アニメSAO4話、シリカの話でしたが評判通りになかなか好印象でした。ここまでデスゲームでひたすら落ち込む展開が続いていた気もするので一服の清涼剤的な。とは言え積極的にPKを行うプレイヤーの存在が明らかにされるのはアニメでは初めてのような。原作だと1巻でそれがある程度語られてPKへの恐怖や憤りを印象づけた上での短編だったけど、まだそのへんが印象づけられていない段階で時間軸通りの進行はいささか違和感もある。まあ長い時間を連続で展開するアニメだと原作のまま1→2巻という展開にするわけにもいかないし、魅力的なサブキャラの数々を早めに出しておきたいという事情もあるでしょうし。
物語としてはビーストテイマー・PK・レベル上昇による理不尽な強弱の差といった原作のままの要素を見せる展開でしたがやはりいくらか端折った感も。原作では悪党の往生際悪さが印象的だったけど、かなりあっさり片付けてましたな。嫌な奴を印象づけておいてキリトが片付けるという原作のパターンを踏襲した、好印象な話でした。
そして次回は「圏内事件」。原作刊行では8巻収録でシリカらの2巻と離れているのでアニメではどうするんだろうと思ってましたが、これもやるんですのね。副団長として活動するアスナと団長が出てくる話だから、ようやくメインヒロインとして印象づけられる話になるかどうか。あと確かPKについてもかなり強調された話だった気がする。それに短編としては長いほうじゃなかったっけ? 2話ぐらい使ってもよさげだけど、ここまでのペースからして1話で片付けそうな気も。
圏内事件の次にようやくリズベット登場となるんでしょうか。職人としての活動を印象づけられたらいいなあ。まあ鍛冶屋は武器メンテナンスでも使われるから、日常的にちょこっと顔を出すことも可能でしょう。日常といえば今回モブキャラとして、1話で出てきた2人組が再登場したのはちょっと和ませたw リアル性別が反映されておまえ男だったのかよ!とか言ってたカップルで、しかしそのまま行動を共にしているらしい。1話でも一緒にじたばたしてる描写があったな。彼らもなんだかんだで生き延びて欲しい。アニメ独自の、名物モブになってくれたらなんとなく嬉しいw
例によってニコ動の公式配信で見たのだけど、終わりのほうでは「これでシリカ出番終了」とかの声に混じって「MORE DEBAN」の書き込みが複数w なんかもうすっかり定番ネタとして定着しつつあるんだろうか。ていうか原作ではもうフェアリイダンスの最終盤まで出番無いわけだし、キャリバー・マザーズロザリオといった短編は時間的にファントムバレットの後だし… わりと客受けもよさげな感じだからちょいちょい顔出して欲しいなあ。
そして序盤の活動を再展開するという「プログレッシブ」も読んでみた。そもそもはBDの付録として付くということから認知したのだけど、以前の電撃文庫MAGAZINEの付録(「まるごと1冊川原礫」、AWとSAOの短編や漫画を収録)にも付いてました。先日古雑誌を片付けようとしてたら雑誌の山から発掘してまだこれ読んでねえ!と気づいた。危なかった。もちろんBD収録版とはまた別のエピソードかもしれないし、むしろそのほうが嬉しいけど、今回の話は1層ボス攻略のエピソードでした。…ってこれアニメ2話じゃねえか!と今更驚く。アスナ登場のためにオリジナル話を作ったんだなと思ってたけど原作があったのね。
キバオウほか登場人物も話の流れもそのままですが、やはりいくらか端折られてます。特にアスナと初めて出会うのが、アニメだと攻略会議だったけど原作ではそれ以前にソロプレイヤー同士として戦場で出会っていて、アスナがかなり殺伐としてます。「いつ死んでもいい」と自暴自棄なソロプレイを継続していたアスナがキリトと出会うことで、強くなって生きてみようという思いを得るに至る話に。アニメだとキリトがビーターとして孤独に生きるに至る過程が印象強いけど、原作ではそれと共にアスナが前向きになる印象が強いので後味が良くなってる、かも。しかしアニメのほう1回見ただけではよく覚えてないのでもう1回じっくり見てみたい…うむむこうなるとBD買う流れなのか!?