「のぼうの城」観てきた。面白かったと思うんだけど、なんというかいろいろ不満…と言っていいのか何なのか、集中を阻害されてのめり込めないことがしばしば。
とりあえず時代劇というか多少コミカル入ったドラマとかの描写でありがちな、1人の怪力さんが多数の武者相手に押し合いへし合いをやっているという場面が出るともうあかん。引いてしまう。映画だけあってか、斬り合いでは首が飛んだり槍で相手を貫いて振り回したりといったTVではなかなかできないような描写が結構出てくる。血しぶきをわりと飛ぶ。そういう中で時折多少お笑いな描写が入るのはいいんだけど、上記のような引いてしまう・冷めてしまう描写があるとのめり込みを阻害されてしまいます。もっと早い公開を予定していたけど震災によって延期された要因という「水攻め」シーンは迫力あるし、高台から見渡した田園風景とか大規模に展開した敵部隊といったCGであろう広い広い描写もちゃんとそう見えてるしでおっと思わせる場面も多かったんだけど、夜間の船上シーンとかどうしてもセット内にしか見えないのはどうにかならんのか。もうちょっと背景や全体のエフェクトを加工するとかでそれらしく見せられないのかなあと残念感がありました。
殺伐とした合戦描写や大規模な風景といった魅力を感じるところも多かっただけに、テンション下がるところが散見されたのが残念。きわめて個人的・主観的な感想になってしまうけど、自分としてはそう感じたのだからどうしようもない。まあこういうのは時代劇のお約束だから、とでも割切れば良いのかなあ…