chaba log2

2011/10/05

アクセル・ワールド

カテゴリー: 読書 — タグ: — chaba @ 08:58

そんなわけでアクセル・ワールド読んでみた。とりあえず2巻まで。
同じ作者で並列刊行されているSAOと同様に、VRゲームでの展開が主です。ただこちらのほうが、SAOよりもリアルに重きを置いている感じも…する、かな?
特徴的な相違点としては、時代設定としてAWのほうがSAOよりも数十年後になっているようで、VR接続機器がヘッドギア状だったSAOと比べて首の後ろに装着するようなかなりコンパクトなモノになっていること。以前はヘッドギア状だったが、的な言及もちらっとあるので、直接的な繋がりは無いにしてもいちおう世界が時間的に間を置いて繋がっていることを伺わせます。あとゲーム内容も、SAOのほうではいろんな世界を渡り歩いてますが基本ファンタジーベースで生身の人間(もしくは妖精みたいな)アバターなのに対してAWのほうはロボっぽいアバターによるバトルになっています。PSOのキャストみたいな感じ。あとSAOのアインクラッド編のような、ゲーム中の死がプレイヤーの死に繋がるようなシステムは無いのだけど、AWには勝敗により増減するポイント制でポイントを全て失ったら退場(アカウント剥奪&強制アンインストール)となるルールがあって、上を目指しつつも負けないように必死になるという構造があります。
最大の特徴はタイトルにもなっている「加速世界」そのもので、ゲーム世界に突入すると時間が1000倍に加速されて実時間1秒が1000秒になるんだとか。脳機能を1000倍に加速することで実現しているのだけど、それだけにプレイヤーの適正が必要になるということのようです。なかなか無茶なことする。プレイヤー同士のバトルを主体とするAWにおいて基本となる1対1のデュエルは30分制限なのだけど、時間フルに闘っても現実世界では1.8秒しか経過していないということに。なので日常生活の中でほんの一瞬だけぼーっとしてるだけでバトルを行えるのはいいのだけど、しかしやりすぎると日常生活より遙かに長い時間をゲーム世界で過ごしてしまうことになり、そのせいか作中に登場するハイレベルプレイヤーは外見年齢よりも中身が遙かに歳を取っているような印象を与えることもあります。「生まれたときから機器を装着している」のがプレイヤーになる条件だから最大でも中学生ぐらいなのに。

以下内容に触れますのでいちおう伏せ。ネタバレあるかも、というか痛い話。

そんな世界でのゲームで主人公が成長していく物語…なんだと思うのだけど、この主人公というのが太めの鈍くさい、そんな自分にものすごく嫌悪感を持っているという人物。しかも1巻開始時点でチンピラみたいな同級生に絡まれまくってイジメという名の暴行恐喝を受けつつも日々をなんとかやり過ごしているような状況。そういう主人公だというのはSAO巻末のAW広告でも見ていただけあって、そういう鬱屈の日々を過ごしつつVRゲームでどうにか居場所を見つけていって最後にようやく一矢報いるような復讐を果たす…なんて展開だったら嫌だなあとか思ってちょっと手を出しかねていたんですが、実際読んでみたらそれどころじゃなかった。主人公を「加速世界」へ誘った「先輩」の機転によりチンピラ同級生は早々に退場、主人公はVRバトルに身を投じるのだけど、彼はひたすら自己否定との闘いを繰り返す感じ。イジメを受け続ける描写は痛いよなあと思ってたら自己否定を続けるほうがよっぽど痛かったという話に。イタいんじゃなく痛い。ぎりぎり身を搾られるように痛い。例えば異性に好意を示されているように思え、しかしソレを真に受けて後から勝手な思い込みを裏切られたらダメージは期待の何倍にもなって跳ね返ってくるので、それだったら何も期待しないほうがマシだと他者を拒絶しひたすら自分を卑下するような。それにより相手に無駄なダメージとか不快感・不信感を与えてしまうような。ああああああぁぁぁあぁ痛い痛い痛い助けて。
それでもまあ作中では熱いバトルが盛り上げてくれるので、痛いながらも読後感は悪くありません。ただ、SAOではコミュニケーションに問題があるからソロやってるとか言いつつも物怖じしない主人公には違和感あったけど、こちらの主人公はその意味ではかなり気合い入ってます。自己否定の徹底
ぶりとそこから出てくるヘタレっぷりは半端無いです。熱いバトルを経て少しは成長の兆しも見えるんだけど、2巻に入ったら早速また自己卑下から始まってるのでそうでもないのかも。ていうかコイツが「先輩」に見いだされた才能のままに超絶的な成長をして自信に満ちあふれるようになったら話は終わりなんじゃないかとも思う。
…しかしコレがアニメ化・ゲーム化されたらどんな痛さが襲ってくるか解らんな…場合によっちゃイタさのほうに襲われるかもしれんし… そういう面ではSAOのほうが比較的安心して見られそうな気もするけどどんなもんでしょう。しかしアニメとゲームを同時進行ってことは声優とかキャラデザインとかを統一できるから作りやすい面もあるかもですね。

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