「マギクラフト・マイスター」漫画8巻。蓬莱島に仲間達を招待したり、謎めいたオートマタ・エレナ絡みの話とか。エレナの件は次巻に続いてたけど、冒頭の仲間招待のところで、「お客様が来たぞ! 歓待するぞ!」的にゴーレムたちがえらく張り切ってるのがなんだかおかしかった。まあ主人公しか人間がいない島で来訪者も皆無だったから、お客さんが来ると嬉しいのかもね。コミカルなタッチも手伝って、やたらとゴーレムたちが可愛い。今作も絵が付くことでだいぶ雰囲気が変わっている気がする。
「月が導く異世界道中」16巻。前巻から書籍版オリジナルな展開に入っていて、確執ある貴族からの依頼を受けてなんだか恐ろしげな汚染をされている地の調査へ。なんだかんだで主人公一行のチートにより解決したら既存の流れに戻ってた。召喚した「門」と対峙して、新たな従者を加えて…となったけどまだ新参の人に名付けをするところまで至らず。しかし「門」にせよ新参にせよ、webで読んだのが随分前だったので、あーこれは以前と同じような展開だなー…まだ書籍だと出てなかったんだっけ!? と妙な動揺をしてしまった。
「日本国召喚」、とりあえず「なろう」掲載分は読んだ。ついでに作者webサイト掲載分も読んだ。この方、「なろう」の前にまず自サイトに掲載して、そこからいくらか校正を入れてから「なろう」に転載してるみたいです。なので自サイトのほうが若干先行している感じ。「なろう」側の数話ぶんぐらいだろうか。そして書籍になるとまた大幅に加筆しているようで、いろんなエピソードが加わっていて興味深い。書籍版は現在4巻まで出ていてそれらも全部読んだのだけど、現在web掲載分でもまだ5巻の分量には満たないように思うので先が気になるところです。しかし1/12分を最後に停まってる。
書籍版になっていろいろ細かいエピソードを追加しても、まだまだ足りないというか多くの国や民族を出しておきながらメインストーリーがものすごい勢いで通り過ぎていってしまうので、いくらでも掘り下げられそうな気がする。最初に国交を結ぶ食料国と資源国とか、ショートエピソードではちらりと触れられているけど、本格的な長編でもガンガン行けそうな気がするぐらい。日本の技術支援で農業や採掘を飛躍的に発展させる話とかどうでしょうか。ていうか見たい。
同じく「なろう」発の「マギクラフト・マイスター」、漫画3巻が出ていた。既にweb連載で読んでいたものもあったけど、蓬莱島で活動が始まったりビーナと出会ったりするあたりです。蓬莱島で再起動させた5色メイドをアイドルグループみたいな扱いで出したりとか、原作に無いようなコミカルな萌え要素がちらほら入ってくるのがちょっと楽しい。
また「なろう」系webコミックサイトとして「精霊生活」なども掲載している「デンシバーズ」改め「comicブースト」ですが、基本的に有料閲覧になったみたい? 前サイトでも最初の方と最新話は無料だったのだけど、今は最初のほうだけ無料になってるようで、それら以外は最新話も含めて有料のようです。なかなかwebコミックも経営が難しいという話も聞いた気がするので大変だとは思うけど、気軽に閲覧できないのは残念。とりあえず「精霊生活」2巻を早くよろしくお願いします。コミックも書籍版も。
「マギクラフト・マイスター」、何故かコミックのアフィリエイトが画像つきで貼れない… ので下記は書籍版です。
「なろう」作でもわりと老舗ではないかと思う「マギクラフト・マイスター」のコミック版が今年になってから単行本も出てたみたいで、2巻まで読んでみた。web連載のほうだと単行本2巻の続きから2話分が掲載されているようです。
正直、作画担当氏の絵は必ずしも美麗ではないかもしれません。しかし時折別漫画のネタとかなんか面白いポイントを時折不意に投げ込んでくる感じで、油断ならない印象があります。さらにweb連載最新版の頃になってくると描画が安定してくるとともに小ネタがこなれてきた感じで、キャラクターの見せ方・使い方も巧みになってきているような。特にこの作品で象徴的なキャラである礼子が面白い。村人たちの前に登場した当初は冷淡なロボそのものといった感じでしたが、「お父さま」や村人たちとのふれあいの中で徐々に人間性を取得していく感じがします。ついでにギャグスキルも磨いていっている様子。ボケツッコミのテンポが良くなってるようだし、蓬莱島で5色ゴーレムを作ったときには何故かアイドルグループを見るような感じになってるし。コミカルな見せ方がこなれてきて今後も楽しみな感じ。原作小説のほうは話が長くなりすぎて番外編をずっとやってるような感すらありますが…
