chaba log2

2012/01/21

θ(シータ) 11番ホームの妖精

カテゴリー: 読書 — タグ: , — chaba @ 13:32

「θ(シータ) 11番ホームの妖精」読んだ。「スワロウテイル 人工少女販売処」の籐真千歳氏によるもので、スワロウテイルが2010年だけどこのθは2008年、これがデビュー作だったようです。ていうか今スワロウテイル見たら著者紹介文にちゃんとそう書いてあったわ。なんとなく籐真氏に他の作は無いのかと思ったらこれがあったので買ったという流れなんですが。
発行が電撃文庫なので、ラノベ扱いですね。まあスワロウテイルにしてもラノベ扱いでも問題ないような気もしますが、このθも続編とか作りやすそうなのに出てないようです。氏のブログ見るとスワロウテイルが初めて続編を出せたと語っていたから、θのほうは続編の予定も無いのか。
物語は、革命的な移動手段(通称「どこでもドア」らしい)により飛躍的に発達した鉄道網において存在しないはずの東京駅11番ホームを任される女性主人公、そのもとを訪れる人やモノによる様々な騒動。どういう経緯で何のためにそこにいるのかも作中で語られますが、収められたエピソードは短いのと長いのと1つずつ。雰囲気的には、紹介文に「ハードSF&のほほんストーリー」とあるように、わりと殺伐とした環境においても会話とかはのほほんとしたモノが流れる、スワロウテイルにも共通した独特の世界です。
駅にいるのは主人公と狼型アンドロイド?とサポートAIだけだし、決して登場人物は多くないのだけど、なかなか個性的な面々が出てくるのでもっと物語を見たいです。ていうか続編あるなら出てきそうな人物がちらほらでタネは積極的に撒いている印象なんだけど。舞台が駅だから、いろんな人やモノが行き交うことで物語も描けるでしょうし。それこそ電撃文庫マガジンで短編をぽつぽつ書いてほしいぐらい。ネット上の書評を見ると設定の穴が気になってツマランという評もあるようですが、私はこれ好きです。続刊出たら読みたい。

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