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2013/01/21

ハクメイとミコチ とか

カテゴリー: 漫画 — タグ: , , , — chaba @ 20:56

樫木祐人「ハクメイとミコチ」読んだ。身長9cmという小さい人たちの物語で、一緒に森に住むハクメイとミコチの物語。この人たちだけでなく、虫や鳥や動物たちとも交流があって、街に行けばいろんな連中が商売をしてたりする。このファンタジー世界の描写がとにかく緻密で、森のたくさんの木々の葉も、建物がひしめく町並みも、住居内の雑貨の数々もみっしりと描かれている。それらの1つ1つから生活感・実在感が伝わってくるようで心地よい。人間サイズの人間は(今のところ)出てこないので、全くの異世界なのかもしれない。通貨が円なのはご愛敬、ていうか無駄に変な用語作るよりもよっぽどしっくり来るわ。小さい人たち以外の動植物も基本的に実在するものばかりだし。
あと非常に特徴的だと思ったのが、いい人たちばかりなのである。人以外もたくさん出てくるけど。基本的に悪い奴がいない。同じように緻密に描かれたファンタジーとして「棺担ぎのクロ」が思い出されるけど、クロの世界は基本コミカルな面白おかしい話だけどもベースにダークなものが満ち満ちているので、時折顔を覗かせるその暗い片鱗にゾクッとさせられたりする。人間の悪意や薄汚いところもしばしば露見する。クロのほうはあくまで人間サイズの人間社会での物語だというところも違うけども、とにかくそのあたりが対照的だと思うところです。
毎話のように新しいキャラクターが出てきて、様々な人々や動物たちとの交流が描かれる「ハクメイとミコチ」。今後も楽しみ。

他に「銀の匙」6巻、「乙嫁語り」5巻も買って読んだけどそれぞれ安定の面白さ。今回の3冊はどれも大満足でした。特に面白い新作に出会えたのは嬉しいなあ。ちなみに「乙嫁語り」には「ハクメイとミコチ」のサンプル版が入ってた。そういえば同じビームコミックスなのね。
あとこれも漫画といえば電撃PSも買って、「ちいさいお姉さん」は前回からの突然の急展開を受けての話になってた。来月には単行本も出るらしい。

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