SAOの3話を見た。いろいろ気になっていたサチの話。
…いささか後に引きずる話でもあるだけにネタバレもあるけど…まあアニメ放映されてるしいいのかな。とりあえず以下ネタバレあります。
基本的に原作準拠というか、内容的に変更はありません。ただ、原作だと(アニメでは1話の)導入部分からちょっと説明を挟んでいきなり74層に飛ぶのだけど、アニメでは原作2巻の短編集を挟む形に。今回サチで次回はシリカのようですが、時系列的には確かにそうなんだけども内容の把握にとってはどうなんでしょうね。原作未読の視聴者が理解できているかどうかは気になるところです。
これAWでもつくづく思うのだけど、アニメと小説ではそれぞれ得意分野が違うのだなあと改めて思うところ。周囲の風景とかキャラの姿といった視覚的なものはアニメだと一発で出せるのに小説だと延々と文章を書き連ねなければならず、しかも描写力や読解力によってはよく解らなかったりもする。これが心情とか設定説明といったものでは逆になって小説のほうが圧倒的に有利に。まあ両方を把握してるのが最強ではあり、実際SAOもAWもそうやって楽しんでいますけども。しかしそういうのを踏まえて、原作ほどの衝撃を今回アニメ描写では受けなかったというのが正直なところ。まあ衝撃的展開を知っているからインパクト弱いのは当然かもしれないけど、もっとこう、なんというか悲壮感の盛り上げ方というか何というか… もっとじっくり描いてほしかったかなあ。でも時間的にサチの話だけ複数話とるわけにもいかんでしょうし。…逆にそうなったらアインクラッドだけで2クール終わりそうだな。それはそれで有りのような気もするけど、しかしフェアリイダンスまで行かないと一応の決着にならないしなあ。
話の展開が早すぎという指摘が散見されるけど、原作よりも短編エピソードを取り込んでるぶんだけ時間の飛びはむしろ緩和されています。けれどももっとじっくり描くこともできたサチのエピソードが駆け足気味に感じられたのは事実。とはいえサチの声は非常に良かったと思います。弱々しく不安げなイメージが見事に結実されてた印象で、キリトにトラウマを刻むには十分の実力。時々アイマスキャラみたいに見えたのは余談。次はシリカの話だけど、その中でもキリトが圧倒的にレベル高いという描写が出てくるんだよな。なので、今回レベル40台だったようだけどもっと上がってる可能性はあるな。
シリカの次はリズベット…だけどアスナとの仲をある程度進展させておく必要がありそうな気も。ユイの話はさらにいろいろエピソードを踏まえて、さらにアインクラッド最終盤直前になるからもっと後か。でも今後本編に絡んでくるキャラがどんどん登場してくるのは楽しみ。…ところでシリカってよくよく考えたら以降の戦闘要員としてはあまり役立ってない気も…? まあマスコット的位置づけなんですかね、ピナ込みで。ALOに移籍してからはリズらと鍛え直してる可能性もあるけど。リズベットは登場エピソード後も鍛冶屋としてちょくちょく顔を出して欲しい。職人キャラの存在を示して欲しいところ。
あとそうそう、BD1巻も予約開始してたんだった。特典にまた小説が付くらしいのが気になりまくりで本編もAWより好感なので欲しい気もするけど、しかし2クールやるのに2話収録かよ!アインクラッド編収納BOX付き!ってフェアリイダンスと2箱にする気かよ!それぞれ6〜7巻、合計13巻前後とかやる気かよ! とか思ってちょっと迷っております。
添付小説の「SAOプログレッシブ(仮)」は、じっくり描けていなかった1層2層とかのあたりを描いていきたいとか言ってた気がする。こういうところは既存の短編でもちらほら描かれているし、あと2巻のシリカやサチの話のような、最先端でない普通のMMOプレイヤー目線ってのを大事にしているところが、実際に作者自身の経験を踏まえている感じで好感なんですよね。読みたいけど全巻揃えるのもどうなんだか。後から文庫にまとめて刊行されるのならそれを待つか…? って出るのかは知りませんが。