chaba log2

2013/06/19

ナイツ&マジック

カテゴリー: ライトノベル, 読書 — タグ: — chaba @ 04:23

「ナイツ&マジック」2巻まで読んでみた。これもまたヒーロー文庫なんですが、同文庫というと

「理想のヒモ生活」:平凡なサラリーマンが突然ファンタジー世界の巨乳女王に召喚されて子づくりする話
「竜殺しの過ごす日々」:平凡な高校生が突然ファンタジー世界に入り込んで最強戦士として大活躍する話
「異世界迷宮でハーレムを」:平凡な高校生が突然ファンタジー世界に入り込んで美少女奴隷を買う話

といった感じで、平凡な主人公が突然ファンタジー世界に入り込んでヒーローになる、というのを信条としている文庫なんですかね。まあヒーローといってもバトルヒーローとは限らなくて、「ヒモ生活」だと知識で活躍してる感じですけど。
その流れで行くと今作は「有能プログラマーな主人公が突然事故死したらファンタジー世界に生まれ変わって魔法ロボで大活躍」といったところか。これまでの作がやたら主人公の平凡なところを強調してたのだけど、今作だと冒頭にソフトウェア企業のデスマーチを華麗にさばいて見せるところが出てきて有能っぷりをアピールして、メカフェチなのでその残業代はロボットのプラモデルにつぎ込んでいる…というところを見せていきなり事故死。生まれ変わってみたら魔法でロボを動かしているファンタジー世界で、前世の記憶を取り戻してからはロボに乗るために修練に励む。剣術指導者の父と魔法指導者の血を持つ母のもとに産まれたことも幸運だったのでしょうね。そして自身のプログラミングスキルが最大の武器となり、なんかロボを動かすための魔法システムがOS上でプログラムを動かす構成に酷似してるらしく、その魔法スクリプトを「自分で記述して」動かすというかの世界では前代未聞なことをやってのけるあたりが最強みたい。子供らしからぬ学業訓練熱心ぶりでめきめきロボ操縦者への道を歩むのだけど、母親に似て小柄なのでどうもこのままではコクピットのサイズに合わないので操縦者としての資格に満たないかもしれない、なんてことになる。さてこれをどうするかというのも見どころです。
そもそも身長10mほどのロボット兵器が何故必要なのかというと、大小様々なモンスターが出るのだ。主人公が生まれ落ちた国はモンスター領域に突き出した人類の防波堤みたいな国(なんか「進撃の巨人」をイメージするけど)で、モンスターの脅威に対応するために特にロボ兵器が発達している。モンスターは小さいので小動物ぐらいから、大きいのは数十メートルクラスまでいろいろいる。で学校にもその操縦士や整備士の育成のための学科があって、主人公はそこに通う学生。…と言っても2巻段階でまだ中学生レベルだっけ。それでも幼少時から父母に習い書籍を読み込んでいろいろ実践して鍛えまくってきてるので子供レベルじゃなく、しかも常識はずれな新型ロボを提案したりして周囲を驚かせるのはいささか痛快だったりも。
モンスターとのバトルは激しくてNPC的なキャラが死ぬところもあったりでなかなかハードなのだけど、しかし主人公がとにかくロボを設計し作り上げて操縦するということに喜びを感じまくるメカフェチなので、妙に軽さもあったりします。敵に追い込まれる状況にも燃えるというより萌えてたりとか。その常識はずれな大活躍ぶりはなかなか痛快。1巻は邪魔する奴をばったんばったんなぎ倒す感じで進行しますが、2巻はちょっと不穏な展開にも。今後の話の流れも気になる感じになってます。痛快ロボバトルを欲する向きにはいいんじゃないでしょうか。

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