chaba log2

2010/10/05

パプリカとか

カテゴリー: アニメ — chaba @ 20:30

今敏監督の追悼ということでNHKがパプリカを放送していたから録画して観ました。
正直この映画のことは知っていたのだけど観に行こうという気までにはならなくて、しかし主題歌のほうを先に某所で聞き、いいなーと思ってCDまで買いました。で今回ようやく本編を鑑賞する機会を得て、主題歌の存在感というか世界への馴染みっぷりに何というか感銘を受けてみたり。幻想的というか無国籍というかなんだかよくわからないけど心地よいあの主題歌は、夢と現実が入り交じるこの映画をそのまま表していたのですね。
ものすごく正直に書くと、面白いし退屈はしないんだけど私にとって絶賛するような映画ではない。そういう感受性を持ち合わせていないようです。残念ながら。私はもっとわかりやすくて甘っちょろいモノじゃないとあんまり感動しないみたいだ。でも描画の緻密さとか音楽の魅力とか、そこかしこに込められた迫力のようなものはいろいろ感じました。たとえば1800円払って劇場で観る価値があるかというと、それは十分にあると思う。しかしまあ、気になってはいたんだけど監督が亡くなってようやく観る気になるってのもある意味現金というか下品というか下衆な気もする。そんな自分も残念。でも観る機会を得られたことには感謝したい。

パプリカ観た後に、レコーダーにふとMAGネットの金田伊功特集が未見だったのに気づいて観てみた。最後はスクエニでゲームムービーの仕事していたのは知ってたけど、そこに至るにはさまざまな彷徨があったのですね… そして遺作となってしまったFF13、一時妙な方向で話題になったオーディーン召還シーンが氏によるものだと知って衝撃。そういわれてみるとオーディーン変形のときにいわゆる「金田ポーズ」を取ってますね。
そして直前の同じくMAGネットが今敏特集だったのでこれも観た。NHKはたびたびトーク番組に氏を招いて語らせていたようで、いろんなことを語っている映像が出てました。一部インタビュアーの対応が不快なのもあったけどそれはさておき、しかし日本でアニメ監督っていうと宮崎駿氏以外は広く一般的には認められてないのが現実だと思う。その宮崎作品ていうかジブリアニメだって、日テレがさんざんタイアップしまくってTVでも持ち上げまくっているからに過ぎないんじゃないかとも。

ともかく一般人としては、遺された作品を味わいつつ冥福を祈るしかない。

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