chaba log2

2014/12/10

楽園追放

カテゴリー: アニメ — タグ: — chaba @ 05:47

BDが届いたので「楽園追放」、見た。まあこっちでは上映してませんし。
大災害によって地表と肉体を捨てた人類は宇宙に浮かべた「ディーヴァ」で電脳空間に生きている。そんなディーヴァに地上から謎の侵入が行われ、そのために調査官が地上に派遣される…といった話。
電脳化のきっかけとなったナノハザードとやらがどういう災害だったのかは詳細が語られない(まあ90分程度の話ですし)のだけど、電脳化についてはいろいろ興味深い。出生の時点で遺伝情報を保管され、必要となったら対象年齢(20歳なら20歳の肉体を)まで培養して自身のデータを転送することで肉体を稼働させる。今作では培養の時間を短縮するためにもっと若い段階、16歳の肉体で出撃なんてこともやってたな。ここでは人物の本質いわば魂、攻殻機動隊でいうゴーストもデータ化されているようで、通常は電脳空間に居るのが肉体に転送されて、という描写があった。これでいくとあらゆる肉体に転送できてしまいそうだけど、遺伝情報が合わないとうまくいかないというような台詞もあった。攻殻機動隊2(原作漫画)では他人の肉体に入り込むということも可能だったみたいだけど。同じく攻殻機動隊で取り上げられていた、ゴーストコピーなんかもどうなってるのか気になるな。
電脳空間が主体で肉体を持つ現実空間がサブ扱いというのは「アイの物語」に通じるものを感じるし、アニメのSAOも今ちょうどユウキの実情が明かされてメディキュボイドが出てくるし、このへんのリアルとサイバーの両空間の扱いがそれぞれなのが面白いところです。
電脳空間描写も興味深かったけど、やっぱり凄かったのは戦闘シーン。板野一郎氏が率いるスタジオ(グラフィニカ、ガルパンも担当したらしい)がCGを作ってるというだけあって、ミサイルが飛び交ったりロボがアクロバティックに動き回ったりと、もういろいろ大変なことに。メカの細かい描写もだけど、背景が動きまくるのもCGの恩恵ですね。廃市街を飛び回るロボだけでなく路地裏の格闘戦でも背景と一緒に視点がぐりんぐりん回る。なのでかなり満足度高いです。
全編CGなのだけど人物描写もかなり良い感じだったのではないでしょうか。アルペジオではメンタルモデルはいいけど生身の人間のほうに難ありな印象だったけど、今回は地上側の人類もほとんど違和感無かったし。ディーヴァ人のほうはある意味メンタルモデルに近い気もするけど。
わりと続編も作りやすそうな気がするし、今後がいろいろ楽しみです。監督も「作る体制を同時に作りながら」だったと語ってるし。今後のCGアニメ全体への寄与もそれなりにありそう。

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