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2021/04/02

シンデレラグレイ

カテゴリー: 漫画 — タグ: — chaba @ 05:57

「ウマ娘 シンデレラグレイ」2巻まで読んだ。「ウマ娘」の世界観で、オグリキャップを主人公とした物語です。アニメ本編では時折後ろの方で大量に飯食ってる程度の顔出しですが、こちらでもその健啖家ぶりはいかんなく発揮されてる。そしてひたすらマイペース。地方競馬が物語のスタートとなっていて、本編での華やかさとは一線を画したローカル感というか、一貫した泥臭さが特徴かもしれない。邪魔してくるヤンキーみたいなのがいたり、なかなか芽が出ないウマたちがいたり。さらにウィニングライブもあるのだけど、本編でのライブホールみたいなのはもちろん無くてだいぶ小規模な商店街ステージみたいな感じというか、ある種アットホームとも言えるかもしれない距離感の近さもあったりする。地方でも期待を集めるエリートウマがいて、それとのライバル感もあったりするが、なにしろマイペースなのであまり気にしてないオグリキャップ。前述のヤンキーからの嫌がらせも気にしない、それどころかレース中の妨害も気迫で払いのけてむしろファンにしちゃう底力。上述のウィニングライブで、トレーナーが「ダンス教えてなかった!」とか言ってると盆踊りを披露してみせて一同呆然という場面はオグリのマイペースぶりを示していた。
そもそも身体が弱くてろくに走れなかったけど、母の愛情あふれるケアにより走れるようになったので、走ってるだけで楽しくて満足しているというのがベース。このへんの虚弱性というのは実際そうだったんですかね。頭部の飾りも、ウマ娘やってた母が現役時代に使っていたものを譲り受けたものとなってた。そういうオグリがライバルやトレーナーらとの触れあいの中でだんだんと才能の開花とともに勝利への執着を見せていき、そして2巻では視察に来ていたシンボリルドルフに見いだされて中央へ移籍に。この移籍をめぐる各人の葛藤が実に熱かった。
とにかく泥臭くて熱い。熱さは本編そのままなんだけど、本編だと妨害ヤンキーとかいなかったものな。「ガルパン」に対する「リボンの武者」みたいな…とまではいかないかもしれないが、そのぐらい空気感が違う。これまでは地方が舞台だったけど中央に行っても同じような空気なんですかね。ともかく今後も期待。アニメ3期はコレで、なんて声もあるけど空気感違いすぎてどうなんだろうなとも思う。

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