Googleのcardboard、段ボールで作ったケースにスマートフォンをはめ込んで専用アプリを再生することでVR表示を行う、OculusRiftやソニーのMorpheusの簡易版みたいな感じ、らしい。Googleのことなので箱だけじゃなくてSDKも配布してくれてるのだけど、しかしコレ、6月のイベントで発表されていたようなのだけどつい最近まで認識していませんでした。で、いざ認識してみると、コレってわりと端末がお高い感じがしていたVR機器がわりと安価に手元に来るしインディーズ開発がすげえ面白いことになるんじゃねえの!?と数ヶ月遅れて今更ながら興味を惹かれた。
で、いろいろ調べているとこのSDK、わりと煩雑っぽい。と思っていたらDurovisDiveっていう同じようなスマートフォン合体機器があって、こちらは段ボールじゃなくてしっかり作ってあるのでそれだけ値段もするのだけど、こちらも開発ツールが公開されていてしかもUnityのプラグイン。なのでUnityで作ればだいたいそのままVRアプリになるという算段。それで同様のスマートフォンはめ込み系はいろいろ出ているようなのだけど、その中でVR BOXがわりと作りもしっかりしていてお値段も手頃なので注文してみた。なんか注文殺到していたらしくしばし待たされたけど、ようやく届きました。
cardboard同様の平面で届くので、組み立てるとこんな感じに。cardboardの場合はPDFをプリントすることで自作できるのだけど、紙本体はともかくレンズが揃わなかった。100円ダイソーにあるルーペでいいらしいのだけど、家から近いダイソーでは見つけられず。
そんなVR BOXで、さっそくdurovisのサイトからアプリを探して、iOS版がある中からThe Houseてのを試してみた。…おお立体だ!ちゃんと動作に視界が追随してくる!と感動したけど、すぐに酔った。体調があまり良くない状態だったのも手伝ってか、あっという間に乗り物酔いの症状に。あまり3D酔いはしないほうだと自覚してるのだけど、そういえばOculusRiftを試したときもわりとすぐ酔ったな… 調子に乗って視界を振り回してると良くないのかもしれない。ジェットコースターみたいな、動きが激しいものほど体にGを感じないけど視界ばかりがぶんぶん動かされるのでひどい酔いに襲われるって話ですね。
初体験はわりとよろしくない印象になってしまったけど、まあお手軽にVR体験できるのは間違いない。それでせっかくだから赤い扉、じゃなくてUnityも試してみようということでこちらのサイトなどを参考にunityにインポートしてみた。そちら同様にunity-chanデモをベースに、カメラだけ入れてみたらそれだけで両目視点になっちゃいました。せっかくなのでandroid設定して出力してみた。
unity-chan、VRでNexus7に立つ! ちゃんと振り回すと視点が変わるよ! Nexus7なので筐体がでかいからVR BOXには設置できず、しかしそれ以外の手持ち端末でジャイロ持ちが見当たらないという苦しい状況に。iOSだと若干設定が面倒なので… androidはすぐに実機で動かせるのはいいですね。公開も気軽だし。…ジャイロ付きで安い端末ってあったかな。
これでゲームやるには手元にコントローラが欲しいところだけど、今時のunityなら普通にiOS用ゲームパッドが使えるようですね。あーでもコレだとandroid用にはまた別にやらんといかんのですかね。
まだunity自体がおぼつかないので何か作ろうとしてもさっくりとはいかないけど、しかしVRを作るにも遊ぶにも、手軽な環境が手に入ったのは嬉しいところです。
…cardboardとか、と言いつつcardboard自体には全く触れてないところがオチ。