「鍛冶スロ」漫画3巻。貴族のお家騒動に巻き込まれる話。本筋はなかなかに重い話だけど、鍛冶屋スローライフ描写のほうがわりと軽い調子なので全体としてはさほど重い感じにはなってない。そして番外編として収録されている、サーミャ&リケが水浴びをするエピソードがweb連載でも見たんだけど大好き。さらに描き下ろしとして貴族家の過去話が載っているけど、コレって漫画担当氏の発案らしい。あとがきによると騒動の張本人となった貴族次男がひどくお気に入りになってしまったらしく、そこからの発案で原作者にも許諾取ったんだとか。そうなると上述の水浴びの話とかも漫画担当氏発案によるモノなんですかね。だとしたらかなり良い感じにキャラエピソードをふくらませている感じで非常に好感。
この作品、タイトルにもスローライフを掲げているようにわりと日常描写が多い。鍛冶仕事したり家を拡張したり。なので原作でそういう描写が続いていると退屈に感じてしまうこともあったりする。けど漫画だとそうでもないのはやっぱり絵柄が綺麗で美女美少女キャラがどんどん出てくるからか。特にサーミャとかコミカルな表情をよく見せてくれるし。これから女性陣がさらにどんどん増えていくんだけど、ビジュアルで言うと漫画版でも既に出ている傭兵ヘレンのビジュアルがちょっと意外ではあった。傭兵で喋りもガサツ気味なのでビジュアルもそういうイメージを想像していたらわりとスッキリしているというかそんな感じ。あと小説ではイラストが出ているアンネ、巨人族の血を引くので2mを越える長身で性格はぽやぽや(でも時折鋭い気配も放つ)というキャラも漫画でどう描かれるのか気になる。そして動物陣(こちらも全員雌だったりする)も漫画での登場が楽しみです。「精霊生活」や「リアデイル」もそうなんだけど、気に入った作の漫画版が好きなタッチで描かれると本当に嬉しい。
「最強宇宙船」8巻。クリス実家サイドからの依頼で惑星開拓の護衛に加わるあたり。テラフォーミングが完了して移民団が入植するのでそれを軍とともに傭兵団の一員として護衛する。それもまあ例によってトラブル続きで次々に巻き起こる騒動に対応して…といったいつもの流れ。今回は珍しくセレナ中佐の出番が多かった。今作における貴族はインプラントとかナノマシンとかで肉体強化をバッキバキにやっていて、常人をはるかに凌駕するパワーとスピードを持つのはもちろん、脳の処理能力も向上しているのでセレナなどは会話しながら普通に部隊指揮などもこなす。そして今作貴族を象徴するものとして帯剣があり、その強化された肉体により射撃も剣で防いだり打ち返したりするんだそうな。なので貴族を殺さず制圧するとなったら同等の戦闘能力を持った個人戦闘員による肉弾戦が必要ということで、主人公の出番となっていたり。そういう場にセレナとともに突入するというのが今回のクライマックスになってます。なにかと厄介な仕事を持ち込んでくるセレナなので作中では疫病神みたいな扱いもされてるけど、軍の中ではお役所仕事でいろいろストレスも多い模様。その流れで絡み酒してきて醜態をさらすというパターンも多発してるけど、今回はキリッとした軍人任務に終始してましたな。指揮官と最前線の斬り込み隊長を兼務するという実は凄い人なんである。わりとカッコ良かった。最後にちょっとアレでしたけど。
おおむねweb版と同様の流れだったと思うけど、いろいろ片付いてからクリスと開拓地見学するあたりが追加エピソードですかね?
