「理想のヒモ生活」3巻読んだ。主人公・善次郎が、ファンタジー世界の女王・アウラから婿として召喚されてかの地で生きる物語。相変わらず、ヒモと言いつついろいろ忙しそうにしています。
また例によって以下全力でネタバレ。
1巻ではわりと目立っていた気もする微エロ描写がどんどん薄れて行って、国内外の様々な思惑とか世界情勢にいろいろ巻き込まれて行く感じ。次巻では他国の王子王女が(主に善次郎がどんな奴かを見定めるために)乗り込んでくるような流れになっていたり、今作で野良ドラゴン討伐に配下領主が失敗したのを巻き返しに行くであろう権力欲旺盛な将軍の動向も気になったりでいろいろ気になる要素をてんこ盛りにして次巻に続いております。
今巻では2巻で誕生した王子をめぐるあれこれやら、善次郎がもたらした技術革新の萌芽などが印象的。かの地には存在しないガラスを再現すべく鍛冶職人を集めるなどいろいろ他にも実験をやらせるのだけど、さっそく王国経済に貢献しそうなものも出てきたりする。それらの功績は善次郎のものなのに表向きは全て女王の発案としておかなければならないのがアウラとしても心苦しいところ。なにしろ下手に善次郎が目立ってしまうと、その威光を取り込もうと国内外の勢力が手を替え品を替え押し掛けてくるのは目に見えているのだ。今でさえ側室志望者を抑えるのに必死なのに(とある事情により側室が取れない&善次郎がそもそも妻アウラ以外眼中に無い)。
次巻以降の展開も気になるところです。