SAO9巻「アリシゼーション・ビギニング」読んだ。発売すぐに買ったんだけどようやく読んだ。
若干ネタバレ含む気もするので一応伏せる。
SAOとしてはだいぶ間が開いたなーと思ってたら半年ぐらいあったらしい。何しろWeb掲載時には最長のエピソードだったらしくそれまでの全部のエピソードを合わせたよりも長いとか言われてたので、そのへん刊行にあたって再構成とかに時間かかったのかも。その長さを物語るように、プロローグとか導入にかなり時間かけている印象だし。わざわざ文庫本の中央にカラーイラストページでエピソード4の始まりを告げているほどだし。
第4部ということでマザーズ・ロザリオも含めた短編類は数えてないんだなと思ったけど、考えてみれば各VRMMO世界を渡り歩いて4つめの世界ってことなんだな。マザーズ・ロザリオもフェアリイ・ダンス世界での話だし。ていうかそこの世界が今いちおうのベースワールドというか、これまでのキャラが常駐して活動できる場所になってますわね。
そして今作、最初のほうが導入部分としてちょっと異質な始まり方をして、しかし進んでいくといつものSAOらしい感じに。相変わらず悪役が嫌な感じで怒りに燃えるキリトさんが粉砕して爆進する感じなんですが、さあ新しいステージへ行くぞ！と終わるのだけどいろいろ不穏な気配も漂わせつつ。ていうかリアルでのキリトの危機はどうなってるんだオイというのも気になるところ。
物語と関係ない…こともないんだけどちょっと気になったのが、「加速」の話。SAOだとリアルタイムに全感覚没入するのだけど、同じ作者のAWだと1000倍に時間が加速されるので、30分の対戦をプレイしてもリアル時間では1.8秒しか経過しないってのがある。SAOだとプレイ中にリアルな肉体が完全無防備に晒されるのが問題であり、それがファントム・バレットではクローズアップされてもいたんだけど、今回ついにと言って良いのか、SAO世界でも加速の話が出てくる。今のところ3倍程度と言われているけど実際にはもっと出ているのかもしれない、ひょっとして1000倍とか？ などと1000倍に言及しているあたり、やっぱり実際にAWと繋がっているのかなとも思う。あくまで別の物語ではあるけど。