chaba log2

2016/06/18

認められること

カテゴリー: TV, 開発, 雑談 — タグ: — chaba @ 08:46

たびたび印象的な言葉が出てくる「サワコの朝」、今朝は脚本家とかやってる宮藤官九郎氏がゲストだった。「あまちゃん」のヒットで幅広い世代に知名度が上がった氏だが、東北震災時にはまさに執筆中で、被害のひどさを実感するうちに、自分の仕事について何のためにやってるんだろうという空虚さにとらわれてしまったとか。これには聞き手の阿川佐和子氏も、連載小説執筆中だったけど「コレやってても世の中の何の役にも立たないじゃない!?」と思ってしまい、何も手に付かなくなってしまったとか。宮藤氏はもともと宮城の出身とのことで実家あたりにいろいろ物資を送ったり避難所の手伝いに行ったりしているうちに感謝されることで徐々にペースを取り戻していき、「変わった」自分も実感したとか。そこで、自分が絶対的な信頼や敬意を寄せている相手がいて、この人に褒められれば嬉しい、褒められるような認められるような仕事を目標とできればやっていけるという確信を得たといった話だったように思う。こういう、認められたい相手に認められることで救われる話というと、「プロジェクトX」での「スバル360」の開発の話を思い出す。庶民のための自動車を開発しようと様々な苦労を経てついに発売となったそれを自分でも入手した開発者が、病弱であまり外に出られない妻を乗せてドライブに出て、「車って、いいものですね」という言葉を得たというエピソードで話が締められていた。これぞ技術者冥利に尽きるってものですね。いやまあマスコミのやることだから誇張もいろいろあるとは思うんですが、非常にドラマとして感動しました。しかしこの承認欲求ってのも厄介なのかなあとも思う。日本人は自信が無いぶんだけコレが強いとはよく言われますね。悪用されるとオウムみたいなことになってしまったりとか。

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