「球詠」漫画版でアニメ版に追いつくところまで読んだ。漫画版での表現がアニメで端折られているところもあるし、逆にちょっと描写が加わっているところもある。共通しているのは日常描写より野球描写に力が入っていることか。最初の練習試合で例の魔球がワンバウンドになったのを球姫が身体で止めるシーンとか、某キャラの初ホームランのシーンとか。各キャラの見せ場となるシーンがとにかく熱い。なのでこういった表現をアニメ版でも踏襲して、萌え描写より野球描写に力を入れることになってるんでしょうね。
正直、絵柄とかあまり好みでは無かったりもする。いまいちぱっと見でキャラに見分けが付かないし。アニメ版でも各キャラの名前や個性を把握できてな感じもあったので、それを覚えるのにもいいかなと思って読んでみたらしっかり面白かった。最初の練習試合の相手チーム、そのチーム内での人間関係についても漫画版では触れられているのだけど、ニコニコのコメントでこのあたりが端折られているのが残念とされていた理由もよく解った。
しかしちょっと気になるのは、長髪キャラがそのまま髪をなびかせてプレイしてることですね。実際は束ねるなりしないと支障があるんじゃなかろかと。まあそのあたりはフィクションなりというか、キャラの見分けを付けるために許容しないといかんことなのかもしれないが。このあたりは「ハチナイ」でもかなり気になったことで、それが仇となって同作では野球描写がおざなりになっていた印象がある。今後もアニメでは野球描写重視で行って欲しいものです。とりあえずキャラの見分けについてはだいたい付くようになってきた気もするが、まだ若干危ない。
追記:既刊7巻まで読みました。やっぱり野球描写が熱い。皆個性的だけど、特に双子の姉・息吹が時折見せる天才性が気になってきた。妹・芳乃の軍師ぶりも目立つけど、それも万能じゃなくて悩むところも出てくる。敵側も含めていろんなキャラの心情や背景を描いてくれてるのが良いです。あとやっぱり皆楽しそうに仲良くやってくれてるのが良いですね。主役の詠深はどんどんエースぶりが板に付いてきてるけどバッティングが苦手というのがいつもオチになってるし、しかし常に楽しそう。強敵とやるのが楽しすぎて試合中にどんどん調子上げて成長するぐらい。アニメでどこまで描かれるのか解らないけど、今後も楽しみです。