chaba log2

2010/05/31

たかじんのそこまで言って委員会、で

カテゴリー: TV, 雑談 — chaba @ 21:26

昨日のたかじん委員会、中身はなかなか面白かったんだけど気になったのは最後のゲストに対する辛坊アナの態度。様々な疑問に対して各分野の専門家が解説するという展開だったのだけど、最後に登場したのは「嫌韓流」で有名な漫画家山野車輪氏で老人が若者を搾取してるという趣旨だった。そこまでのゲストが場数も踏んでる感じで堂々とした態度だったのに対して、山野氏が若干おどおど気味というか、びっしり書き込んだ原稿を読みつつの解説でした。そこに辛坊アナが「うわっコレ全部書いてるんですか、すっごいですねえええ」とあからさまにバカにした態度で突っ込み。即座にレギュラーメンバーから「新しくTVに出ようとしてる人を潰しにかかってる」「こうやって若者をつぶして搾取してるんだよ」「しかも正社員だし」とか激しく突っ込まれ、たじたじになって以降は低頭でした。山野氏の主張をまさに体現してしまう格好に。
アナの態度を見て思い出すのは、オタク文化を取り上げるときのTVの姿勢なのです。アニメとかそっち系の流行り物を取り上げるときに秋葉原とかにインタビューにいって、やたら悪目立ちするような人物を強調して取り上げ、スタジオ出演者が顔をしかめたりバカにした笑いを取ったりするような趣旨が多いですよね。辛坊アナも所詮はその程度のTV側の人なのかと思うと残念な感じ。
アニメ放映もしているTV局自身がその顧客であるオタク層をひたすらバカにしてるってのも妙な構図ですが、こうやってバカにし続けているから前の政権で支援策を出しても「国立漫画喫茶」だの「アニメの殿堂」だのと揶揄されてしまうんですよね。国際的に評価の高いコンテンツを自ら潰しにかかっている印象がぬぐえません。もっときちんと発信すれば商売にもなるし日本文化の理解にも繋がると思うのですが。もちろん箱モノにいきなり予算付けてどうなのという批判はあるし全部が正しいとは言いませんが、アニメ制作者の悲惨な状況を聞くに付けどうにかならんのかと思います。
それに、オタク文化はどんどん一般化してるんじゃないかとも思うところです。どっぷり浸らずともいくらかでも楽しんでる人は少なくないのでは。そういう人らは頭ごなしにバカにすることはしないだろうし、ひたすらバカにするTVに共感する人はどんどん減ってるだろうし、バカにする対象を設けて安心しているうちにTV離れはどんどん進行してしまいますよと。

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