同じく「なろう」発のコミック「精霊達の楽園と理想の異世界生活」も、正直作画が万全とは言い難いというか不安定なところがあるのは否定できない。しかし大好きな原作で、ベルらはものすごく可愛く元気に描いてくれてるのでこの調子で続けていってもらいたい。…のだけど、Amazonのレビューではどうにも低評価が先行してるみたいで… 作品自体へのツッコミもいろいろあるみたいだけど、コミックもなんとか続いて欲しいなあ。出たら買いますから。とにかく精霊たちが出揃うぐらいまでは頑張って頂きたい…けど出版してみても売れ行き不振のため2巻3巻でオワリなんてのもしばしば聞く話で…小説1巻ではまだイフ&フレアが出るところまで行き着いてないので、コミックだと何巻になるんだろう。果てしなく遠い… ちなみにイフ&フレアが出てくるのが原作で通算181話(副題表記で百七十九話)、小説1巻が44(四十二)話までなので、え、普通に計算したら5巻相当!? コミックだと桁が違ってそう…
マギクラフト・マイスター、結構長いけど一気に読んだ。「小説家になろう」サイトのこれまた異世界召喚され系ですが、魔法による工作技術でいろいろ作る話。死にかけて召喚されて生き返って、そして膨大な知識や技術を引き継いだはいいけど最初はなかなかうまく扱えず、しかしいろいろ模索しているうちにどんどんいろいろ作れるようになって、やがて世界を揺るがす陰謀に巻き込まれて行く流れ。現段階での公開では9章までで大きな話が一段落し、10章に入ってまた別の話に。最初の拠点となる村がのどかなところで、そこでいろいろ初期の試行錯誤してるあたりはかなりのんびりした雰囲気なのだけど、陰謀に巻き込まれてゴーレム戦を巻き起こしているあたりとかはなかなか殺伐としています。
特徴的なのがゴーレムの扱いの大きさで、魔法による様々な機関を搭載して自律稼働する人形をゴーレムと呼ぶけど、中でも人工皮膜で覆うなど特に人間に外見を似せたものをオートマターと呼ぶようです。主人公に付き従うオートマター「礼子」の最強っぷりがなかなか強烈。大量に生産したゴーレム部隊を率いて敵のアジトを壊滅させるところなど痛快のひとことですが、現場で指揮していた主人公が怪我しかけたらその最強部隊が一斉にひれ伏して主人を危険な目に遭わせたことを謝罪してるところなんてひたすらシュール。
物語のあちこちで様々なゴーレムやオートマター(現代の感覚ならアンドロイドと言ってよさげ)が出てきますが、大昔に投棄されてそのままだったりじっと目覚めの(復讐の)日を待っていたりとかそれぞれ様々に個性的です。「礼子」も頻繁にメンテナンスや強化のために稼働停止して主人公に身をゆだねてたりしますが、そういう停止中に主人公の身に何かあって再稼働できないままになってたら…なんてことはよくありがちな展開ですね。ゲームとかでもよく見かけるような。数十年とか数百年とかそのまま経過して、偶然そこを訪れた別の人物によって再起動されて、当然そこにいるはずの自らの主人がいないことに戸惑ったりとか。今作だと特にその熱烈な忠誠心が頻繁に出ているので、そんな状況になったらどうしようと思うだけでなんか切なくなりそう。しかしそこまでならずとも、忠誠心の高いアンドロイドたちを膨大に作り出しておいて、彼がいなくなったらどうするんだろうとは思ったりもする。食料も魔法加工用の資材もどんどん備蓄されていくのに主がいない世界とか、うわーこっちも考えただけで切なくて胃が痛くなりそう。
フェアリーテイル・クロニクルも同じ「小説家になろう」サイトのお気に入りですが、同じ「もの作り」を中心に据えつつもだいぶ趣が違う印象。全体に軽めなのは同様ですが。あと1話の文章量が違うと思ったら、「フェアリーテイル」が週刊ベースなのに対して「マギクラフト」のほうはほとんど日刊な模様。もちろんある程度書きためて日々更新しているようではありますが。