そしてKindleだとよくあるんだけど、「異世界ウォーキング」の冒頭ちょびっとがお試し版としておまけコンテンツで掲載されていた。こちらはカクヨムなのね。
「四度目は嫌な死属性魔術師」漫画8巻。吸血鬼側の攻勢に対処したり、ドラゴンゾンビに挑んだり。陰惨で殺伐としたシーンもあるけど日常シーンでは脱力系コミカル表現が結構ある。基本ダークファンタジーなんだけど、「オーバーロード」よりだいぶコミカル配分が多め。絵柄はラフなところもありつつなかなかに緻密。死属性魔術師なのでゴーストとかスケルトンとかと相性が良く、配下にはそういったアンデッドが多数。漫画も8巻まで来てるのでまだまだ先に行って欲しいところだけど、先は長いです。web版はずーっと先まで進んでいろいろ片が付いた状態で停止しているような感じでしょうか。
「最強宇宙船」漫画5巻。休暇を取ろうとしてたら貴族令嬢の脱出カプセルを拾ってしまい、迎えが来るまで保護するというミッションが発生。しばらくはこのミッションですわね。
そういえば「老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます」がアニメ化されるらしいのだけど、「最強宇宙船」のリュート氏の作はアニメ化の話は来てないんですかね。3作中2作は完結してるし、いずれもコミカライズしてるからキャラビジュアルは判明しているし基本アニメタッチだから違和感無く使えそうにも思うけど。
「最強宇宙船」こと「目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい」の漫画3巻が出てました。ショーコ先生の診察を受けて、またセレナ少佐に絡まれるあたりまで。安定感はあるけどちょっと動きには乏しい感じのところでしょうか。まだメイも出てないしな。先日出た書籍版では宇宙ドワーフ姉妹も加わってどんどん賑やかになってますが、このへんのメンバーが出てくると絵的にも映えるし漫画での登場も楽しみではある。
「目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい」の書籍版5巻。表紙に出ている2人、宇宙ドワーフ姉妹のティーナ&ウィスカが加わる話。ドワーフなのでもっとずんぐりむっくりな感じをイメージしていたけど、普通にスリムな小学生サイズみたい。双子のこの2人、髪色以外には目つきを違えてますわね。押しの強い姉ティーナのほうがつり目になってる。今回新たに母船となるブラックロータスを購入しに行って2人に出会うわけだけど、このブラックロータスももっと丸っこいフォルムをイメージしてたけどだいぶ角張った感じみたい。「クラッシャージョウ」のミネルバとか、「ガンダム」のザンジバルとかいったああいう丸っこいのをイメージしてました。イラストに出てくる角張って細長い図を見て、なんだか可愛くない…とか思ってしまった。なんだろう、女性アンドロイドのメイが主に操縦するから、女性的な曲線のイメージがあったのかな。本文には角張って前方にまっすぐに延びてるけど角は丸いとか、いかついお兄さんみたいな近寄ったらヤバイ感があるなどといった描写はあるんだが。本文を無視した妄想を広げてしまうクセは直ってないようです。エピソードとしてはティーナの関西弁(双子なのに言葉が違う)に関する過去とそれにまつわる追加イベントが入ってました。相変わらず面白いのだけど、コレ読んでると宇宙SFゲームがやりたくなるのよね。しかしいざ手を出すと途方に暮れる。
「目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい」の漫画版が始まってた。「ご主人サバ」と同じ作者による作で、前者は「Elite Dangerous」的な宇宙SFゲームをベースにしていて、後者は「マインクラフト」などのファンタジークラフトゲームをベースにした感じの世界でチートな大活躍をする話です。今回始まった前者は、宇宙戦闘がしっかり描かれているのが嬉しい。書籍版も月末に3巻が出るそうな。同じSF系として「航宙軍士官、冒険者になる」も好きなんだけど、こちらはweb連載がどうにも滞りがち。
ちなみに同じ作者の「29歳独身は異世界で自由に生きた…かった。」もあって、普通の?ファンタジー世界でチートする話です。こちらは既に完結していて、書籍も10巻まで出ていて先日読み終えました。10巻完結まで出ていたってことはそれなりにセールスもあったってことなんじゃないですかね。文章も軽妙だし私はなかなか好きです。