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2011/08/29

不思議の国の冒険酒場ポータブル

カテゴリー: ゲーム — タグ: , — chaba @ 08:37

不思議の国の冒険酒場ポータブルやってみた。PSP向けに600円で出ていて、アーカイブスと同じ価格だけどアーカイブスじゃないDL専用タイトルです。しかし安いな。作りがシンプルだしなんとなくアイアンマスターを彷彿とさせるものも感じる気がするので輸入移植版かと思ったらそうでもなく、もともとは携帯アプリだった模様。なるほどそれならシンプルな作りも納得。そしてiPhone版も出ているようですが、まあPSPのほうが操作しやすいので良し。
一言で言うと非常にシンプルなアトリエ系。画面構成などはオーソドックスな2DRPGな印象で、キャラにはJRPG的な会話時の立ち絵がありますがポーズ・表情の変化は全くなく1パターンのみです。あとストーリーの進行に沿ったイベントが時折起こりますが、アトリエ系だと進行にあまり関係無い(と見せかけて連続ものだったりもする)イベントまで多々用意されていてしばしばウザいことすらあったりしますが、今作だとそういうのがほとんど無くてシンプルかつソリッドな印象。こちらのほうがむしろスッキリしています。
アトリエ系と評する所以は採集・調合がメインになっているところなのですが、今作だと食堂が舞台なので基本的に料理を作ります。時折爆弾などもレシピにあったりしますがw それを売ったり食ったりコンテストに出したりという流れ。特徴的なのはRPG的な成長要素で、料理を食うことで経験値を得てレベルアップします。なので作った料理を店に出して資金源にするか、キャラの成長に回すかといった選択は常に迫られます。基本的に高価な料理は経験値も高いのだけど、高価な料理だけたくさん並べればそれだけ売れるってわけでも無いのが考えどころ。また10日ごとにコンテストがあり、その成績と店の売り上げによって店の格を上げていくのも目的のひとつです。なんかライバルの悪徳レストランチェーンに対抗するというのがそもそもの発端だし。
調合というか調理においてはレシピに沿って材料を設定すればできるのだけど、これがレシピをアイテムとして得て無くても作れるのが面白いところ。情報が不完全な形で持っているレシピもあったりして、そこにリアル調理の知識からそれらしい素材をあてはめてみて調理なんてのも可能になっていて、それが正解ならちゃんと作れます。不正解なら素材が無駄に。全く情報の無いレシピでも素材をあてはめていくだけで作れるので、ある意味攻略情報最強な感じも。
外に出ると食材が落ちているのでそれを拾って回り、時折ランダムエンカウントで敵に遭遇して戦闘になります。ストーリーの進行に沿って徐々にエリアが開放されて行ける場所が増えていき、遭遇する敵の強さも上がるとともに拾える食材の種類も増えていきます。
時間の経過も独特で、店にメニューを設定して開店すると売り上げ結果が表示されて1日経過になります。なのでそれまでに外に出る等の用事を済ませる必要があり。フィールドに出て素材収集&戦闘をしたり別の街で買い物をしてきたりといったことができるのだけど、外に出られるのも1日1エリアだけなのでこの選択もわりと重要ですわね。素材拾ってこようか、とかあの町でアレ買って来なきゃ、とかいろいろ迷うことになります。
とにかくシンプルなRPGスタイルのアトリエ系といったところなんですが、シンプルで移植作にしても600円は安いわ。そのシンプルさがテンポの良さにも繋がっている印象があるしむしろ好感です。何を食わせて成長させようか、これ食わせたら店には何を回そうかなんて迷うのも楽しい。

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