chaba log2

2010/09/01

au:オープンアプリ再び?

カテゴリー: 携帯電話, 開発 — タグ: , — chaba @ 06:08

http://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/1008/31/news085.html

国内携帯電話向けアプリということで3キャリア向けリリース!とかなるとまず障害になっていたのがauで、メインプラットフォームがBREWであることに起因します。他はJavaなのに。

アプリプラットフォームについては前々から言われておりますが最も出しやすいのがドコモで、勝手に作って勝手にリリースできます。自サイトでの公開も自由。SBは勝手に作れますが出すのはコンテンツアグリゲータという固有のサイトでしか出来ず、そこに提出して審査を経て公開となります。で勝手に作ることも難しいし公開に至ってはやたら小難しい審査を経なくてはいけないのがauのBREW。C言語で作るので他よりも高速動作するとは言われてますが、何と言っても審査が大変で、いろいろ書類も用意せんといかんし時間も結構かかります。有料オプションで特急コースってのがあるぐらい。それを閉鎖的閉鎖的と言われていたのをさすがに気にしてか、数年前にオープンアプリプレイヤー(OAP)というものを導入しました。これはBREWでJavaプレイヤーを実装するもので、これによりJavaアプリを作って動かすことが可能に。このOAPにより、勝手に作って勝手に公開というドコモiアプリ並の気軽な開発が可能になりました。ただ、余計な皮を通しているだけに他よりやや重め、とも聞いたことがあります。これでauも自由に!と思いきや昨年あたりからまたBREWに傾倒してきたのか、OAP非対応端末がメインになってきてるとか?
Java環境としてはSBとauはMIDPをベースにしており、各社独自拡張は持つもののMIDP内での実装をしている限りは全く同じソースで動きます。しかしドコモはDoJa/Starという独自実装になっており、同じJavaだけど互換性がありません。具体的にはイベントや描画などの処理が異なっていて、移植には書き直しが必要になっています。しかし何と言っても公開の容易さはドコモが圧倒的だったので、端末普及数の多さもあってかドコモが携帯アプリ市場では主導的になっていた印象があります。

そんな中でのauの発表。OAPをベースに、再び自由なアプリ開発・公開の環境を整えるそうな。これはドコモによるマーケット整備、ていうかそれをもたらしたAppStoreやAndroidによるオープン化への動きに対応したものなんですかね。まあ近年はiPhoneによりSBの伸びが著しくてauはどうも置いていかれがちな印象がずっとあったので、やっぱり閉鎖的なBREWじゃいかんと思ったのでしょうか。
まあ3キャリア向けリリースなんてことを考えるにはauだけBREWってのが常に懸案事項だったので、本当にコレが推進されるなら歓迎したいところです。以前のオープンアプリに関しては無料ものしか公開できないように聞いてましたが、今回はマーケットも整備するんですかね? とりあえず勝手公開ができそうなのは嬉しいところです。SBもそろそろアグリゲータを撤廃してくれないのかな…iPhoneばかり注力しててそれどころじゃないのか。

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