版でも既に出ている傭兵ヘレンのビジュアルがちょっと意外ではあった。傭兵で喋りもガサツ気味なのでビジュアルもそういうイメージを想像していたらわりとスッキリしているというかそんな感じ。あと小説ではイラストが出ているアンネ、巨人族の血を引くので2mを越える長身で性格はぽやぽや(でも時折鋭い気配も放つ)というキャラも漫画でどう描かれるのか気になる。そして動物陣(こちらも全員雌だったりする)も漫画での登場が楽しみです。「精霊生活」や「リアデイル」もそうなんだけど、気に入った作の漫画版が好きなタッチで描かれると本当に嬉しい。
「最強宇宙船」8巻。クリス実家サイドからの依頼で惑星開拓の護衛に加わるあたり。テラフォーミングが完了して移民団が入植するのでそれを軍とともに傭兵団の一員として護衛する。それもまあ例によってトラブル続きで次々に巻き起こる騒動に対応して…といったいつもの流れ。今回は珍しくセレナ中佐の出番が多かった。今作における貴族はインプラントとかナノマシンとかで肉体強化をバッキバキにやっていて、常人をはるかに凌駕するパワーとスピードを持つのはもちろん、脳の処理能力も向上しているのでセレナなどは会話しながら普通に部隊指揮などもこなす。そして今作貴族を象徴するものとして帯剣があり、その強化された肉体により射撃も剣で防いだり打ち返したりするんだそうな。なので貴族を殺さず制圧するとなったら同等の戦闘能力を持った個人戦闘員による肉弾戦が必要ということで、主人公の出番となっていたり。そういう場にセレナとともに突入するというのが今回のクライマックスになってます。なにかと厄介な仕事を持ち込んでくるセレナなので作中では疫病神みたいな扱いもされてるけど、軍の中ではお役所仕事でいろいろストレスも多い模様。その流れで絡み酒してきて醜態をさらすというパターンも多発してるけど、今回はキリッとした軍人任務に終始してましたな。指揮官と最前線の斬り込み隊長を兼務するという実は凄い人なんである。わりとカッコ良かった。最後にちょっとアレでしたけど。
おおむねweb版と同様の流れだったと思うけど、いろいろ片付いてからクリスと開拓地見学するあたりが追加エピソードですかね?
そしてKindleだとよくあるんだけど、「異世界ウォーキング」の冒頭ちょびっとがお試し版としておまけコンテンツで掲載されていた。こちらはカクヨムなのね。