エヴァQ観てきました。一言で言うと、よく解らんかった。
いちおうネタバレとして伏せます。…あ、ヱヴァになるんだっけか。
TVでも公開されたらしい冒頭6分のバトルはものすごい高密度でさすがといったところですが、何というか全体にCGくさい画面が目立ったような印象も？ 新劇になって使徒をCGで描くのは無機質で冷徹な印象を与えつつも妙に生々しい感じも出ていてここまで非常に好感だったけど、今回の使徒さんたちはなんだか迫力不足というか、生々しさが足りないような感じも。ていうかエヴァンゲリオン全体への理解が足りないので使徒そのものが何なのか未だによく解ってないのですけど。で巨大艦艇とかブリッジ内とかもCGにするのはいいのだけど、あまり画面密度が高くないところでもCGを多用されると何だか寂しい感じを覚えるところもあったりしました。
そして物語は、TV版から踏襲したところもありつつも全く異なる展開に。しかしいきなり説明不足で始まってえ？どうなってるのコレ？という状況で誰もまともな状況説明をしてくれないままに話が飛んでいき、やがて世界がどうなってるかを明かされてがーんとなってもその後もよく解らなかった。なんとなくTVや旧劇での展開に似ているところもあったりしつつもよく解らん。ようやく観たのでネタバレ系のブログとか目を通してもよく解らん。
ものすごい興収を得ているという話はあるけど評価自体は賛否両論とも聞きます。それはやはり説明不足なままに突き進んで説明不足・理解不足が事態をどんどん悪化させている物語になってる感じなのが不評なのかなあ。前の「破」はわりと好評だったようですが。
そして次回でいちおう終わる…んですよね？ 4作でBOXとか出るのかな。今までのは全く買ってないけども。
あと同時上映というかエヴァの前に短編映像「巨神兵、東京に現る」が上映されていた。ジブリ作品ということでコレ何か特撮系のイベントで上映されたんでしたっけ。タイトル通りにナウシカで大暴れした巨神兵が東京に出現して辺りを焼き尽くすというそれだけなんだけど、それなりに怖い。けど、何というか懐かしい特撮そのままの雰囲気をあえて再現したのだとは思うけど（展示会への出展だし）、ミニチュアやそこに混じる人影がいかにも作り物っぽかったのがちと寂しかった。人とかどう見ても人形か静止画の切り抜きでしたし。都市ががんがん破壊される中にあっても人命が失われる様子が描かれないので、あまり怖さを感じない。そのへんは平成ガメラがかなり強烈に描いていて、ああこういう感じは新しいなと思ったものでしたが。しかしそういう描写はあまりなされないものなのか。映画「最終兵器彼女」も、作品自体の評価はまあ置いとくとしても、現代都市攻撃（を受ける側）の怖さはわりと出ていた気がします。そういうのが出ていればもっと怖くなって迫力も増したと思うんだけど…やっぱり特撮展覧会みたいな出展の性格上、あえて懐かしい特撮の雰囲気でやりましたって感じなんですかねえ。せっかくだから現代の映像演出で見せて欲しかったなあ。