「二代目の四」と題された「げんしけん」13巻。学園祭を舞台とした騒ぎが描かれていて、やっぱりというか騒動の中心はハト君。学祭だけに外部のいろんな人が入り込んできて、その中でもハト君の知人が特にややこしい存在なのだが、その人と入れ替わりに咲が登場、笹原妹も尽力(?)してマダラメと咲を部室でふたりきりにしたところで巻が終わる。次回予告ではそのマダラメの行動に焦点を当てて引っ張る。これでついに、某所でちらっと出てたというマダラメ&咲が結婚した後日談(と見せかけて別世界話の可能性もあるが)の短編に繋がるんでしょうか。何というか、咲がコーサカとの関係を諦めてるのかなといった印象もちらりと伺える。コーサカがあまりに異次元に生きているので咲ですらとうとう諦めて解き放ってやろうと思っているのではないか的な。そこでマダラメの態度を試してやろうとか…?
しかしやはりハト君の腐男子っぷりも突き抜けている。男なのにBLが大好きで、しかし自分自身の性的嗜好はそっちじゃないという。でもマダラメに対する複雑は感情は、精神的にはそっちに傾倒しているようにも伺える。このへんは本気で解らん。最近BL本も市民権を獲得しつつあるようで、露骨にそういう描写をした表紙の雑誌が堂々と書店に置かれているとぎょっとするし。ああいうのもだいたい傾向があるようで、線が細くて長身で細目でとんがった顔の男が多いのですね。まあBL系でなく乙女系?とかの女性向け恋愛ゲームに出てくる男性キャラってのも画一的で一見本気で区別つかないようなモノもあったりするし… このへんは男性向けのいわゆるギャルゲでも同様ですけども。似たよーなキャラがテンプレな媚びを売ってるというのはどっちにも共通するものなのかもしれん。まだ萌えという言葉がゲームジャンルに存在しなかった頃から、似たよーなキャラばっかだとか言われ続けてきたけど、女性向けのそういう描写が目に付くようになってきて初めて実感できたかもしれんw
しかしハト君の突き抜けっぷりが凄いのは、女装男子という自分の存在すらBLの妄想に組み込んで楽しんでいるところですわね。理解できんけどなんかすげえ。
2012/12/30
げんしけん13
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