「オーバーロード」のコミック11巻。ツアレに関してセバスをアインズが尋問するあたりから。そこから王都を舞台にして、王女側とナザリック側の思惑が入り乱れての騒動に展開するあたりですね。最後に光の壁が立ち上り、「第2段階」に突入するところで次巻へ。それにしても、やっぱりアニメよりもこちらのほうが好みではあります。どうもアニメ側はカラフルすぎるというのか、ダークファンタジーのダークなところがいまいち伝わってこないというか、もっと重厚であってほしいというか。今回特にラナー王女が侯爵らに狂気を見せるあたりとかが良かったように思います。アニメのほうも悪くはないのだけど、むしろダークな世界を表すにはモノクロの漫画のほうが向いているような。カラー絵を使うなら小説版のイラストのような、ああいうタッチでもないとなかなかダークな緊迫感が出ないんじゃないかとも思う。とにかくまだアニメで言うと2期段階で先は長いのですが、じっくり描いていってほしいです。
あと同じく「なろう」発だけど全く作風・方向性の異なる「くまクマ熊ベアー」のコミック2巻も買いました。こちらもなかなかのゆっくり進行(ようやく召喚クマが出揃って、次巻でフィナの母親の話になりそう)ですが、小説書籍版はもう10巻を越えてるけどまあじっくり描いていってほしいです。この作は書籍版のイラストからして質が高いし、なかなかビジュアル展開には恵まれている作だと思います。ふざけたタイトルに即したゆるーい異世界チート系ではありますが、それなりに厳しいところも描いている…ような気もする。「なろう」作でアニメ化がいろいろ聞こえてくるけど、この作もわりとアニメには向いているんじゃないかとも思うけどどうなんだろう。短いエピソードの積み重ねでどんどん世界が広がっていく形式で、原作はなかなか長くなってるけど短く切りやすい作だとは思う。しかしなかなか高品質なアニメというのも難しいし、コミック版以上のクオリティってのも厳しそうだからそっとしておいてくれたほうがいいのかな。