J.P.ホーガン「星を継ぐもの」読んだ。ホーガンというと「未来の二つの顔」の漫画版を読んだぐらいで、小説を読むのは初めてだと思う。どうも翻訳物は苦手意識がある(「指輪物語」は正直つらかった)のだけど、やたら評判をあちこちで目にするので読んでみました。面白かったです。実は書店では漫画版と並んでディスプレイされていて、迷ったんだけど小説にしました。
ちょっと未来、2020年代の話になるのかな。月面でひとりの宇宙服を着た死体が見つかる。しかし彼が死んだのは5万年前だった… という衝撃の事件で幕開けする物語。チャーリーと名付けられた彼はどこから来たのか、何故孤独死に至ったのか、5万年前に何があったのか? という数々の疑問が解き明かされていくことになりますが、それだけにいろいろ説明台詞も多いんだけどどんどん惹きつけられていく感じでした。衝撃の展開もいろいろで。
そもそもが1977年の作というから作中の2020年代は今現在よりかなり発展しているような印象もあります。かなり宇宙進出してるし。また、未来を予知しているところもあるし、全時代的な印象を受けるところもあります。特に後者では喫煙者が目立つあたり。世界的な嫌煙・煙草高騰もあるせいか、近年のSF映画とかでは喫煙者をほとんど見かけない…というか演出・キャラ作り以外では吸わない気さえしますが、今作ではそこかしこで普通に紫煙が上がってます。
今作はシリーズ化されているみたいだから続刊も読んでみるか。しかし最近よくラノベとかSFとか読んでますけど、こういうのって中高生のときにもっともっと読んどくべきだよな… 読んでなかったわけじゃないけど。クラッシャージョウとか。でも読むの遅いし読解力ないのも昔っから…
2011/10/23
星を継ぐもの
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