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2024/10/16

狂乱令嬢ニア・リストン

カテゴリー: 読書 — タグ: — chaba @ 12:59

狂乱令嬢ニア・リストン』web版を読み終えた。病弱で死に瀕していた貴族令嬢に過去の武を極めた英霊が宿り、いろいろ巻き起こす話。死にかけの女の子に別の魂が、というのは『本好きの下剋上』と同じ構図。『本好き』の場合は前の魂と融合したようなしかし後から入ったほうが優位性を持っていて前の魂は休眠している感じで両方の記憶を有しているという形だったけど、こちらでは完全に死んだ直後に謎の術師が別の魂を呼び出して入れた形。なので過去の記憶は無い。あと『本好き』と違うのは現代社会からの転生じゃなくて同じ世界の過去からということみたい。とにかく武を極めているので、だいたい暴力でいろんなことを解決して回る。邪魔する奴らを片っ端から叩きのめしていく様はなかなかに痛快。そして前世では違ったらしいけど今生では不殺なんですよね。なので暴力的だけどそこまでの殺伐感は無かったりもする。いちおう完結してるけど4歳で始まって12最までだったかな。そこからもいろいろ活躍は続いたみたいでいろんな伝説を残した、という感じで締められてるけど、語られたのは12歳までだったのは小さい子が暴れまわる様子じゃないと面白くないからという意向だったんですかね。
漫画版も読んでいるけど、絵が緻密で美麗で良いです。美形キャラが皆それぞれに美形だし、悪役キャラがただの雑魚モブじゃなくそれなりに悪そう&怖そうに見えるのも良い。専属侍女のリノキスとか同業仲間にしてライバルのヒルデ姫とかレリアとか、想像だけだったビジュアルが動きまくっていて嬉しい。特にヒルデとか、会話内容が大人っぽいのでもっと大人のイメージだったけど主人公と同年代だからまだ普通に小さな可愛い子どもなんですよね。作中でも一緒に街に遊びに出てキャッキャする子供らを愛でるような描写があったりするし。バトル描写も良いし、このコミカライズは大成功の部類に入れていいと思います。個人的には『月導』のコミカライズ同様に最高峰。

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